努力しているのにうまくいかなくてやる気が落ちたときに知っておくべきこと
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※社会人になって、努力してもうまくいかないときにくじけそうになるんですが、そういう時に知っておくと楽になることをメモしておきます。(3年前くらいの自分向け)
基本的に、何かを習得しようと思ったときに人が努力して、成長するときに、だいたい2パターンの学習曲線を描きます。
①資格型の成長曲線
②仮説検証型の成長曲線
①資格型の成長曲線
①資格型の成長曲線は、努力に惜しんだコストと、成長が正比例するパターンの学習です。学校教育のほとんどがこれに当たります。
例えば定期テスト。これも知識をインプットして、とりあえず適当な時期にその通り吐き出せばOK.学んだ分、点数で帰ってきます。
社会人だと、TOEICなどになりますね。ほかにもITパスポートとかもそうかな?資格試験はほとんどこのタイプです。
ゲームでいうと、ポケモンです。時間を費やして、ひたすすらコラッタを倒していると、それなりに経験値があがって、理論上365日休まずコラッタを倒していると、100レベルのピカチュウが手に入るような成長曲線を描きます。
資格型の成長曲線のポイントは、努力コストに対するリターンが、わりと一定に、かつ早い段階で来るので、モチベーションがそこまで落ちにくいという特徴があります。
②仮説検証型の成長曲線
もう一つが、仮説検証型の成長曲線です。これは、最初の成長が起こるまでに仮説検証を行う必要があるタイプの学習です。
努力コストに対するリターンがかなり変則的で、かつ成長するタイミングが遅い段階でくるので、モチベーションがなかなか続きにくいという特徴があります。
例を出すと、自転車が一人で乗れるようになるような技能を身につける場合です。経験時間にかかわらず、どこかのタイミングでできるようになりますい。わりと早くできる子、逆にすごく時間がかかる子、最悪中学生くらいまで乗れない子、最後まで乗れない子に分かれます。
必ずある程度の成長レベルに行くまで、何も成長していると感じられない「死の谷」が存在し、その死の谷で多くの人が萎えて努力を放棄する傾向があります。
何度も転んで、ただ辛いだけ。自転車の練習が嫌になる感じですね。ただ、死の谷を乗り越え、ブレイクポイントを超えるとぐぐぐっと伸びるようになります。
社会人以降は、仮説検証型の成長曲線がほとんど
そして、ポイントなのが、社会人(というかよほど人工的に作られた学習空間ではなければ)は仮説検証型の成長曲線がほとんどだという点です。
成長のためには、何かしらのブレイクポイント(特異点)を見つけ、状況打破を行う必要が出てきます。今日学んだことが明日めちゃくちゃ大きな結果になることは、そんなにありません。
営業なんかもそうですね。最初は営業してもうまくいかない。でもそのうち100件くらいやっていって、改善を回していると、はじめて最初の一件が成約する。そこから徐々に二次曲線状に成長カーブを描きます。
最初の仮説検証型の成長期間は、マジでつらい
そして、たぶんいろんな人と話していて思うのがこれです。仮説検証型の成長期間を描く場合、必ずと言ってもいいほどつらい「死の谷」が訪れます。
・プログラミングでもそうです。エラーが大量発生して、全然治らない。
・営業でもそうです。どんなに法人営業しても、リードが全然獲得できない。
・ゲームだとFPSが近いです。キルレ1.2を超えてくるくらいまでがしんどすぎる。
・SEOもそうです。記事どんなに書いても最初は全然CVしない。
最初の1件が、死ぬほど遠く感じるので、全然成長していない感じがするし、いまやっていることが意味があるのかを感じ取ることができないんですよね。だいたいこれくらいの時に、「私、この仕事向いていないんじゃないか」と思うようになります。
仮説検証型の成長でやる気を起こす方法
仮説検証型の成長でやる気を起こす方法として、個人的におすすめなのが以下3つの方法です。
①この分野の成長は、仮説検証型の成長カーブを描くことを知る
②いつかはブレイクポイントが当たり前に来ることと信じる
③目標を自分で細かく区切る
①この分野の成長は、仮説検証型の成長カーブを描くことを知る
意外に見過ごされるのがこれです。割と仮説検証型で身につくスキルを、資格型のスキルと勘違いして考えてしまっているパターンがあって、これだと「なんで学習コストかけてんのに成長しないんだよ」という気持ちになります。
なので、「資格以外は仮説検証型の成長カーブを描くもんだ」と自分に言い聞かせておくことが重要かと思います。「わんちゃんあるでぇ」の精神で、改善を回すのが大事です。
②いつかはブレイクポイントが当たり前に来ることと信じる
もう一つが、死の谷を越え、ブレイクポイントが当たり前に来ることを信じることが重要です。「わんちゃんあるでえ」の精神ですね。
例えば、自転車に乗るとかって、たぶんパパもママも近所の八百屋のおっさんも乗っているから、たぶん私でも乗れんじゃね?くらいのテンションで仮説検証型の成長を描く自転車を練習して乗れるようになったと思うんですよね。「パパとママが乗れるなら、ワンチャンあるでぇ」みたいなノリで自転車練習していたんだと思います。
ブレイクポイントが当たり前に来ることを無条件に信じることは重要かと思います。個人的には、もうすでに自転車に乗れているヒト(=ブレイクポイントを超えているヒト)しか見えないようにして、その人の言っていることを常識にしつつ、その人の自転車の乗り方を凝視しておくのが超大事だと思っています。(個人的には、目標をすでに達成しているヒトだけリストに加えて、できるのが当たり前な世界を見るようにしています。)
③目標を自分で細かく区切る
ブレイクポイントまで到達するまでに、力つきてしまわないように、ブレイクポイントまでのプロセスを段階ごとに区切って、目標を段階的に設置しておくのが大事だと考えています。B2Cの営業しか経験ないのですが、その時期は、
①雑談での感触はよかったか
②商品説明はうなづいたか
③クロージングではしぶらなかったか
④その場で契約したか
で、①~④までどこまで行けたかを目標に自分自身を評価していました。
最後に
ということで、だいたいの成長は仮説検証型で、学習して即結果が出るわけではないから気長に改善するものだと思うことが重要なのではないかと思います。