工務部 吉田 (新卒入社3年目)
幼い頃から「家づくり」に親しみがあった。学校帰りに建築中の現場をのぞき、職人と話し、ものづくりを体験させてもらった記憶が残っている。
大学時代、Instagramで偶然ひかり工務店を見つけた。お客様に対して、「工事中もぜひ見に来てください」というスタンスに、子どもの頃の体験が重なり、「ここで働きたいと直感した」。
新卒で入社後は、現場監督として基礎から学びながら、「図面にない部分をどう収めるか」という施工の奥深さに向き合ってきた。最初は「良かれ」と思った対応が裏目に出て、お客様に誤解を与えてしまったこともあった。けれど、その経験から「場面に応じた誠実さと空気感の設計」が大切だと学んだ。
そんな彼は、いまは職人や設計、お客様と向き合いながら、納まりを整え、現場を前に進める日々。
「図面では難しい納まりを、その場で解決して“これだ!”となった瞬間が一番うれしい」
施工力こそがデザインを成立させる。その信念を胸に、現場で挑戦を続けている、吉田へインタビューをしました。
ひかりとの出会い――“ウェルカムな現場”にビビッと来た
「インスタでひかりを見つけて、説明会へ参加しました。
お客様を第一に考えている会社の理念に深く共感をし、「あ、これやんって思った。」
僕がまだ幼少期の時、学校からの帰り道に空き地で遊んでる時に、柱が立ち始めると職人さんと話し、「つくる楽しさ」の原体験はそこで芽生えました。
すごく優しい職人さんで、こんな仕事いいな!って直感で感じました。
それから、就活で住宅業界を見ていく中で、施工中から顧客を招き入れるひかりの姿勢に共鳴。大手やビル建築では感じられなかった「お客様との距離の近さ」が決め手になりました。
現場監督として最初の壁――「良かれ」が裏目に出た日
「お客様に喜んでほしくて、つい“楽しい現場”を前面に…でも“軽く見える”とお客様に指摘されて刺さった。」この3年間で一番心に刺さった出来事でした、、。
喜んでほしい。昔自分が感じたものづくりの良さを伝えたい。その強い気持ちが先走ってしまった。
「ウェルカム」の解釈を誤り、真剣に向き合う場面でのテンションを切り替えられなかったんです。
そこで学んだのは、「空気感の設計」も工務の仕事だということ。
以降は、【仕様説明や意思決定の場=誠実・簡潔・事実ベース】【体験や見学の場=楽しさと温度感を演出】など、場面ごとの言い方・見せ方を磨き直しました。
そのお客様の引き渡しの日、お客様と一緒に泣けたことが、その答えだったんだと今思います。
施工力は、関係性から生まれる
当たり前ですが、「現場は“人”で動く。」
「プロの職人さんへ“これはこうでお願いします”と言うのは、何も経験のない新卒には怖かったです。
でも言い方を変えれば通じる。」休憩時間の雑談も欠かさない。そういう、先輩の姿を見て今でもその姿は学び続けています。
例えば、職人が“できない”と言うとき、それは“やりたくない”のか“本当に無理”なのか?
その境目を見極める判断力と、仕様を成立させる代替案の引き出しを学ぶことの難しさも感じながらも楽しさでもあります。
休憩時間の雑談も含めた信頼の積み上げなど、これらが揃って、初めて図面の意図が“収まり”として現場に立ち上がる。ひかりの協力業者さんは、「もっと良くなる」視点で提案してくれる人が多いこと。とても尊敬します。
協力業者から「このやり方では20年後が心配だ」と提案を受けることもあります。
否定でなく改善。だからこそディテールが揃い、全体が美しく見えると感じています。
職人さんと図面通りにいかない取合いを、職人や設計と頭を突き合わせて解決する。
「これだ!」と全員が納得した瞬間、空間はひとつ上の次元に跳ね上がるあの瞬間が、一番うれしいんです。何度でも味わいたい感覚です!!
先輩からの“現場訓”が刺さった
現場歴10年以上の大先輩、野澤が吉田へ日々伝えていること。
現場では、図面に描かれていないことが次々に起きる。だからこそ大切なのは、「目を鈍らせないこと。」
「黄色い花を見て“ヒマワリだ”と思い込んだら、パンジーでもヒマワリに見えてしまう」
ある先輩はそんな比喩で、思い込みの危うさを教えてくれた。
慣れや油断は、丁寧な仕事を壊す。小さな違和感に気づける「目」を持ち続けろ。と教わっています。
もうひとつの教えは、「現場は自分が責任者だ」という覚悟です。材料の発注も、段取りも、職人への声かけも。先輩や上司がフォローしてくれる時期は終わり、「自分が現場の総理大臣だ」という意識で現場を仕切れと。もちろんすごく厳しいです。それと同時に「自分で考え、行動する力を持てば必ず伸びる」という信頼の裏返しでもあると感じています。
いま僕が意識しているのは、先輩からもらった言葉を自分の背中で示すこと。
「現場は俺が引っ張る」姿勢を見せれば、後輩は自然とついてくる。時に間違えても、自信を持って言葉にする。そうすれば伝わると信じています。
入社から3年。
「収まる瞬間」に喜びを感じながら、先輩の教えを自分の糧に変え、後輩へ受け渡していくことが次の挑戦です。
最後に
いま吉田が意識しているのは、先輩からもらった言葉を自分の背中で示すこと。
もっと多くの仲間と現場監督という、仕事の感動を分かち合いたい。
図面の外側で、現場を動かす力を身につけたい人。時に間違えても、自信を持って言葉にする。そうすれば伝わる。
ぜひ、吉田と同じようにここからスタートしてほしいと願います。
これからも、新卒・中途入社のスタッフコラムを発信していきます!
お楽しみに♪
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