正解のない問いに対して考え続ける日々
打ち手が当たらない日もある——それでも手を止めない。
コンサルタントの仕事には、明快な“正解”がありません。
いくら考えて実践しても成果が出ない時もある。そこで諦めずに、また考え、手を打つ。言うは易く、実行支援には骨が折れることもあります。
ありがたいことに「コンサルってカッコイイですね」と言われることもあります。
けれど実際は、地道で、しんどい瞬間があるのも事実です。
今回は、そんな“リアル”と、それでもこの仕事を続けている理由についてお伝えします。
コンサルの仕事は「考え続けること」そのもの
100社あれば100通りの目標と課題がある。
昨日の成功法が、今日は通用しない。
仮説→分析→実行→検証——このサイクルを何度も何度も繰り返します。
それでも思うように結果が出ない時、「次にどうするか」を自分で決め続けるしかありません。
焦りが出ることもあります。
でも、悔しさの奥にはいつも、「もっと良くしたい」という気持ちがあります。
本当にしんどい瞬間。。。
■ 成果が出ないとき
ペルソナ設計を練り直し、求人原稿や訴求を見直しても応募が伸びない。
「PDCAを回す」と言葉で言うのは簡単でも、
現場では一つひとつの判断が重くのしかかります。
「自分の考えは間違っていたのか」と、自信を揺さぶられる瞬間です。
■ 頼れる人がいないとき
仲間はいますが、コンサルティングの場面では基本的に担当一人。
相談に答えるのも、提案するのも自分です。
裁量が大きい分、提案内容や判断には責任も伴います。
「成果を出すために」という目的に何度も立ち返りながら、
自分の考えや論をもって取り組む必要があります。
■ プロジェクト思うように進まないとき
お客様が多忙で求人確認や意思決定が後ろ倒しに。
小さな遅れの連鎖が成果に響く。
プロセスはどうであれ、成果が出なければ責任を感じます。
■ 採用後の壁にぶつかるとき
やっと採用成功したのに、現場の受け入れ体制が整っておらず早期離職に。
これまでの取り組みが水の泡になるような悔しさは、忘れられません。
「採用」と「定着」は同時に設計すべき————痛みを通して学んだことです。
■ 経営課題に突き当たるとき
エンゲージメント調査で、
「会社を薦められない」「仕事に誇りを持てない」という声に出会う。
その瞬間、採用課題は経営課題と地続きだと痛感します。
胸は痛みますが、それは同時にチャンスでもあります。痛みの正体が見えた瞬間こそ、処方箋を出せます。ここから支援の軸を採用 → 組織・風土醸成へ広げ、構造と日常の行動を変えていきます。
それでもやめられない!
■ 人と組織の“変化”を間近で見られるから
採用に消極的だった担当者が、前向きに議論を始める。
「うまくいかない理由は、うちの組織にあったんですね」と気づいた瞬間、空気が変わる。
“正面から伝える勇気”が、誰かの覚悟を引き出す——その化学反応が、この仕事の醍醐味です。
■ 試行錯誤が「形」になるから
試行錯誤の積み重ねが成果に繋がり
実データで証明できた時の快感はたまりません。
「魔法でも使ったのか(笑)」と冗談を言われることもあります。
“仕組みで人を動かす”ことができた瞬間、疲れは誇りや自信に変わります。
■ 会社が少しずつ変わっていくから
採用変革をきっかけに社内の雰囲気が変わり、
「最近、職場が前向きになった」と言ってもらえる。
採用が進むことでクライアントの夢が目標に変わるときもある。
そんな変化を近くで感じられる、何よりの報酬です。
■ 成長が異常に速いから
学ぶ→すぐ提案→結果を見る——入力と出力がワンセット。
ラーニングピラミッドの頂点にある「人に教える」を毎日行う仕事。
知識や経験が即定着し、自分で考える力が鍛えられる。
しんどい。でも、その分だけ成長スピードが異常に速いです。
引き出しがいつの間にかいっぱいになっている自分にも気づきます。
正解のない仕事にこそ、価値がある
私たちの仕事には、絶対的な正解がありません。
誰かが答えを持っているわけでもありません。
だからこそ、「考え続ける」こと自体に価値がある。
諦めずに考え抜き、手を打ち続ける。
その積み重ねの先に、人と組織の変化がある。
考え続けることは簡単じゃない。
でも、それこそが、この仕事のすべてです。
スケッチのコンサルの仕事に少しでも興味を持っていただけましたら、ぜひ募集記事もご覧ください。まずは「話を聞きに行きたい」からも大歓迎です。カジュアル面談で、相互理解から始めましょう。