NEWONEが発展していくための仕組みをつくるために、「推せる職場ラボ」の企画推進、テクノロジーサービスの開発、運営を担うのが、桐山 恭子率いる新商品開発部門。「プロダクトに強いNEWONE」という機運を作ることをミッションとする新商品開発部門の業務内容や大切にしていることについて話を聞きました。
人に対する思いと経験が生んだキャリア
──桐山さんはどのようなキャリアパスをお持ちなのでしょうか?
大学卒業後に採用コンサルティング会社に入社し、就職支援や会社説明会の運営、クライアントの理想の人材像と優秀な学生をマッチングするためのインターンシップの企画運営などを担っていました。
しかし、せっかくイキイキとしていた優秀な学生さんたちが、入社後3~4年の間に疲れた社会人になってしまう様子を見て、企業の人材開発の仕事に携わろうと思い、組織開発や人材育成の仕事に就いたんです。
その時に、主に担当したのが研修の企画・設計です。クライアントのニーズをお聞きして、階層別の課題とゴールに合わせた「意識変化を促す研修」を作ることを10年ほどやっていました。それで3年前に独立したんです。
──独立されたのですね!
NEWONEには、業務委託という立場で、「Cocolabo」の立ち上げ、運営推進担当、研修のファシリテーターとして関わってきました。子どもが3人いるので、子育てをしながら両立を意識して仕事をしています。
今回、新商品開発部門が発足するタイミングで、正社員として入社し、部門長に就任しました。私自身これまで商品開発に携わってきたバックグラウンドがあり、NEWONE社内のこともよく理解していたので、双方のハブ役にもなれるということで、このポジションをいただけたと思っています。
新商品開発部門が「プロダクトに強いNEWONE」へ導く
──今期から新商品開発部門が発足した経緯を教えてください。
これまでNEWONEは、プロダクトに特化した部門がありませんでした。お客様に合わせてカスタマイズして提供していくということは1つの価値でしたが、どんどん新しいサービスを作っていかないといけない時代ですし、専門部隊を独立させ、年間計画の中で、商品開発を仕組み化するという流れを作る形となりました。
またこれまでNEWONEは「エンゲージメント」、「キャリア自律」といった「コンセプト」を売りに、お客様に価値を感じていただいてきた経緯がありますが、NEWONEが生み出す「プロダクト」についても、もっと問い合わせが来るようなブランドイメージを構築したいという思いも、新商品開発部門は背負っています。
──Cocolaboについてもう少し詳しく聞かせていただけますか?
組織開発ツールCocolaboは、チームの対話を促すようなファシリテーションツールなんです。お互いの相互理解を深めるために、Cocolaboの「カルテ」の診断を受けてもらい、お互い持ち寄ってタイプを見せ合いながら、対話をすることで理解を促したり、「オバケ」を利用して職場の課題を可視化したりして、問題解決に全員で取り組む機会を創出することができます。
新商品開発部門では、このCocolaboの企画、開発などの運営も行っています。Cocolaboの中にある「はたらく価値観診断」は昨期にアップデートをしまして、企業での導入だけでなく、一般の方が利用できるように開放していて、1カ月で1,000人以上の診断をいただいているほど、ユーザー数が増えているんです。
「推せる職場ラボ」をはじめとした、新商品開発部門が担う3つの領域
──では、新商品開発部門が推進しているサービスやプロジェクトについて、詳しく聞かせてください。
大きく3つの領域で開発しています。
1つが「推せる職場」の推進です。中でも、「推せる職場」というコンセプトを広めるために開発した「推せる職場ゲーム」に力を入れています。
自分の職場を「もっと推せる職場にする」ことをめざしたシュミレーションゲームで、実際に人事や管理職の方を対象に体験会を開いています。毎回満席になるほど好評です。現在、オンライン版の制作も進めており、対面でもオンラインでも活用できるようにしています。また推せる職場ラボを立ち上げ、推せる職場についての研究を進め、調査結果をレポートとして公開しています。
2つめが、特定領域サービスへのチャレンジです。これまでは汎用性の高いサービスを提供してきましたが、今後は特定の領域に特化した問題と、その解決を目的としたより専門的なテーマを扱う商品を開発していきます。
3つめが、テクノロジーサービスの創出です。AIをはじめ、テクノロジーの発達が著しいので、NEWONEとしてもデータを活用したサービスの展開を行っていきたいと考えています。
──この3つの領域は、同じくらいの配分で力を入れているのですか?
3つとも同じくらいの配分ですね。すでにリリースしている商品もあるので、その点では安定感もあります。しかし3つめのテクノロジーサービスは、「人事や現場の管理者の方が欲しい情報は何か」という目的設定から見極めて開発する必要があるので、このリリースは1つの大きなミッションになっています。
いろいろな専門家がコラボレーションすることで生み出す機運
──新商品開発部門として、大切にしている視点や価値観について教えてください。
新商品開発部門はエンジニアを中心に、Webディレクター、コンサルタントなど、さまざまな分野の専門家が集まっている部門なんです。部門として、社内外で「機運を作る」というミッションが1番大きいと思っているので、とにかく「まず動くこと」を大切にしています。動いた数だけ、いろんなことが見えますし、失敗することもすごく大事なんですよ。
自分の役割や領域だけにとらわれていたら、新しいものは生まれないので、お互い積極的に関わって、イノベーションを起こしていきたいなと思います。
またせっかく専門家が集まっているので、知識やノウハウを部門の中で閉じ込めるのではなく、勉強会を開催するなどして、オープンに共有することを意識的に行っています。
新商品開発は、結果がすぐに出なくてもコツコツと続け、腐らずにどれだけやり続けられるかだと思うんです。達成感はすぐには得られにくいですが、打たれ強く粘り続けるメンバーが頼もしいです。
※ 記載内容は2024年10月時点のものです