リモートワークやSaaSビジネスの普及によって“営業”の在り方は大きく変化しつつあります。しかし、営業業界には、短期契約や解約の多発といった“違和感の残る商習慣”が今も根強く残っています。こうした現状を変えようと、私たちSalesXは「本質的な成長支援」を掲げ、その実現にフルコミットしてきました。

本記事では、私たちがどのような事業を展開し、どんな成果を生み出しているのかといったSalesXの全体像と変革への想いを紹介します。

SalesXの存在理由

営業代行やコンサルティングなど、受託型サービスが横行する領域では、単に営業の工数を補うだけで顧客の課題を十分に解消できていないケースが多くあります。契約を短期化して少しでも多くの顧客を取り込み、結果として顧客企業が満足する前に解約してしまう。そのような“表面的な商習慣”が繰り返されている課題が根強く残っています。

そこでSalesXでは、「社会とクライアントの持続的成長にコミットするパートナーを目指す」というミッションを据え、営業リソースを埋めるだけの短期志向ではなく、抜本的な課題解決にこだわる姿勢を貫いています。さらに、「ネットワークとデータ活用で、DXにおける社会インフラとなる」というビジョンを掲げ、カスタマーサクセス（以下、CS）やオンライン商談の知見を活かしたSaaS特化型のアプローチで、新時代に適した営業モデルの普及を促進。単なる“受注活動”ではなく、クライアント企業の事業戦略や組織づくりまでを見据えた“長期的なパートナーシップ”を形成することで、業界に蔓延する非効率や不透明さを払拭しようとしています。

3つの事業が生む“シナジー効果”

SalesXは大きく「ビジネスグロース支援」「タレントエージェンシー」「DXコンサルティング」の3事業を展開し、それぞれが密接に連携し合うことで多面的なシナジーを生み出しています。

たとえば、営業BPOを通じて蓄積した顧客ニーズや組織課題を人材採用に反映すれば、クライアントの営業体制が強化され、さらなるBPOやコンサルニーズを創出可能です。また、BPOで得られた現場データはDX推進の設計材料となり、導入後に営業効率が上がればBPO部隊の生産性も高まるという好循環が生まれます。

こうした“事業のかけ合わせ”が持つ強みは、

1. 営業支援で成果を出して事業拡大を後押しし、
2. 採用サービスで組織基盤を固め、
3. DXコンサルで効率化と拡張性を確保する

という流れを循環させる点にあります。

つまり、SalesXの3事業はそれぞれが独立したサービスではなく、クライアントの成長ステージに合わせて相互に連動する仕組みをつくり上げることができ、結果として、売上や組織力、業務のデジタル化といった多方面から継続的な成長を支援することが可能となります。ここからは各事業についてより詳しく解説していきます。

ビジネスグロース支援事業

企業がインサイドセールス（以下、IS）やCSの体制を十分に整えられず、見込み客を逃してしまう状況や、営業プロセスが属人的で成果が伸び悩む状況は珍しくありません。そこで、SalesXのビジネスグロース支援事業では、一般的な“営業代行”のイメージにとどまらず、クライアント企業の営業活動を包括的に支援しています。

ISやアポイント獲得といった入り口部分だけでなく、顧客獲得後のCSや、営業組織全体のコンサルティングにまで踏み込むのが特徴。SaaS領域の案件が多く、ISから最終的な契約、さらにはユーザー企業の活用支援まで継続して行います。

▼実際の支援フロー

強み・特徴

◼︎SaaS領域で培われた事業解像度

SalesXには、実際にSaaS企業で営業やCSを経験したメンバーが多く在籍しており、単純な売り切り型の営業スタイルではなく、顧客との長期的な関係構築やロイヤルティ向上にまで踏み込むことを徹底します。これにより、受注率と顧客満足度の双方を高いレベルで引き上げ、持続的な売上成長につなげる事業基盤づくりを実現できています。

◼︎自社ハウスリストと独自ネットワーク
スタートアップやベンチャーからエンタープライズまで、多様な企業との接点を持つネットワークは、新規商談やターゲット選定において大きなアドバンテージです。データに基づいたターゲット分析を行い、精度の高いアプローチへとつなげられるため、商談獲得効率が格段に上がります。

◼︎長期伴走を前提とした成果追求

SalesXは短期的な成果創出ではなく、長期的な伴走による事業成長への貢献を前提とし、パートナーシップを築いています。こうした姿勢があるからこそ、「解約はほぼゼロ」という実績を残すことができています。本質的な価値提供を追求し続ける中で、新たな知見を蓄積し、さらなる高みを目指しています。

事例を一部紹介します！

◼︎企業名：株式会社SmartHR様
未接点顧客へのアプローチを委託していたものの、新規メンバーの成果創出が遅く目標達成に苦戦。そこに対して、SalesXは成果報酬型で実績を上げたメンバーを常駐化し、細かな課題を数値化して運用プロセスを最適化と商談化率の向上を図り、2023年の商談獲得目標を130％で達成。また、正社員並みの成果を出すメンバーも育ち、IS全体の基準引き上げと成長を後押ししました。

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タレントエージェンシー事業

労働人口の現象が加速し採用のハードルが高まる中で、多くの企業がリソース不足や要件定義の曖昧さ、または十分な候補者プールの確保ができないといった課題を抱えています。こうした背景に対し、SalesXのタレントエージェンシー事業では「RPO（採用代行）」「人材紹介」「採用広報支援」の3つを主軸にサービスを提供。SaaS領域にも強い要件定義力と広域のネットワークを組み合わせ、最適な人材をスピーディーにマッチングすることで、採用工数の削減と内定承諾率の向上を同時に実現します。

強み・特徴

◼︎事業・組織成長にコミットする採用戦略

SalesXでの支援は、単に候補者を紹介するだけでなく、「採用戦略の立案」「採用要件の再定義」にまで踏み込みます。SaaS領域や新規事業の本質を理解しているメンバーが多数在籍しているからこそ、スキルセットだけでなく事業成長のポイントを踏まえた支援が可能。単なる「採用決定」で終わらず、入社後の活躍や長期的な組織拡大までを視野に入れられる点が大きなアドバンテージとなっています。

◼︎全国規模の母集団とハイクラス人材へのアプローチ

グループ会社との連携により、メンバークラスからマネジメント層・プロフェッショナル層まで幅広い層の候補者を全国規模でカバーしている点もSalesXの強み。採用が難しい専門性の高いポジションや管理職クラスにも対応可能です。地方拠点の採用難を解消する事例も増えています。

◼︎RPO・採用広報・人材紹介をワンストップで提供

採用戦略づくりから運用実務、母集団形成、面接設計、クロージングまでを窓口一本で伴走できるため、リソース不足やノウハウ不足を抱える企業を一気通貫で支援することができます。クライアントにとっては、複数の外部パートナーを個別に調整する手間が省けるうえ、担当窓口が集中的に情報を把握できるため、採用要件のブレが起きにくいのも大きなメリット。“採用担当を増やす”に近い感覚でノウハウとリソースを補完します。

事例を一部紹介します！

◼︎企業名：株式会社HRBrain様
ハイクラス人材との接触が十分に取れず、重要ポジションの採用が課題となっていたところに対し、SalesXは中長期的な事業課題まで考慮し、セールスイネーブルメントやBizdevのスキルも備える候補者を紹介。結果的に1年間で利用エージェント最多の決定数を記録し、5名の優秀なメンバーを迎えることに成功しました。現在はエンジニア採用領域でもSalesXのサポートを継続しています。

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コンサルティング事業

営業プロセスが属人化してKPIが回らず、成長が頭打ちになっている企業や、マーケティング・IS・フィールドセールス（FS）・CSの連携が上手く取れずに成果を出し切れない企業、さらにDX推進が片手間となりSaaSや各種ツールの導入が定着しない企業は少なくありません。コンサルティング事業では、このような課題を解消するための「ビジネスコンサルティング」「業務コンサルティング」「DXコンサルティング」を提供しています。

強み・特徴

◼︎コンサル＋BPOによる一体化した支援

戦略構築や組織面の伴走といったコンサルティングだけではなく、必要に応じて自社BPO（ビジネスグロース事業）を稼働させ、実務も含めた総合的なサポートを提供できるのがSalesXの強みです。施策を“設計”して終わらせず、“運用”まで自社内で完結できる体制を備えているため、理論と現場が乖離しにくく、確かな成果を提供することが可能になっています。

◼︎営業組織全体をフルカバーし、0→1の立ち上げにも対応

ターゲティングやKPI設計、プロセス構築、教育、CSまで、営業組織に必要な要素を包括的に支援できる点は、SalesXならではの強みです。既にリソースのある企業が成果を最大化するケースはもちろん、スタートアップの初期段階でも“0→1の立ち上げ”を伴走しながら進めることができるため、組織フェーズに合わせた柔軟なサポートが実現します。

▼各クライアント、事業フェーズの課題に沿ったコンサルティングを提供

事例を一部紹介します！

◼︎企業名：株式会社メドコム様
全国約8,400の病院を対象とするISの“個人運用”から“組織運用”への拡大を推進する中で、フィールドセールスとの兼任でリソース不足が生じ、活動量と質を引き上げるニーズが発生し、SalesXへ依頼。柔軟なフィードバックとモチベーション管理により、支援開始2カ月でメインターゲットとの商談数が2.8倍に増加。現在は量から質への移行を図りながら、長期的な成果最大化を目指しています。

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営業支援の枠を超えた、ビジネスパートナーへ

SalesXの短期的な注力ポイントは、より難易度の高い領域であるバーティカルSaaSやエンタープライズ向け支援を強化していくことです。これまで培ったCSやISの知見を、業界特化型商材や大企業向けソリューションに適用することで、より幅広いクライアントに対応しながら実績を積み上げていく方針です。

そして、その先の未来で目指すのは、SaaS業界全体から「SalesXに任せれば間違いない」と認知される存在になること。現在は、営業支援の割合が高いですが、今後はマーケティング領域やプロダクト開発に近い領域にまで関わり、クライアント企業の成長エンジンを全方位的にサポートするビジネスパートナーへと進化する計画も視野に入れています。

また、将来的には自社プロダクトの開発や他社サービスとの協業も視野に入れています。クライアントを支援していく過程で「この機能があったらもっと効率化できるのに」という発見が少なくないため、そのニーズに応えるプロダクトやプラットフォームをSalesX自身が手がけていくつもりです。

自分の手で会社を成長させ、業界を変革する

SalesXは、まだまだ「やりたいことがたくさんあるのにリソースが足りない」状態です。しかし、それこそが大きなチャンスでもあります。整備されきっていない環境だからこそ、自分でポジションをつくり、事業の根幹を動かす醍醐味を存分に味わうことできる。自由度が高い環境で自分のアイデアやスキルをアウトプットしたい方にはぴったりな環境です。

もし「自分ならSalesXのビジョンを実現できそうだ」と少しでも感じたら、ぜひ一緒に新しいステージへ踏み出しませんか？

SaaS企業出身の方はもちろん、まったく別の業界から飛び込むチャレンジ精神旺盛な方も大歓迎です。営業業界に根強く残る“表面的な商習慣”を解決し、本質的な価値提供を当たり前にする。そして、業界において信頼と認知を勝ち取り、誰もが知る企業へと成長していく。その過程において、あなたの熱い意志が大きな原動力になるはずです。