夜の虫の音や朝夕の涼しさに、季節の変化を感じるようになりました。
我が家の柿や柑橘の木も、少しずつ実をつけ始めています。
自然は毎年、同じサイクルを繰り返しながらも確実に変化し、実りへとつながっていく。
休憩時間に外に出て景色見ながら、そんなことを考えていました。
コードを読むという壁
入社から1か月。
私の最初のタスクは「ソースコードを読む」ことでした。
自分で書きたいコードはわかっても、すでにある積み上げてきた数千行のコードを読むことは、途方に暮れる作業でした。
関数の呼び出しが幾重にもなり、どこからどんなデータが渡ってきて、最終的に画面でどう表現されるのかが見えない。
「読む」というシンプルな行為が、こんなにも難しいとは思いませんでした。
ターニングポイント
そんな中で、大きな転機が2つありました。
1.社長とのハドルで一緒にコードを追えたこと
・全体のフロー
・処理の入口
・データの加工
一つひとつを並走して教えていただき、「読み解く道筋」が見えました。
2.データを具体的見える形にしたこと。
・与えられたデータを取り出し、一つの加工処理ごとに書き出す。
・ひとつひとつログを仕込む。
・自分の理解があっているのかを小さく分離して確認。
見える形で確認したことで「なんとなく」だった理解が「はっきり」とした理解へ変わりました。
小さな実をつける
8月はただ「読んでいた」だけで理解にはつながらなかったコードも、9月に入り一気に整理され、理解が進みました。
自然が少しずつ実をつけるように、私自身のエンジニアとしての学びも、小さな実を結びはじめたのだと感じています。
まだ熟すには時間ががかりますが、この実がいつか会社や社会にとって有益な実になるよう、育てていきたい。
5月に田植えをした田んぼも鮮やかな緑から少し黄色く変化していました。
苗が黄金色に変わるように、私のエンジニアとしてスタートした生き方も、少しずつ色づき始めています。