人物紹介|グロワー/ 南アルプス農園・農場長代行 富永 雄斗(とみなが ゆうと)
今回は大手銀行から農業の世界へ飛び込んだ富永雄斗さんにインタビュー!まったくの異業種転身ながら、今では山梨県武川町の農場で数十名規模のチームを率い、日々試行錯誤を繰り返す富永さん。彼が農業を選んだ理由、そしてサラダボウルで働く中で見えてきたやりがいと未来像をお届けします。
銀行から農業へ、0→1を創る挑戦のはじまり
──これまでの経歴とサラダボウルとの出会いを教えてください
大学では経営学を専攻していました。卒業後は三井住友銀行に入行し、法人営業を担当しました。メガバンクという安定した環境下で数字を追いかける日々を過ごしている中、「自分の手でゼロから何かを生み出す経験がしたい」という想いが強くなっていきました。もちろん、既存の仕組みの中で成果を出すやりがいもありましたが、挑戦の幅や成長に物足りなさを感じている自分に気づいたんです。
人が作り出した金融の世界から、もともとこの地球に存在する植物を育てる『農業』に興味が湧いて、勉強を始めたんです。すると、紀元前から続く農業という産業が、今まさに劇的に変化している過渡期にあることを知って、これは自分も関わりたいと心の底から思いました。
もちろん、最初は経済面の不安もありました。しかし、ある農業の本で「農業でもきちんと利益を生み出す方法がある」と知り、挑戦できる可能性が見えたんです。その上で、自分なりの条件を整理しました。「農業生産を行う会社組織であること」「利益を出せる仕組みがあること」「新しいことに挑戦していること」――この3つです。条件に合う会社を探した結果、サラダボウルに出会いました。しかも、異業種から中途採用で入って活躍している人もいると知って、自分も挑戦できる環境だと確信。こうして、第一志望として面接を受けることに決めました。
農場でのリアルな一日
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──日々どのようなお仕事をしているか教えてください
今は農場長代行として、圃場全体の管理やトマトの栽培計画、環境制御まで幅広く担当しています。
朝は生育状況をチェックして、作業の優先順位を決めたり、チームメンバーと進捗を確認したりします。日中は、栽培作業だけでなく、肥料設計や設備の調整、スタッフとのコミュニケーションなど、細かい部分まで目を配りながら進めています。農場の規模が大きいので、数字やデータも重要で、生育状況や収量のデータをもとに改善策を考えたり、新しい技術の導入を検討したりもしています。
自分一人の力だけではなく、チーム全員の力を引き出すことも大切な仕事です。毎日が試行錯誤の連続ですが、その分、手ごたえもやりがいも大きいですね。
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── お仕事のやりがいについてもう少しお話をきかせてください
一番やりがいを感じるのは、やっぱり 目の前の作物が元気に育っていく瞬間ですね。自分の判断や作業が成果に直結するので、責任は大きいけれど、その分だけ達成感も大きいです。
さらに、社員やパートさんがニコニコ笑顔で出社し、ワイワイガヤガヤと大きな声で笑いながらお昼ごはんを食べ、「じゃあね!」と気持ちよく帰る姿を見ると、何とも言えないうれしさがこみ上げてきます。毎日繰り返される大げさではない「当たり前な幸せな日常」を創れているのは喜びでしかありません。
自分の仕事が、従業員の新たな仕事を生み出したり、より働きやすい環境づくりにつながったり、メンバーそれぞれがやりがいを持って働ける職場を創れていると感じた時、この仕事に大きな意義を感じます。
「まさにSALADBOWL」な職場環境!
── 職場の雰囲気について教えてください
「農業」と聞くと、どうしても“年配の方が多くて黙々と作業する”みたいなイメージを持たれることが多いんですが、サラダボウルの農場は全然違います。若い社員もたくさんいて、パートさんも含めて性別・年齢・経歴は本当にバラバラ。まさに“サラダボウル”という名前の通り、多様な人が集まって働いている職場です。
現場の雰囲気もとてもフラットで、年齢や社歴に関係なく意見を出し合える風通しの良さがあります。時には厳しい意見やネガティブな意見も率直に交わせますし、体力的にきつい場面でもみんなで声を掛け合って、なぜかお祭りみたいに盛り上がる瞬間もあるんです。そういう風景を見ていると、この職場がすごく好きだな、と感じます。
もう一つ面白いのは、“ハイテク”と“昔ながら”が共存しているところです。高度な統合環境制御や棟高7mを超える大規模グリーンハウス、独自開発の生産管理メソッドといった「DX農業」の最先端がある一方で、設備の保全を自分たちでやったり、地域の行事や清掃活動に参加したりと、昔ながらの「The農業」的な一面も残っている。最先端のテクノロジーと地域に根付いた文化や伝統が同じ場所にある――そのバランスが、この職場の大きな魅力だと思います。
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目標は「あの人なら相談してみよう」と思ってもらえる存在になること。
── 今後の目標や展望を教えてください
栽培や設備、マネジメントや会計まで幅広く学んで、農場の全体を理解できる人材を目指しています。 農場のメンバー全員に「困ったら富永さんに相談してみよう」と思ってもらえる存在であり続けたいです。従業員一人ひとりがやりがいと誇りを持って働ける環境をつくりたいし、ゆくゆくは「ここで一緒に働こう」と自然に仲間を紹介したくなるような職場にしたい。そして「農業の新しいカタチ」が世の中にもっと広がって、農業の可能性を多くの人に感じてもらえたらうれしいですね!!
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