「新しい技術に挑戦したい。でも、転職には踏み切れない。」
そんな葛藤を抱えるエンジニアは少なくありません。
BREXAグループが立ち上げた「BREXA SHIFT」は、グループ内で所属会社を変えて、新たな技術領域や職種に挑戦できる仕組みです。転職時の不安を軽減しながら、一人ひとりが納得のいくキャリアを描ける環境づくりを目指しています。
今回は、BREXA SHIFT本部の勝野さん、大塚さんに、仕組みが生まれた背景や、そこに込めた想いを伺いました。
勝野さん(写真右) / BREXA SHIFT本部 本部長
大学卒業後、大手生命保険会社に入社。その後、パーソルグループ(旧インテリジェンス)にて約24年間人材紹介事業に従事し、国内人材紹介事業の責任者や海外事業(パーソル アジア パシフィック)の事業統括等を歴任。人材業界での豊富な経験を経て、2026年4月にBREXA Technologyへジョインし、BREXA SHIFT本部の事業責任者を務める。
大塚さん(写真左) / BREXA SHIFT本部 キャリアコンサルティング部 主任
BREXA Technology入社後、約3年7ヶ月にわたり中途ITエンジニアの採用担当としてキャリア形成を支援。2026年4月のプロジェクト立ち上げに伴いBREXA SHIFT本部へ異動し、企画から運用全般を担当している。
「転職しかない」を変えたかった。BREXA SHIFTが生まれた背景
勝野: エンジニアとして働く中で、「今とは違う技術に挑戦したい」「別の業界で経験を積みたい」と考える方は少なくありません。
一方で、その希望を実現するためには、多くの場合「転職」という選択肢しかありませんでした。しかし転職には、新しい人間関係を築く負担や、有給休暇・在籍年数のリセット、賞与など待遇面への不安も伴います。そのため、本当は挑戦したくても、一歩を踏み出せない方が多くいるのが現状です。
私たちは、そうした状況を変えたいと考えました。
BREXAグループには多様な事業領域があります。この強みを活かせば、会社を辞めることなく、新しいキャリアへ挑戦できる仕組みがつくれるのではないか──。その発想から生まれたのが、BREXA SHIFTです。
BREXA SHIFTとは?
BREXA SHIFTは、BREXAグループ内で所属会社を変えながら、新しい技術領域や職種へチャレンジできる「グループ内キャリアチェンジ」の仕組みです。
一般的な転職では、有給休暇や在籍年数がリセットされたり、入社初年度の賞与に影響が出たりするケースも少なくありません。
BREXA SHIFTでは、グループの総合力を活かし、そうした不安をできる限り取り除きながら、新たなキャリアへの一歩を後押ししています。
BREXA SHIFTを支える「3つの強みと仕組み」
仕組みをつくるだけでなく、一人ひとりが安心して新しい一歩を踏み出せる環境づくりまで支えていることが、BREXA SHIFTの大きな特徴です。具体的には、以下の3つの強みを持っています。
① 機会:圧倒的な事業領域の広さと「境界なき、連携。」の企業文化
勝野: BREXAグループが扱っている領域は、IT、機電、半導体、建設、製造、医薬、さらには海外事業まで多岐にわたります。それに加え、約16,500社以上の取引先と500種類以上の研修制度を活かし、幅広い技術領域・業界へ挑戦できる環境があります。一人のエンジニアが長期的なキャリアを構築しようと考えたときに、横断できる選択肢がこれほど豊富に揃っていること自体が、私たちならではの強みです。
もう一つ欠かせないのが「企業文化」です。過去、人材業界の多くの企業が同様のグループ内流動化にトライしてきましたが、自分の事業部からの人材流出を嫌がるセクショナリズムや、縦割りの壁を壊せずに頓挫してきました。
しかしグループ全体という大きな視点で見れば、本来は他社へ転職していたはずの社員がグループ内で新しい仕事に出会い、活躍し続けてくれることは、計り知れない意味を持ちます。BREXAグループでは「境界なき、連携。」というバリューを掲げているからこそ、この難易度の高い仕組みを成功させることができるのです。
② 安心:転職リスクを解消するセーフティーネット
勝野: グループを超えて新しい仕事に挑戦する際でも、基本的には退職と再入社に近い手続きが発生します。通常であれば、このタイミングで有給休暇がリセットされたり、入社直後の賞与が出なかったりというデメリットが生じます。BREXA SHIFTでは、グループ内だからこそ提供できるメリットとして、有給休暇や在籍年数はもちろん、賞与の制度なども整えています。ただ仕事の機会を提供するだけでなく、経済的・生活的な悪影響がないよう細部まで調整を重ねています。
大塚: 未経験の領域へ移る場合でも、各事業会社には未経験者を育成してきた手厚い研修プロセスがあります。事前の資格取得や学習のサポートも共有しながら進められるため、グループ外部から入社した方と比べてスムーズに業務へ適応し、早期に活躍される方が多くいらっしゃいます。
また、BREXA SHIFTを通じてIT領域に挑戦したものの、「やはり現場のものづくりの方が合っている」と感じた場合、元の領域へ戻るという選択も可能です。
一度の挑戦でキャリアが決まるわけではないため、失敗を恐れず安心して新しい扉を叩けるのがグループ内でキャリアチェンジができる強みです。
③ 伴走:悩みの本質を解き明かすキャリアカウンセリング
大塚: 採用・キャリア支援の経験豊富なメンバーによる伴走型のキャリアカウンセリングも大きな特徴です。面談を行う私たちは評価者ではないからこそ、「本当はどう働きたいのか」という本音を聞き出せます。
さらに、BREXA SHIFTの活動が広がってきたことで、マネジメント層からの理解も進み「次のステップとして別の領域に挑戦したいなら、気持ちよく送り出してあげよう」というポジティブな風土が生まれつつあります。
時には「今は焦らない方がいい」と伝えることも含め、本人が納得できるキャリアの方向性を伴走しながら模索しています。
実際の活用事例とエンジニアからのポジティブな反響
大塚: すでにBREXA SHIFTを活用したエンジニアは100名以上にのぼります。面談を通して本人の希望を叶えた、代表的な2つの事例をご紹介します。
① ライフイベントに伴う働く場所の変更
「ライフイベントに伴い、地方へ引っ越したい。会社は辞めたくないが、今の拠点では勤務が難しい」というケースがありました。通常なら退職となる場面ですが、この仕組みを通じて別の事業会社の拠点と繋がり、会社を辞めることなく引っ越しとキャリア継続を両立できた例があります。
② 施工管理からITエンジニアへのキャリアチェンジ
「本当はITエンジニアになりたかったけれど、前職の経験を活かそうと別職種の施工管理で入社し、『やっぱりIT領域に挑戦したい』という思いを抱え続けていた」という社員がいました。この仕組みを使って早期に新しいチャレンジの機会を提供できたことで、「諦めかけていた挑戦を実現できました」というポジティブな声が届いており、私たちも手応えを感じています。
AI時代だからこそ、人間の力を信じる。誰もが安心して挑戦できる未来へ
大塚: 今後目指したいのは、BREXAグループに入社するすべてのエンジニアの皆さんがBREXA SHIFTを当たり前に知っていて、グループを横断しながら長期的に成長していくのが「標準のキャリアモデル」になっている状態です。
「最初は製造現場で基礎を学び、次に半導体装置の知識や経験を積み、そこで得たスキルを活かして機械設計や電気設計など新たなフィールドに挑戦する」といったステップアップのモデルケースをしっかり示していきたいですね。まずは重く考えずに「何でも相談係」として気軽に頼っていただければ嬉しいです。
勝野: 私が一番伝えたいのは「安心して、楽しく働いてほしい」ということです。AIの台頭で「人間の仕事が奪われるのでは」という議論がありますが、私は「人間の力って結構すごいぞ」と思っているんです。原則として、AIが人に取って代わることはできないと思っています。
ただ、それには1つ条件があって、人間が人間らしく力を発揮しなければいけない。発揮できるかどうかは、実は能力の差ではなくて『マインドセット』や『置かれている環境』の差なんです。自分の中でマインドセットや環境を整えられずに力を発揮できないままもがいている人がいたら、そのきっかけを作ってぐるっとポジティブに回してあげる存在でありたいですね。
キャリアに「これさえ選べば絶対に幸せになれる」という万能の正解はありません。だからこそ自分でじっくりと考え抜き、納得して決断することが大切です。その決断のプロセスを、BREXA SHIFT本部のメンバーとして全力でサポートしていきたいと思っています。エンジニア一人ひとりが自身の可能性を信じ、安心して未来を切り拓いていけるカルチャーを、私たちはこれからも愚直に育んでいきます。
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