はじめまして!株式会社ほんとうのこと 政府支援策推進部の永野です。今回の記事では、コンサルティング業務の幅を広げる資格である「中小企業診断士」についてご紹介します。
■中小企業診断士とは?
中小企業診断士とは、コンサルティング領域唯一の国家資格です。中小企業の経営を支援、的確なアドバイスをするために必要な知識をもっていることの証明となります。マネジメントスキルを身に付け、キャリアアップを目指す方たちの間で人気の資格です。
中小企業診断士の資格を取得すると、経営全体を幅広く診断し、問題点や課題点を見つけ、適切な解決策を立案する能力が身に付きます。
■中小企業診断士の試験制度
中小企業診断士として登録するためには、一次試験(筆記試験・選択式)、二次試験(筆記試験・記述式)、 口述試験(面接)の3つの試験を突破する必要があります。
一次試験は、中小企業診断士に必要な知識を有するか否かを判定することを目的としており、マークシート形式で実施されます。
二次試験は、中小企業診断士に必要な応用能力を有するか否かを判定することを目的としており、中小企業の診断及び助言に関する実務の事例や助言に関する能力について、筆記形式で実施されます。
口述試験は、二次試験と近しい内容について、面接官の質問に口頭で回答する面接形式で実施されます。
■試験日程
中小企業診断士試験は、例年下記の日程で実施されることが多いです。
・一次試験:8月上旬の土曜日と日曜日
・二次試験:10月中旬の日曜日
・口述試験:12月中旬の日曜日
■中小企業診断士試験の難易度
2009年度以降の中小企業診断士試験の合格率は、約3~8%程度で推移しています。一見難易度が高そうに感じますが、約3~8%程度とは一次試験と二次試験のトータルの試験合格率なので、試験それぞれの合格率は15~40%程度で推移しています。
■中小企業診断士試験の費用
中小企業診断士試験に掛かる費用は下記の通りです。
・一次試験受験手数料:14,500円
・二次試験受験手数料:17,800円
■中小企業診断士の資格取得後のメリット
中小企業診断士を取得すると、次のようなメリットを享受することができます。
・独立開業を目指せる
経営コンサルタントとしてご自身で事務所を構えることができるので、将来的にサラリーマンを辞めて独立したいと考えている方にとって魅力的な資格です。独立開業のメリットは、ご自身の好きなスタイルで自由に仕事ができるだけでなく、大幅な収入アップに繋がる可能性を秘めている点です。
・転職に活かせる
資格を保有していることで、一定の知識レベルがあることの証明ができ、難易度の高い資格に挑戦する成長意欲や学習能力が備わっていることも証明できます。転職でキャリアチェンジしたいと考えている方にとって、魅力的な資格です。
・転職しなくても収入を増やせる
収入を増やす方法は転職だけではありません。中小企業診断士の資格取得によって転職せずに収入を増やすことが可能なケースも存在します。特定の資格を取得することで資格手当が支給される企業もあり、相場は月1~3万円程度と言われています。
・社内外の信頼を獲得できる
資格取得により社内外の信頼が獲得できると、新しいプロジェクトのメンバーに選出されたり、これまでよりも重大な業務を任されたりなど、仕事の幅が広がります。
・自己成長に繋がる
中小企業診断士試験の学習の過程では、経営に関する体系的な知識が吸収できるので、経営に関する診断や改善について質の高いアウトプットを行うことが可能となります。視野が広がるため、目前の業務改善だけではなく組織全体の根本的な課題解決に取り組めるようになります。
次回以降の記事では、具体的な試験内容や学習方法について、実際の経験談なども交えてご紹介できれば・・と予定しています。またお会いしましょう!