2025年11月8日、steer株式会社はオフィシャルパートナーとして活動を応援しているB.LEAGUE(Bリーグ)B2所属のプロバスケットボールチーム「福島ファイヤーボンズ」と協力し、地元の子供たちを招いたイベントを開催しました。
地域の人々が笑顔で暮らせる未来をつくる
福島県郡山市を拠点に活動する福島ファイヤーボンズの原点は、2011年の東日本大震災に遡ります。震災の影響から、屋外で自由に遊ぶことができない福島の子供たちの運動のための場として始まったバスケットボール教室。子供たちとの時間を共有する一方で、さらに夢や希望を持ってもらおうと、2013年5月に正式に発足したのがプロバスケットボールチーム「福島ファイヤーボンズ」です。
ファイヤーボンズは「組織とコミュニティの可能性を最大化し、先頭に立って『誇れる福島』をつくる」というミッションを掲げるチーム。学校や地域施設でのイベント参加や自主活動など、年間500以上の地域活動に取り組んでいます。
私たちは、福島ファイヤーボンズの復興と次世代への環境づくりというストーリーに、当社の企業理念である「まちをつくるを”人"で支える」との深いリンクを感じました。そして、地域の人々が笑顔で暮らせる未来をつくるという同じゴールを目指す仲間として、共に歩むことを決めたのです。
被災地の子供たちに届けた「未来への選択肢」
福島ファイヤーボンズが所属するBリーグもまた、トップカテゴリーである「B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)」に参入するための基準に試合時の来場者数、売上、アリーナのスペックを設定するなど、「B.改革」を推進中。チームには、ホームスタジアムを起点とした地域コミュニティの形成や、周辺市街地の開発、および街の集客力向上への貢献が求められます。さらに、健全な財務体制を持ち影響力を継続的に発揮できることを評価する姿勢からも、Bリーグ全体が地域貢献を軸に運営されていることが伺えます。
全国各地でアリーナの建設や改修が進んでいる中、私たちが注目したのが「PFI(Private Finance Initiative)」という手法。PFIとは公共施設の建設や運営といった公共事業に、民間の資金やノウハウを活用する事業手法の一つです。福島ファイヤーボンズも、「宝来屋ボンズアリーナ」の改修においてPFI事業に参画しています。
steerはファイヤーボンズのオフィシャルパートナーとしてチームの活動を支援することで、Bリーグが求める、チームとスタジアムを起点とした日本全国の地域活性の活動にも貢献。さらに、福島県郡山市のPFIの事例を紹介していくことで、日本中の多くの自治体の活性を応援します。
夢や目標に向かう。その思いに触れる。
具体的なアクションとして開催したのが、東日本大震災で甚大な被害を受け、現在もいわき市で生活する双葉町の子供たちを「宝来屋ボンズアリーナ」へ招待するバスツアーです。「仕事体験」や「座談会」を通じて、子供たちがプロスポーツを支える多様な人たちの働き方に触れること。そして、新しくなったアリーナの熱気、プロ選手のプレー、それらを支えるスタッフたちの姿から、未来に目標を持ち、自己実現に向かうきっかけとなることを目指しました。
会場となったのは、2025年11月8日の宝来屋ボンズアリーナで開催された「福島ファイヤーボンズ VS 福井ブローウィンズ」の試合。試合開始前から、仕事体験は始まります。
まずは、公式チアリーダーチームと一緒に、アリーナのエントランスでお客様をお迎え。
さらに、選手が試合前の練習に励む中、コートサイドではMCを体験 。アリーナ全体を盛り上げる大切な役割を担うMCを、二人の女の子が体験してくれました。
暗転した会場に、福島ファイヤーボンズのチームカラーである紫のスポットライトが差し込み、選手が入場。選手をエスコートする大役を任されたエスコートキッズたちが、身長差のある選手としっかりと手をつないで、緊張と誇らしさを胸にコートへ。
エスコートを終えた後は、選手やチームマスコットと共にコート中央で記念撮影。思い出の一枚となりました。
【座談会】夢を実現するために大切なこと
試合終了後には、GMの渡邉拓馬氏と練習生・通訳兼アシスタントマネージャーの福留ウィリアム氏をお招きし、子供たちとの座談会が開かれました。テーマは夢を叶えるためにできること、困難を乗り越える方法です。
GMの渡邉氏からは、「自問自答して自分に矛先を向けることを大事にしてきた」と“困難なときを乗り越える方法”を話していただきました。また、プロ契約への挑戦をしている福留氏も、環境を選ぶ大切さやご自身のチャレンジを紹介されました。座談会の内容は別のストーリー(明日2025年12月26日投稿)にて詳しく紹介させていただきます。
この日は、私たちにとっても記憶に残る一日となりました。
これからもsteerは、まちづくりや地域社会の活性化を推進するさまざまな人・企業・団体と共に、未来を結んでいきます。
本記事の著者:久保 佳那