- 業界経験は必要ありません!
- PM /金融業界経験不要!
- クラウド|SRE
- Other occupations (15)
- Development
【中途社員インタビュー】アパレル販売から人材営業、そしてエンジニアへ。異色のキャリアを持つPOに「入社4か月目のリアル」を聞いた
こんにちは!株式会社NTTデータフィナンシャルテクノロジー(以下、NTTデータFT)決済イノベーション事業部です。
今回は、中途入社4か月目のエンジニア、鈴木梓さんへのインタビューをお届けします!
「わからないことはわからないと伝える」をモットーに、会社や業務への理解を深めている鈴木さん。実は、アパレルの販売員から仕事人生をスタートし、人材派遣の営業を経てエンジニアに転身した異色のキャリアの持ち主なんです。
システムエンジニアとして7年間の客先常駐を経験した後、NTTデータFTへ転職。現在は『コード決済ゲートウェイ』の開発チームでプロダクトオーナーとして活躍しています。周囲のサポートに頼りながらも、「自分の考えが形になる」やりがいを実感しているそう。
多彩な経歴を持つ鈴木さんに、転職の経緯や入社後のキャッチアップなどについて、率直に語ってもらいました。ぜひご覧ください!
接客・営業からエンジニアに転身。常駐SEを経て、NTTデータFTへ
――鈴木さん、本日はよろしくお願いします!まずは入社までの経歴をお聞きしたいのですが、最初のキャリアはアパレル業界からスタートしたとか。
鈴木:そうなんです。高校在学中にアパレル販売員のアルバイトを始め、そのまま正社員になって。22歳のときに1回目の転職をして、人材派遣の会社に入り、エンジニア向けの人材営業を3年ほど経験しました。その後、システム開発を行う中小企業に転職。SE(システムエンジニア)として大手通信キャリアに約7年常駐した後、2025年1月にNTTデータFTに入社しました。
――エンジニアになる前に、人材派遣会社の営業をされていたのですね。
鈴木:はい。人材派遣の会社では、資料づくり以外はずっと誰かと対話していましたね。お客様にヒアリングしたり、自社の採用担当者やエンジニアと話したり。もともと人と話すのが好きなので楽しかったですし、自分に合っていたと思います。
担当する職種としてエンジニアを選んだのは、「他のジャンルよりは取っつきやすいかな」と思ったからです。両親が2人とも電気系のエンジニアで、子どもの頃からゲーム機やパソコンなど技術が身近にあったので。
――エンジニア職の人材営業を経て、自らエンジニアに転身されました。どのような想いがあったのでしょうか?
鈴木:エンジニアの人材営業をする中で、“自分が経験したことのない分野”について話すことにモヤモヤするようになって……。違和感がありましたし、“経験していないからわからないこと”も多々ありました。
一度、自分で開発側を経験してみたい。もしいつか営業に戻るとしても、エンジニアの経験を活かせる。人材営業をする中で「未経験でエンジニアになるなら若い方がいい」と感じていたこともあり、このタイミングでチャレンジしようと決意しました。
――それで、前職の大手通信キャリアにSEとして転職されたと。前職ではどのような業務を経験しましたか?
鈴木:一番大きかったのは、コード決済サービスの立ち上げですね。ちょうど最初のリリースに向けた開発の途中で入社して。SEとして、第一弾のリリースからその後の機能追加まで一通りを経験しました。
私が担当したのは加盟店管理や決済系のシステムです。要件定義から仕様書作成、開発ベンダーとのやり取り、工数の見積もり、RFP(提案依頼書)の作成まで幅広く関わりました。
――前職から転職することにしたのはなぜですか?
鈴木:きっかけは、7年間ずっと同じ顧客先での常駐を続ける中で、「他の環境はどうなんだろう?」「このままでは視野が狭くなってしまう」と疑問や不安を抱いたことです。
また、常駐先のプロパー社員との間に壁を感じることもありました。自分の意見がまったく通らないわけではないけれど、プロパー同士で決めることや常駐の立場では立ち入れない領域もあって。「もっと自分の意見を反映させながら、広い視野で開発に携わりたい」気持ちが強くなり、転職活動を始めました。
それで転職サイトに登録して、自社プロダクトを開発している会社やそのグループ会社、特に企業規模が大きいところを中心に探しました。規模が大きい方が、入社後にいろいろなことができそうだなと思ったので。
――複数社の選考を受ける中で、最終的にNTTデータFTを選んだ理由・決め手は何ですか?
鈴木:まずは、募集されている業務内容が前職での経験と近かったこと。決済分野だったり、加盟店管理のシステムだったり、「これまでの経験を活かせそうだな」と思いました。
それと、人の印象が良かったのも大きいですね。カジュアル面談も採用面接も、皆さんやわらかい雰囲気で接してくださったのが印象的でした。入社時期を柔軟に調整いただけたこともありがたかったです。
業務内容が自分の経験とマッチして、人の印象が良く、NTTデータグループとしての安定した制度や環境もある。自分の意見を反映する働き方もできそうだと思い、入社を決めました。
POとして提案する日々。自分の考えが形になるのが楽しい
――ここからはNTTデータFTへの入社後のお話を伺います!現在はどのようなプロダクトを担当されていますか?
鈴木:『コード決済ゲートウェイ』の開発チームに所属しています。コード決済ゲートウェイはさまざまなバーコード・QRコード決済を一元的に接続できるプロダクトで、私が入社した直後に第一段階がリリースされました。現在は主に機能の拡張に取り組んでいるところです。
開発手法はアジャイル開発を採用。全体で5つあるスクラムチームの1つで、PO(プロダクトオーナー)を担当しています。チームは機能ごとに分かれていて、私のチームでは加盟店の新規申し込みや情報の変更申請などに関する機能を開発しています。
――鈴木さんが所属するチームのメンバー構成を教えてください。
鈴木:チームの人数は8名で、POが私を含めて2名、スクラムマスターが1名、開発メンバーが5名います。POとスクラムマスターはNTTデータFTの社員で、開発メンバーは協力会社の方々です。
今のところ、POはもともといる先輩との二人体制になっています。いずれは私一人になる見込みですが、慣れるまでは一緒にやってくださっているので心強いです。
――POとして、どのような業務を担当していますか?
鈴木:調整業務がメインですね。開発チームのマネジメントもしていますが、チケットや進行管理などの実務はスクラムマスターの方が主に担当しています。
私は社内の企画部門や運用部門の方々とやり取りすることが多いですね。「どの機能をいつまでに開発するか」といった優先順位を整理して、チームのキャパシティや工数と照らし合わせて実現可能なスケジュールを立てています。また、企画側から明確な要望がないケースも多いため、こちらから提案することもよくあります。
――自ら考え、提案する。前職ではできなかったことを実践しているのですね。
鈴木:そうですね。前職では企画や要望が明確に示されていて、それをシステムでどう実現するかを提案する形でしたが、今はより上流からの関わりがあります。自分の案から選んでもらったり、その案を調整してブラッシュアップしたり。もちろん一人で決めるわけではないですが、自分の考えが形になることにやりがいを感じますし、すごく楽しいです。
キャッチアップで大切なのは「わからない」と素直に伝えること
――入社から約4か月が経ちましたが、キャッチアップの状況はいかがですか?
鈴木:まだ全体像をつかみきれず、霧がかっている感じがあります。周りに話を聞いたり、資料を見たり、自分で構成やフローなどをまとめたりしながら、日々勉強しているところです。
特に、実際の運用面は理解できていない部分が多いですね。最初の取っ掛かりになるドキュメントはありますが、実際にどのような問い合わせが来て、どう対応されているのかといったリアルな動きまではなかなかイメージできなくて。これから業務の中で学んでいけたらと思っています。
――キャッチアップを進める上で心がけていることはありますか?
鈴木:「わからないことはわからないと率直に伝える」ことを大切にしています。これは、前職で尊敬していたPOの方の影響が大きいですね。その方は経験も知識も豊富で、打ち合わせの中でも的確に話を引き出していたんですが、同時に「ここは理解できていないので教えてほしい」ときちんと伝えられる方でもありました。
私もその姿勢を見習って、その場で質問するか、後から確認するようにしています。会話が進んでいくと「わかっているフリ」をしてしまいがちですが、それは良くないですから。
――わからないことをわからないままにしないのは、大事ですよね。入社してから今まで、周囲からのサポート体制はいかがですか?
鈴木:まず、一緒にPOを務めている先輩の存在が何より心強いです。わからないことがあればすぐに聞けますし、親身に教えてくださるので本当に助かっています。
また、他のチームメンバーの皆さんも優しすぎるくらい優しくて、質問すると時間をかけて教えてくださいます。私も含めほぼフルリモートですが、質問しづらい感じはまったくなく、チャットや通話を通じてスムーズにやり取りできています。
入社直後で困っていたときも、チームのメンバーが代わる代わる出社してサポートしてくれました。最初の1週間はセキュリティカードの発行やPCのセットアップなどに時間がかかっていたのですが、「困っているだろうから助けよう」と自発的に行動してくれて。すごくありがたかったですし、温かさを感じました。
――自然と助け合う風土の中で、順調にキャッチアップが進んでいるのですね。
鈴木:皆さんのサポートもあり、徐々に霧が晴れていっているところです。もちろんまだまだ学ぶことは多いですし、大規模なシステムなので全容を理解するのには時間がかかります。まだリリースに立ち会った経験もないですし、見えていない課題もたくさんあると思うので、これから一つずつ明らかにしていけたら。
自分の強みを活かし、全体を見渡せるリーダーを目指す
――NTTデータFTでどのようなキャリアを歩みたいか、展望を教えてください。
鈴木:直近の目標は、今担当しているPOの業務をしっかりと回せるようになることです。ゆくゆくは、自分が所属するチームに限らず、他のチームも含めて広い視点からプロジェクト全体を見渡せるリーダー的な存在になっていけたらいいなと。これはだいぶ先の目標ですね。
私は「狭く深く」よりも「広く全体を見る」方が向いていると自認しています。自分の強みは、人と接する調整やコミュニケーションにある。「広く全体を見る」と必然的に関わる人も多くなるので、そこで自分の強みを活かせるだろうと思っています。
以前、自分で手を動かしてプログラミングをした経験もありますが、「プロフェッショナルな人たちにはかなわない」「得意な人に任せたほうがいい」と痛感しました。得意分野を活かして役割を分担しながら、お互いにリカバリーし合える環境をつくっていきたいですね。
――現在の業務に関して、感じている課題はありますか?
鈴木:約4か月働いた上での正直な感想としては、「もう少しスピード感があった方が良いかもしれない」と思っています。開発メンバーの作業にはまったく問題ないんですよ。計画どおりに進めてくれているので。ただ、そもそもの要件決定やスケジュール策定の部分で、もう少し早められそうだと個人的に感じています。開発メンバーの負担を減らすためにも、最初の段階をできるだけ早めに進められるよう改善していけたら。
――最後に、この記事を読んでいる方、特にNTTデータFTへの就職・転職を検討している方へのメッセージをお願いします。
鈴木:キャッシュレス決済は、私たちの生活の中で欠かせないものになっています。自分も使っている身近なサービスの開発に携われる。自分が関わったシステムやサービスが、日常の中で使われていることを実感できる。市場も今後ますます拡大していくでしょうし、自分の仕事の意義や達成感を感じやすい分野だと思いますよ。
私個人としては、遠慮なくコミュニケーションが取れる方と一緒に働きたいですね。何でも気軽に話せる、そんな関係を築いていけたら嬉しいです。
――鈴木さん、本日はありがとうございました!
今回は、多彩なキャリアを経て中途入社した鈴木さんにフォーカスし、NTTデータFTでのやりがいや入社後のキャッチアップなどを紹介しましたが、いかがでしたか?
少しでもNTTデータFTや決済イノベーション事業部について知っていただけたら幸いです。
当社に興味を持ってくださった方は、ぜひ一度カジュアル面談でお話ししてみませんか。
お会いできることを楽しみにしています!
企画・編集:株式会社スリーシェイク 文・撮影:三谷恵里佳