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Human Resource Designで「自分らしく」働くことで、子育てもキャリアも楽しく前に進む。

このストーリーのポイント

  • 出産を機により柔軟な働き方にシフト。子育てと両立しながら複数の拠点で働くスタイルに行き着いた
  • 会社や採用メディア「GoodStory」のさらなる認知拡大に向けて、自身のスキルをより高めていく
  • 働き方の選択肢は多様であることを、キャリアに悩む人に伝えたい

株式会社 Human Resource Designの業務に週2日コミットしながら、別のHRベンチャー企業で管理職育成や人事制度設計に携わり、さらに個人でも採用コンサルタントとして活躍する黒田真理さん。複数の拠点でフレキシブルに働く黒田さんに、なぜその働き方に行き着いたかの経緯や、働くうえで大切にしている姿勢をお聞きした。

PROFILE:黒田真理
中途入社/企画・PR・採用担当/学芸学部情報数理科学科卒/神奈川県出身
新卒で人材会社に入社して以来、HR業界一筋でキャリアを積み上げていく。 株式会社 Human Resource Designでは主にセールスプロモーションを担当するほか、自社の人材採用業務にも従事。「この会社を選んで良かった」とメンバー全員に思ってもらえるよう、会社と共に成長を目指す。

休む間もなくクライアントの抱える課題解決に奔走

大学卒業後、2008年に新卒で人材会社の営業職に入社したのが黒田さんのキャリアの始まりだ。入社後はマスコミ、IT、アパレル業界などの大手企業を顧客に、新卒採用におけるコンサルティングセールスを行った。

1年目から大型案件を獲得して喜ぶのも束の間、次の案件の成約が決まるまでは半年以上を要してしまい、セールスの難しさを痛感した。それでも新入社員の提案でも検討してくれる顧客が多かったことや、海外で行われる大型イベント等を通じてグローバル人材採用に携われることにやりがいを感じ、仕事の面白さを徐々に実感するようになる。
「クライアントと二人三脚で仕事をする毎日は、本当に充実していた」と、黒田さんは当時を振り返りながら話す。

「いい人材を採用するために、何をどう提案すればベストなのかを考えて動けば動くほど、結果がついてくるのが楽しくて仕方なかったんです。その企業にマッチした人を採用できたらクライアントが喜んでくれるのもうれしかったですし、顧客との関係性が深まれば、さらに踏み込んだ施策にも携われるようになることにやりがいを感じていました」

「物事は徹底的にやり抜かないと気が済まない性格」と話す黒田さん。常にベストな提案をし続けるために、分からないことは取引先であれど素直に聞き、足りない知識は都度勉強していく日々。休日は図書館で企画書を読み込んだり、愛犬相手に企画を説明するロープレを行ったりなど、休む間もなく身も心も仕事に捧げてきた。

その後人事部へ異動して自社の新卒採用と育成を担当した後に、2017年に産休育休を取得するが、この時間が黒田さんに「キャリアを見つめ直すきっかけ」を与えることになる。


出産をきっかけに働き方を見直し、子育てとの両立を目指す

出産を経て日々育児に追われる中、黒田さんは、大事にしたいことが仕事だけではなくなったことに気付く。「子どもとのかけがえのない時間を大切にしたい」と、強く思うようになった。

「子どもが小さいときはたった数年間しかないのに、一緒にいる時間をそこまで削って仕事したいんだっけ?と考えるようになったんです。生まれてきてくれた子がすくすくと成長する瞬間を、共に過ごしたいという思うようになりました」

また、以前のように寝る間も惜しむほどがむしゃらに時間を費やすような働き方は、子育てをしながらは難しいと悟った。じゃあどんな働き方がベストなのか頭を悩ませていた黒田さんに、さらに追い討ちをかけるような事態が起こる。

「住んでいたエリアが保活激戦区で、フルタイムで子どもを預かってもらえる保育園に入れなかったんです。ようやく見つけた場所も当面は週2日しか預かれないと言われて……。まずは週2で働ける場所を探したり、育休をとっている会社に週2日勤務で復帰できないかと交渉したりもしましたが、そううまくはいかず。『あぁ、今後のキャリアどうしよう』と、子どもを抱えながらそんな不安に苛まれていました」

そんな黒田さんに転機が訪れる。産休前から交流のあったクライアントであり、同じくHR系の会社を起業している社長に近所で偶然出会うのだ。そしてその再会が、黒田さんを次のステップへと導くきっかけになった。

「子どもが生まれた報告がてら少し話をしていたら、社長に『いつ育休から復帰するの?』と聞かれる流れになって。実は週2日しか働けなくて働き口を探してて、とポロッと話すと『じゃあ、うちの会社来ちゃいなよ!』とその場でお誘いをいただけたんです」

詳しく話を聞くと、新入社員の育成や出展予定のPRイベントを手伝って欲しいとのこと。育成もイベント運営の経験もあった黒田さんは新卒入社時の会社を退職していたこともあり、そのオファーを快諾。そして2020年1月に、HRベンチャー企業にジョインした。

週2日働き、他の日は育児にいそしむ日々。およそ2年ぶりの仕事復帰に「ブランクはあまりにも大きかった」と話す。

「産休前の記憶や感覚が頭からスポーンと抜けていて、いわゆる『浦島太郎状態』でした。 以前であれば当たり前にできたはずの業務もスムーズにこなせず、思うようにいかない悔しさをかみしめることも多かったです。

また、今までは人より長い時間を費やして成果を上げていくような働き方をしていたため、短い時間でパフォーマンスを発揮できるかも不安でした。

すると、そんな私に『子育ての数年は長いキャリアのほんの一部だよ。少しペースを落として働くのは悪いことじゃない』と上司が声をかけてくれて。その言葉で肩の力がすっと抜けたのを覚えています」

2社目の会社にジョインして、得られた気づきもたくさんあった。少数精鋭のベンチャー企業ならではのスピード感、手探りで何でも取り組んでいく姿勢が、自分の肌に合っていることを実感する。そして一番の発見は、その会社が推奨する働き方にあった。

「デュアルワーク(会社の外にも仕事を並列的に持つスタイル)を推奨していたのですが、個人事業主でありながら会社にコミットしている人や、歌手を目指しながら働く人など、多様な働き方をしている周囲の姿が新鮮に映りました。

ひとつの会社にフルタイム勤務するだけが働き方じゃない、複数の仕事や物事に真剣に携わる働き方もあると知れて、視野が広がりましたね」


自身の得意分野に気づき転職を決意。さらなるキャリアアップを目指す

2社目のベンチャーで働くことおよそ半年。黒田さんの中にある気持ちがわいてくる。

「働いてるうちに、小規模のベンチャー企業より大手企業や100名以上のベンチャー、老舗企業の人事課題を支援するほうが向いているかもしれない、と感じるようになったんです。

2社目の会社の顧客対象は、従業員が数十人規模のベンチャー企業がメインでした。『目の前の課題を素早く善処したい』と考えるクライアントが多かったのですが、私はもっと長いスパンで会社をより良い方向に導いていくような支援を行いたかった。

思い返せば、新卒入社の会社ではひとつの企業にしっかり腰を据えながら、数年にわたり施策を提案していました。もともと大企業を相手にした経験のほうが長かったこともあり、短い時間でも自分の能力をより効率良く発揮できるのは大手企業の支援だと感じ、その時の働き方が自分に合っていると考えました」

こうして黒田さんは、より大きな規模の会社を支援できるHR企業への転職を決意した。しかし、まだ保育園の関係で週2日しかコミットできない制約があったため、転職活動は難航するとみられたが、2020年12月に新たなご縁をつかむきっかけが訪れる。

「新卒の会社でかつて一緒に働いており、今は別のHR企業の役員をされている方とお会いする機会がありました。そこで転職しようか悩んでいると相談したら、『うちなら顧客はほぼ大手だから、望むような働き方ができるんじゃないか』と言ってくださったんです。週2日で働くスタイルも前例はないけれど、会社としてもトライしてみたいから真剣に考えるよと。

思いもよらない展開に驚きましたが、後日正式にオファーをいただき転職することに決めました」

「 Human Resource Design」や「GoodStory」の認知拡大に向けて

またしてもご縁がつながり、2021年2月に黒田さんは3社目のHRベンチャー企業にジョインした。ところで、 Human Resource Designと黒田さんの関係はいつ、どのようにつながっていくのだろうか。

「こうして振り返ると、すごく特殊な経歴ですよね(笑)。実はHuman Resource Designの創業メンバーとも新卒の会社で一緒に働いていました。当時はメンバーと数々の大型プロジェクトを回しており、自社採用やグローバル人材採用の案件、マーケティングなどにも共に携わり仕事をしていました。仕事に対するスタンスや考え方も近しいメンバーだったので、ジョインしたんです。2社目のベンチャー企業で週2日働く一方、少しの空き時間を利用してHuman Resource Designの業務を少しだけ手伝っていました」

初めのうちはセミナーの司会や資料整備など、些細な仕事を手伝う関係性だったが、3社目の企業にジョインしてからまもなく、Human Resource Designの業務に携わる機会が増えていった。

Human Resource Designは顧客の採用ブランディング支援や、新卒・中途などの採用業務支援事業がメインである一方、3社目の企業は人事評価制度作成や管理職育成をメインに事業展開している。両社が担う事業はそれぞれ異なるが、顧客対象は同じく「全国の社員数3桁以上の企業」で重なるため、顧客の人事課題を採用から制度設計、そして育成へと線で提案できるようになった。そのため、顧客との信頼関係がより一層強固なものになるだけでなく、自身のキャリアの幅の拡大にもつながったという。 そして2021年4月には、子どもをフルタイムで保育園に預けられることが決まり、Human Resource Designの業務にコミットするには絶好のタイミングとなったようだ。

「2社にまたがって仕事をしていくうちに、所属する2社の関わりが自然と深くなっていきました。互いに協賛できて両社ともwin-winな状態ですし、私自身もクライアントにより幅広い提案ができる環境で働けて、大きなやりがいを感じています。まさに理想的な働き方にたどり着くことができました」 現在HRDで主に携わっている業務は、数社の営業とセールスプロモーション全般だ。既存顧客に有益な情報提供から、自社のサービスや採用メディア「GoodStory」を検討する企業に向けてのセミナー企画や運営、さらに広告運用やメルマガ配信まで一手に担っている。

「おかげさまでGoodStoryは、今掲載いただいている企業には好評で、継続率もほぼ100%をキープしています。しかし、世間での認知度はまだ高くないのが現状。セールスプロモーションやマーケティングの知識をより深め、スキルを磨いてHuman Resource DesignやGoodStoryをより広く知ってもらえるよう働きかけていくのが今後の目標です」


働き方の選択肢はたくさんあるから、キャリアを諦めないでほしい

現在はHuman Resource Design含む2社に所属し、それぞれで週2日ずつ働き、さらに個人でも採用コンサルタントとして活動する黒田さん。「今の働き方ができているのは、周囲につないでもらったご縁のおかげです」と笑顔で話すが、そんな黒田さんにキャリアを重ねるうえで大切にしている姿勢を伺った。

「『自分らしく』働くことは、常に意識してきました。言われた仕事をそのままやるのではなく、自分らしさとは何か、どんなときに発揮できるのか考えながら働くのは結構大事だと思っていて。そうやって人との違いを意識してキャリアを積み上げてきたからこそ、『この仕事なら黒田が得意そう』と周りが見てくれて、引っ張ってくれたのかなと思います」

最後に、黒田さんは「働き方は多様であることを、多くの人に知ってもらいたい」と話す。

「キャリアの積み方、働き方って本当に様々なんです。私のように週2で働ける企業もありますし、育児や介護などで自宅を離れられない人はフルリモート勤務できる企業を選べばいい。会社に属さずとも、フリーランスとして働く手段もあります。

ママだから、家族の介護があるからとキャリアを諦めるのはもったいない。まさに今キャリアに悩んでいる人に、『選択肢はたくさんあることを頭に入れておくだけで、おのずと視野は広がるよ』と伝えたいです」


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