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Incubation Unitだより

アポロのIncubation Unitとは?

皆さんこんにちは。Incubation Unit・プロデューサーの春山です。

私たちアポロでは、3期目を迎えた本年10月からIncubation Unitを新設しました。HR(人的資本活用)領域・マーケティング領域のソリューション、データアナリティクス・AI実践講習等、これまで社会実装で成果を挙げたアウトプットを、ツールとして汎用化し、広く企業や社会に提供します。私はここに所属しています。

もともと、アポロという会社は大手コンサルティング会社出身の創業メンバーを中心に立ち上げた「AI・データアナリティクスのコンサルファーム」です。
これまで一貫して業界トップクラス企業の課題解決をいくつも行ってきました。このコンサルティング、DX、AI/データアナリティクス等々を、社内では「Professional案件」とよんでいます。その中で、クライアントの要望や必要に迫られて、あるいは、私たち自身が「こうしたらいいな」という熱意を実現する形で、AI・データ分析ツールを開発し、続々と世に出しています。

数年前から、コンサルティングにおいても「伴走型(支援)」が急速に普及するようになりました。課題を分析しその解決策を提示するところで終わらず、クライアント企業のオフィスにファームからスタッフを常駐させて、PMO(Project Management Office)運営に自らがかかわって、進行とその成果にコミットするスタイルが普及してきました。3~5ケ月の短期間に集中して取組みアウトプットを出すサービスに加えて、実質的にクライアントのプロジェクトスタッフとして中長期にわたってかかわるサービスとの組み合わせが一般的になりました。
その背景には、クライアント企業側に非定型業務、しかも本業に加えて高い専門性を求められる課題解決のプロジェクトに割ける人的リソースがいない現実があります。どこの企業も職場もギリギリの人員で回し、優秀なスタッフを企画・管理あるいは教育部門にローテーションをさせている余裕がありません。多くの職場では新入社員の育成、OJT(On the Job Training)すらできないほど組織がスリム化しています。このため外部のプロフェッショナルに課題解決の実行フェーズまで期待するようになり「伴走型支援」がより強く求められるようになりました。近年のコンサルティング業界の大量採用の一因といえると思います。

とはいえ、クライアントのプロジェクトに延々と伴走しているわけにはいきません。目指す成果に予定通り確実にたどりつけるようPMOの機能をレベルアップしたり、必要なスキルをクライアントが早期に習得し成果を最大化できるサポートソリューションの開発・実装が必要となります。クライアントの要望をかなえつつ、同時に自分たちのためにAIツールをつくっているともいえるでしょう。
アポロは社内に全行程にわたるAIエンジニアがいますから、世の中に気の利いたツールがなければ、オリジナルのツールを開発・実装をします。HRデータのAI分析から施策の提案までがつながっているilodoli、広い範囲で膨大な量になるマーケティング計画から施策、そして個々のシステムからデータを取り込んでレベルごとの効果測定までを自動化するPOPAIをはじめ、このプロセスで見つけた”シーズ”は、「世の中が必要としている」かつ「今までにない」ものが多く、独自性の高いソリューション開発に繋がっています。すでに必要としているクライアント・案件がありますから、確度が高い・面白いものを沢山つくることができます。

Incubation Unitの役割は、この次々できるAIツールを汎用化し、特定分野・業務のソリューションとして定義して数をこなせるようにし、リーズナブルな価格帯にして新しい顧客に提供すること。つまりエンタープライズ向けに差別化されたAIソリューションの商品化から販売、それに伴うマーケティング等全般を行い、さらに導入・普及後の運用体制までを立ち上げることです。商品だけでなくその組織まで「孵化(Incubation)」させ、巣立つまでの面倒をみることがこの部署の役割になります。

専門店工房から爆速営業まで何でもやります!

ところで、3期目の2022年(今年)、アポロは初めてExpo(展示会)にそのAIソリューションを紹介する機会に挑戦しました。10月末に幕張メッセで開催されたAI EXPOに、5つのAIソリューションを展示し、日ごろコンサルティング、データアナリティクス、AIエンジニアとして室内でゴリゴリ仕事しているスタッフがブースに立って来場客に自分たちの手がけたAIソリューションの説明をしました。ありがたいことに800人を超えるブース来場があり、500人以上の方と名刺交換ができました。その後も次々とアポイントメントをいただいており、これからますます多くの新しいクライアントとの出会いが生まれていく予感がします。

さて、私はEXPO展示ブースの責任者としてその様子を見ていて気付いたことがあります。アポロスタッフの大部分はいわば「職人」、つまり他のIT企業と同じようにエンジニアリング思想が強い開発者あるいは「データ分析屋」だから、人付き合いは苦手なんじゃないかなと。ところが来場者とは意外と(!)話が盛り上がり、たくさんお話をお伺いすることができていました。
自分に必要な、フィットしたツールを探しに来られたお客様にとっては、まるで「専門店工房」で優秀な職人に応対されているような安心感、信頼感があったようです。確かに5製品とも汎用化して数をこなせるようにしたとはいえ、1件導入すれば数百万円~数千万円の高額商材になると、それを求めてきたお客様が私たちに期待する説明の粒度も細かくレベルも高い。だから応対するスタッフの専門性は大事です。

一方で、差別化要素はあるけれど他社にもあるツール、分野が類似するAIソリューションもあります。価格をリーズナブルにして量販し、市場を早期に席巻したいと私たちが考えているソリューションもあります。
そこではICT分野の営業部門の皆さんおなじみのバイブル「THE MODEL」(福田康隆著 翔泳社)ゴリゴリのマーケティング・営業プロセス化のアプローチをしています。これはこれでかなり面白いですね。売れ始めたらタイミングよく体制を増強し、特にクライアントが迅速に使いこなしていたけるようカスタマーサクセス部門も拡充しないといけません。営業が明確にプロセス化され、事業と組織を「爆速」で成長させるメソッドがある時代、スピードが何よりも重要です。ほんわかと考えに浸っている時間もそこそこにして、とにかく頭を・手を動かさないといけません。そうそう、私たちのAIソリューションは、自社販売にこだわらず積極的にセールスパートナー経由で拡販して行く方針です。他社のツール・プロダクトと提携して、コンサルティングやデータ分析の幅も広げ、販路も広げていきたい。構想は大きく広がっていきます。

私見ですが、成長しているコンサルティングファームやITベンチャーには、「アスリート集団」の一面があると思います。個人技もチームプレーも無理・無駄を排してノビノビと、そして先へ先へと挑戦していくムードがあります。私はまだキャッチアップに必死ですが、慣れると気持ちがよさそうです。思いっきり働いたら、ぐっすり寝て翌朝を迎えることができます(私はホリエモンタイプで、寝不足がないよう睡眠時間を最優先しています)。

アポロのAIソリューションの特徴は?

そんなアポロのAIソリューションについて、次回からひとつづつ詳しくご紹介していきますね。
ところでこれも私見ですが、全体としてみると、アポロのAIソリューションの特徴は「課題解決のために”もっと考えたい”あるいは”もっといい仕事がしたい”人や組織をサポートするツール」かなあと思っています。
もちろんAI・データ分析つまりDX分野のITツールですから、「入出力の自動化・省力化」「データ分析・集計の自動化」などが含まれているのは当然ですが、これまで人がしていた作業をツールが代替しているというよりも、もっと高品質で面白い仕事ができるように、これまでと同じリソースでさらに先に行けるように、課題抽出から計画、そして実行までの「コンサルティングの自動化」が、出しゃばらずいい感じで盛り込まれています。

優秀な仲間と働くこと、そしていい製品をつくり、それを気に入ってくれるクライアントやパートナーに恵まれること、そしてともに成長し高みを目指していくこと。まずは軌道にある雲をめざし、さらにその雲を突き抜けて青空から宇宙へ・・・アポロはそういう気持ちにさせる会社(だといいなあ)と思っています。
Incubation Unitの活躍をどうぞご期待ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

アポロならではの技術的課題に対する取り組みやプロダクト開発の試行錯誤で得た学びなどを定期的に発信していきます。少しでも業界へ貢献できれば嬉しいです。

今後ともよろしくお願いいたします。

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