Y.O さん:第1開発部(ゲーム分野向けミドルウェア開発)2019年入社
2019年に入社して7年目に突入したY.Oくん。
楽器を奏でるような爽快なUI/UXを実現する「ADX2」の新機能「SonicSYNC」の開発に携わったり、新人研修におけるメンターを経験するなど、これまでマルチに活躍してきました。
そんなY.Oくんが、3年目を迎えたタイミングでどんなことに携わり、どんなことを考えていたのか、当時のインタビュー内容をご紹介します!
※ 以下はインタビュー当時の内容です。
ー入社してから3年目になるけど、これまで印象に残っている仕事にはどんなものがある?
これまで自分が携わった中だと、2つあります。ひとつは「ADXのシーケンサー精度改善(※1)」、もうひとつは「SonicSYNC」です。
シーケンサーについては、お客さまと意見交換をする中で、精度改善の要望がありました。
また、昨年MIDI機能(※2)をリリースしましたが、実装するにあたって基礎技術としてシーケンス精度改善が必要でした。従来のシーケンス精度ではMIDIで実現しなければならない精度が再現ができないため、先にシーケンサーの精度を良くする必要がありました。
※1.シーケンサーの精度改善とは
Atomライブラリ Ver.2.20.31で修正された、再生開始タイミングのスケジューリング機能を改善のこと。
※2.MIDI機能でできることについては以下の記事を参照ください。
ADX2のMIDI機能〜「デジボク地球防衛軍」での活用例〜 | CRIWARE Portal
ーシーケンサーはやらせてくださいって自分から言ったの?
はい、自分からやりたいと言いました。確か、1年目の冬だったと思います。
もともとシーケンスの処理は直属の上司が作ったもので、チーム内で専任の人がいない状態でした。技術的に興味がある部分の機能でしたので自分からアピールして仕事を任せてもらいました。
ーSonicSYNCも自分から手を挙げたの?
SonicSYNCは任された感じです。
もともと SonicSYNCは、押見社長がADX2に感じていたいくつかの課題を解決するために改善に取り組んだことがきっかけの機能です。
機能を作り込むのに音ゲーの知識があった方がいいよね、という話から、音ゲーといえばOくんでしょ、みたいな流れになったらしく(笑)自分が音ゲーをやっているというのは、何かと周りに言っていたこともあり、そういうところも加味して任せていただいたんだと思います。
ー他にも、そういう風に趣味や嗜好から仕事を任されたという社員がいたなあ。
得意としている分野が仕事につながって、Oくんはどうだった?
エンドユーザーとしての経験をうまく使えたのかなと。あと一番はモチベーションですね。
自分がエンドユーザーだったらこうしてほしいなというのを、自ら手を入れて直せることは過去のどんな作業よりもやりがいを感じました(笑)
ー今回SonicSYNCはニュースリリースにも出て、採用していただいたタイトルのユーザーさんの間でも盛り上がった瞬間があったと思うけど、Oくん的にも同じように「やったぜ!」という感想?
そうだったと言った方がいいのかもだけど(笑)、実は自分はそこまで感じていなくてニュースリリースもフーンという感じでした。
経営陣の方々は評価してくださっていていたり、ユーザーさんたちの間で思いのほか広がりを見せていたりしたことへの驚きはあります。
余談ですが、これについてはプロモーションの力を感じましたね。機能の名前は、いくつかの案の中から決まって、最初に聞いた時は普通に流しましたが、ユーザーさんから直接その名前を聞いた時に、ハマってるなと感じました(笑)
ネーミングやプロモーションというのは、開発の自分にはできないことなので、すごいなと感じました。
ーこうやって入社してからの話を聞くと、順風満帆に聞こえるけど、壁に直面した時ってどんな時?
しょっちゅうです(笑)3年目に突入して、ようやくC言語で自分が日常的に使えるレパートリーが増えてきたと感じています。
自分はプログラマーとしてまだまだ勉強中で、コードの書き方や構造で迷うことがあって。そんな時は専用のグループチャットで質問したりとか、先輩、ベテランの開発者の方にきいたりいています。
わからないことはたくさんあるけど、毎回人に聞いて解決している感じですね。
社員同士がチャット上などで話しているのを見て(※1)、誰がどんな情報を持っているのかとかを常にチェックしています。
今社内では誰が何に詳しいか、とかは押さえているつもりです。
※1.CRIではいろんなチャットグループがあり、だれでも参加してコミュニケーションが取れる。
ー新人研修では初のメンターを経験したよね。率直にどうだった?
すごい大変でした(笑)
ーどのあたりが?
初めてだったのもありますけど、自分は人にものを教える器じゃないなと感じました。
いかにマネージャーの方々がすごいか、ということを実感しました。技術的にものを教えるのはそれほど難しくはなかったですけど、新人のメンタル的なところとか…
また、今回3人チーム制の新人を見ていたこともあって、1人ならいけど、3人の作業を管理するのが難しかったです。
※2021年は半分くらいの新人がチームで実習課題を制作していました。
(中には、例年同様、1人で課題に臨んだメンバーも)
ー周りから見ていると、開発メンバーはもちろん、バックオフィスの新人にも声をかけてくれて、面倒を見てくれていたのがありがたかったので、その感想は意外でした。
それは新人を見てあげなきゃ、という気持ちよりは、自分が個人的に気になっていたということが大きかったのですよね。
メンター、新人とかに限らず、普段から自分はいろいろな人に話しかけているので、その延長線でした。その人が何を知っているのかを知りたい気持ちが新人にも向けられていたというか。正直、新人の発表資料を良いものにしようとかより、そっちの方が大きかった(笑)
ーなんでも人に聞こう、知ろうとするその前向きな姿勢は前から?
きっかけがあったとすれば、学生の時に文化祭の実行委員長の経験かも。人とモノづくりでコミュニケーションをとる経験を通して、何事も人に聞かないとだめだよねって。
あと、自分でいうのもなんですが、学生時代は成績よくて、みんなから聞かれる側の人間だったのですけど、入社後、同期のAさんが非常に優秀だったり、いっぱいすごい人がいると思ってからは、くらいついて、人にたくさん聞いて情報を集めてやろうというマインドに多少なりとも変化したと思います。
ー3年目を迎えて、CRIを一言でいうと、どういう会社だと思う?
宝の山、というか(笑)
開発者10年~20年やっている人が山ほどいて、ただで質問に答えてくれるのって、すごいことですよね。お給料ももらえるし、勉強にもなるという。
自分から学ぶ意思がある人からしたら、宝の山みたいな感じの場所だと思います。
ーOくんから見て、そんなCRIに向いている人ってどんな人?
こだわりが持てる人ですかね。自分の意思がある人。
何かを実装する時に、なあなあでやることはできるんですけど、ライブラリって動くようにするだけでなく、保守性、拡張性を意識して作らないといけなくて。そういうところにセンスとかこだわりとかを感じ取って臨める人かな。
ありがとうございました!
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