reLaysで代表を務めております和田です。 起業してもうすぐ1年半…。
何せ起業なんてやったことないので手探りの毎日。ゲームみたいに順序よく装備を用意したり、レベルを上げて成長できるものではないようです
ただ、そんなことを言って立ち止まっていると行き倒れそうなので、振り返らず走ります
20年間、銀行員としてワンキャリア、で気付けば43歳
ベンチャーとかスタートアップというのは、一部の尖った若い人が生きるファンタジーの世界だと思っていました。ある意味それは正しい
40歳過ぎ、お世辞にも若手とは言えない年齢になって、ベンチャーを起業、正直リスクしかないですね
ただ、自分の場合は「出向起業」
辞めて起業でも、副業でもなく、出向して起業、それが「出向起業」
銀行で「出向」というと、あのドラマの「片道切符の~」アレを思い浮かべる方もいるかもしれませんが、ソレではありません
まぁ、帰りの切符があるのかないのかよくわからない点ではある意味片道切符かも
私は今、銀行に勤めながらベンチャー企業を設立し、自分で描いた事業を実現するためにその会社に出向し社長をやっています
まだ始まったばかりなので、成功体験とかはあまりありません。が、細かい失敗だけは集まってきました(意図して集めたわけではないが)
銀行員が非金融サービスの事業を創れるか
時々、他行の方からも「実際どんな感じですか?」とお問い合わせをいただいたりもします
そこで、今、銀行員の人や、これから銀行員になる人に知ってもらいたいと思いnoteを書くことにしました
そんなことしてるやついるんだってことを
現在、日本でただ一人(おそらく)出向起業という働き方をしている銀行員の話
新しいことを始めるにはいい季節になりました
私は今までSNSとは縁遠い暮らしをしてきましたが、季節の節目の力も借り一歩踏み出すことにしました
ただ、何からはじめればよいのかわからない・・
何せSNSは銀行では推奨されてません(むしろ禁止)
20年間どっぷり銀行員をやってきたので、しっかり身についています
情報の取り扱いは慎重に、決して漏洩させない
石橋を叩いて、叩き続ける(渡らない)、とにかく慎重に。
席を離れるときはPCをログオフ
トイレに行くときは机を施錠
今、入居しているシェアオフィスの人たちからも「なんだコイツ」みたいな感じで見られているような気がします
まぁ、でも、いいじゃない、それが私ですから
情報発信を始めよう
ただ、SNSについては思うところがあります
まず、起業してわかったこと、それは、
社会はものすごいスピードで回転している
ということ
私も銀行から離れて社会の回転から抜け出し、始めて気付きました
社会の回転、めっちゃ速い。
一旦降りると、今、回っている人を捉まえるのは大変だと。
みんながそれぞれの方向に、すごい速度で回転しているので、ただこちらが手を伸ばしているだけでは掴めない
だから、自分自身も回転しながら手を伸ばしていかないといけない
今さらながら気が付きました
そのために自分から情報発信していくことが必要なんだと
出向起業のきっかけ「社内ベンチャーコンペ」
ところで、昨今いろんな銀行が新規事業を模索しています
その際必ずといっていいほど議論になるのが「銀行法の制約」です。
簡単に言うと、
「『銀行』は『銀行』の仕事を真面目にやりなはれ」
そんな話です
銀行は民間事業者といえど免許業者なので、この制約に逆らえません
銀行が「いらんことやって経営が悪化」すると多くの人に迷惑がかかるため、こうした制約があります
じゃあ別会社(子会社)でやるか
ですが、銀行には資本規制もかけられています。要するに他業種を営む会社の株を持つ上限も決められています
「『銀行』のでかい資本で民業を圧迫してはダメでっせ」
そんな話です
近年の規制緩和で、銀行もある程度新規事業に挑戦できるようになってきましたが、国の許可が必要となり、相応の工数がかかります
私が「社内ベンチャー」で起案したプロジェクトを事業化しようとした際にもこの点は議論になりました。要するに
銀行はスモールスタートのビジネスを作りにくい
ただでさえ、銀行は様々な業種の会社と取引があり、いずれかの取引先と同業となるような新規事業は参入しにくい、というジレンマもあります
そんなわけで切り離し「出向起業」
ここを掻い潜るのが「出向起業」
ベンチャーキャピタルに資金供与してもらって、銀行とは関係のない会社として銀行法や資本規制の影響を受けずに事業開発に取り組む
ということで40過ぎのワンキャリア銀行員、たった一人のベンチャーチャレンジ開始
答えも結論もなく、まさに途中
この先どうなるかもわかりませんが、心が折れない限り情報発信してまいります。高速回転する社会にキャッチアップできるようにがんばっていきます。それでは、また!