「正直、怪しいと思ってた」――個人プレー優先だったアメフト部キャプテンが、“チームを変える思考法”に投資した理由。
特に大きな悩みはない。
でも、心のどこかで「このままじゃ、何か足りない」と感じてはいないだろうか?
チームを変えたいという想いはある。
でも、具体的に何をすればいいか分からない。
K大学アメフト部キャプテン、Bさん。かつての彼も、そんなもどかしさを抱えていた一人だった。
大きな悩みもなく、部活を楽観的に捉えていた彼が、なぜこのプログラムに参加し、チームに導入したのか。
そこには、チームの「責める文化」を「解決する文化」へと変える、極めて冷静な理由があった。
「チームより、自分のプレー」だった俺が、キャプテンになった日
Achieversに参加する前は、どんな大学生活でしたか?
キャプテンになるまでは、ずっと自分のことばかり考えていましたね。チームの勝利より、まず自分がどう活躍するか。下級生らしく、ある意味「それなりに」部活に取り組んでいた感じです。将来のことも楽観視していて、正直、深い悩みはありませんでした。
でも、先輩が引退してキャプテンになった時、初めて本気で「チーム」という課題に向き合う必要が出てきた。「1年後の最後の大会で、このチームをどう勝たせるか」を考え始めたのが、すべての始まりでした。
その頃、チームに具体的な課題はあったんですか?
漠然と「何かを変えたい」とは思っていました。でも、具体的に何をどうすればいいのかは分からなかった。そんなタイミングで、臨時コーチの知り合いだった佐藤さん(Achievers講師)を紹介されたんです。
言ってることは正しい。でも、意識高い系だと思ってた。
Achieversの第一印象は、どうでしたか?
「1回くらい聞いてみるか」という軽い気持ちで体験に参加しました。話を聞いて、「言っていることは、その通りだな」と納得する部分は多かったです。でも、そうは言っても怪しさはありましたし、「これを受けてる人は意識高い系なんだろうな」と、少し引いて見ていた自分もいましたね。
それでも参加を決断した、一番の決め手は何だったんでしょうか?
冷静に考えて、「これをやって、何かデメリットがあるか?」と自問した時に、何も思い浮かばなかったのが大きいです。むしろ、メリットは明確でした。
特に感じたのは、「このメンタリティの話は、後輩たちがもっと早い段階で知っておけば、自分たちの代よりもっと良いチームになるだろうな」ということ。自分の代のためだけじゃなく、未来への投資としてすごく価値があると感じたんです。「とりあえずやってみるか」と、割と楽観的に決断しました。
チームから「なんで?」という“犯人探し”が消えた日
Achieversでの学びは、部活動にどう活かされていますか?
一番大きく変わったのは、ミスが起きた時のチームのアプローチです。
以前は、誰かがミスをすると、つい「なんでミスしたんだ!」というような、個人を責める声掛けになりがちでした。でも、プログラムで学んでからは、その言葉がガラッと変わった。
「なんで?(Why)」ではなく、「どうすれば?(How)」を聞く。
例えば、パスを落とした選手がいたら、「なんで落としたんだ!」と詰問するんじゃなくて、「今のパス、どうすれば捕れたと思う?」「次、同じ状況になったらどうする?」と、解決策を一緒に考えるようになったんです。
責める声掛けから、どうすればミスがなくなるかを話し合う声掛けへ。この変化によって、チームから無駄な犯人探しがなくなり、選手はミスを恐れず、より建設的なコミュニケーションが取れるようになりました。
ご自身のプレーにも変化はありましたか?
はい。課題が出た時の振り返りの手順が、すごく明確になりました。特に、ミスの原因がスキルではなく、プレッシャーなどのメンタル面にある時の対処法が学べたのは、個人的に大きな収穫でしたね。
“できないヤツ”こそ、この武器を手にすべきだ。
Achieversの経験は、部活以外にも役立っていますか?
まさに今、役立っています。僕は1年留年していて就活中なんですが、自己分析や将来の目標設定、そのために今何をすべきか、といったプロセスを考える上で、Achieversで学んだ思考法がそのまま使えています。これは社会に出てからも、ずっと使えるスキルだと感じています。
どんな人にAchieversをおすすめしたいですか?
面白いことに、論理的な思考が得意で優秀な人って、Achieversで教わるようなことを元々、無意識にできているんですよ。
だからこそ、僕が本当に受けてほしいのは、かつての自分のように「それができない人」です。目標達成までの段取りが苦手だったり、何かを任された時に「まず、何から手をつければいいか分からない」とフリーズしてしまう人。そういう人にとって、このプログラムは強力な武器になるはずです。
最後に、後輩たちへメッセージをお願いします。
いろいろ考えすぎず、「とりあえず、やってみる」のがいいと思います。
もし、やってみて自分には必要なかったと感じたとしても、その「必要なかった」という発見自体が、一つの成長です。でも、やらないと、自分に必要かどうかの判断すらできない。
チャンスがあるなら、まずは一歩踏み出してみてほしい。そこから見える景色が、きっとあるはずです。