【創業ストーリー】「こじんまりやりたかった」が1,000人企業へ。20年で学んだ、拡大しないと成り立たない現実
「2000年代前半、当時割と起業ブームみたいなのもあったので」
代表の林がそう振り返る創業時。前職で同期だったエンジニア2人が、飲み会の席で「やってみようか」と軽い気持ちで始めた会社。それが今や正社員1,000人を超える企業に成長しています。
当初のビジョンは、大きな組織ではなく、こじんまりやっていくこと。しかし、実際に事業を始めてみると、ある程度拡大していかないと立ち行かない現実に直面します。
今回は、創業から現在に至るまでのストーリーをご紹介いたします。
■ 拡大しないと、何が困るのか
SES事業を展開する中で、林が気づいたこと。それは「規模が小さいと相手にされない」という厳しい現実でした。
プロジェクトは長期的な付き合いになります。エンジニアをアサインし、一緒に伴走していくためには、エンジニアの数を増やし、規模を拡大し、取引先を増やし、受注単価を上げていかなければなりません。小さくてエンジニアもいない会社では、大企業との取引が非常に難しい。結果として、受注単価も上がりません。さらに深刻なのが、給与の問題です。そうしないと給与水準も上げられないので、やりたかったかどうかは別として、エンジニアのためにはやらなければならなかったのです。
会社には「100人の壁」があると言われますが、林は「10人、30人、50人・・・と、各フェーズで壁があった」と語り、組織がバラバラになる事態も度々経験してきました。
特に印象深いのが、2009〜2010年のリーマンショック。組織の3分の1が崩壊するようなこともありましたが、それでも「なんとかするしかない」と乗り越え、今では1,000人規模にまで拡大しました。
エンジニアの数を増やすに応じて、営業部門も大きくしていったことが要因だと語ります。エンジニアと営業、両輪で拡大していったことが成長の鍵でした。
■ エンジニアが入社を決める理由
これだけエンジニアが増えるのは、スキルアップに対する考え方。技術の流行り廃りもある中で、スキルセットをどう構築していくか。本人が目指したい方向性を確認した上で、「今の時代だとこういうところを目指していけばいいんじゃないか」という方向性を定める。
そして、実務を通じてどういう経験を積むかを最重要視する。アサインベースで考える文化が、エンジニアの成長を支えています。
また、林自身が元SEで、「技術オタク」を自認しています。社長自身が技術を深く理解し、トレンドを読める。これが、エンジニアのキャリア設計の精度を高めています。
昔は勉強会で何時間もエンジニアに教えていたという林。今は現場から離れていますが、その技術への造詣の深さは変わりません。
■ 誠実に向き合い続けた20年
2人で始めた会社が、20年以上続き、1,000人企業になる。その秘訣は、理想よりも現実を見つめ、「こうしないとやっていけない」という課題に真摯に向き合い続けたことかもしれません。
こじんまりやりたかった。でも、エンジニアの給与を上げるためには、拡大するしかなかった。大企業と取引するには、規模が必要だった。
ビジョンではなく、現実に向き合い続けた20年。そのエンジニアに対する誠実さが、今の成長を支えています。