【社員インタビュー】「言葉」の先にある「心」を見抜く。福祉の現場で磨かれた共感力が、国境を越えた才能を輝かせるまで。
「日本語力は、あとから必ず伸びます。その人が持つ誠実な人柄や笑顔は、簡単には身につきません。その『ポテンシャル』を信じ抜くのが、私たちの仕事です。」
株式会社ヒトキワの営業サブマネージャー、中山はそう語る。彼のキャリアの原点は、福祉用具の営業という、国際人材とは全く異なる世界にありました。異色の経歴を持つ若きリーダーは、いかにしてその哲学を確立したのか。彼の軌跡と、ヒトキワという成長環境のリアルに迫ります。
中山 颯斗 / 営業部 サブマネージャー
大学卒業後、高齢者の方々の生活を支える福祉用具(車椅子や手すりなど)を提案する営業職として3年間従事。2024年4月、法人営業としての成長を求め株式会社ヒトキワへ。入社から約1年でサブマネージャーに昇進し、現在はプレイングサブマネージャーとして、自身の経験を基にした血の通ったマネジメントで、組織の成長を牽引している。
キャリアの原点は、福祉の現場。言葉にならない想いに、寄り添い続けた3年間
ーーまず、中山さんのキャリアの原点についてお聞かせください。新卒で福祉用具の営業を選ばれたのは、どのような想いからだったのでしょうか?
私の母が車椅子を利用していた経験から、「道具がなければ生活が成り立たない人々を支えたい。」という想いが自然と芽生えました。福祉用具の営業は、単に商品を売る仕事ではありません。お客様である高齢者の方々の生活に深く入り込み、その方の「言葉にならない想い」を汲み取ることが求められます。
ーー「言葉にならない想い」とはどんなものですか?
例えば、ご本人が「これがいい」と望むものが、必ずしもその方の生活を本当に豊かにするとは限らないんです。でも、頭ごなしに否定はできない。大切なのは、相手の言葉を鵜呑みにするのではなく、その奥にある本当の「困りごと」や「願い」に寄り添い、心から納得できる選択肢を一緒に見つけ出すことでした。その対話の中でいただく「ありがとう」という一言が、何よりのやりがいでしたね。
ーーお客様からの「ありがとう」が直接のやりがいになる、素晴らしいお仕事だったのですね。そこから、なぜ新たな挑戦の道を選ばれたのでしょうか?
3年間、大きなやりがいを感じる一方で、営業としてもっと成長したいという想いが強くなりました。個人のお客様と深く向き合う経験を、今度はより大きなフィールドである法人営業の世界で試したくなったんです。
「ポテンシャル」を信じ抜く。未経験の業界で見つけた、自分の“武器”
ーー全くの異業種である、ヒトキワへの転職は大きな決断だったと思います。入社の経緯を教えてください。
転職を考えていた時期に、中学時代から仲の良かった先輩(現・役員の兼松)と食事に行ったことがきっかけです。兼松が営業として多くの企業様と向き合っている話を聞き、自分が求めていた成長環境はここにある!と強く感じました。尊敬する先輩がいる安心感と、自分のキャリア目標が合致したことが、最終的な決め手になりました。
ーーヒトキワの営業として、ご自身のどんな経験が「武器」になりましたか?
前職での「言葉にならない想いを汲み取る」という経験でした。入社して直面したのは、多くの企業様が候補者の「日本語力」という目に見えるスキルだけで判断してしまうという現実です。しかし、私は福祉の現場で言葉だけが、その人の全てではない、と学んでいました。
だからこそ、私は企業様に「日本語は必ず上達します。その人が持つ誠実さや向上心といったポテンシャルは、簡単には変わりません。」と伝え続けました。候補者本人が緊張や語彙力不足で伝えきれない魅力を、私たちが信じ、代弁する。それが、ヒトキワの営業の本質であり、私が貢献できる価値だと気づいたんです。
ーーヒトキワ独自の「企業側は採用コストゼロ」というビジネスモデルも、その哲学を後押ししているのでしょうか?
まさにその通りです!私たちは企業様から費用をいただかないので、「候補者のために」というスタンスを貫けます。時には、企業様に対して「この方の将来のために、どうかもう一度チャンスをいただけませんか。」と、強く意見することもあります。常に、日本で働きたいと願う外国人の側に立って仕事ができるのは、大きな誇りですね。
ーー候補者にそこまで深く寄り添う上で、社内の多国籍なメンバーとの連携も重要になってくるのでしょうか?
そうですね。。社内には候補者の母国語を話す外国籍の社員が多数在籍しており、彼らとの連携も欠かせません。面接対策や生活面の細やかなフォローは、彼らが専門家として担当し、私たち日本人は企業様への提案に集中する。それぞれの専門性を活かして、チームで一つの架け橋を創っている感覚です。
「やってみたい」を、事業にする。チームで築く、才能の架け橋
ーー現在はサブマネージャーとして、チームを率いる立場になられていますね。
今は、かつての自分がそうであったように、社員一人ひとりのポテンシャルを信じ、最大限のパフォーマンスを引き出すことに大きなやりがいを感じています。特に印象深いのは、数字に伸び悩んでいた社員と二人三脚で試行錯誤を重ねた結果、部署内でトップの成績を収めてくれたことです。社員から「中山さんのおかげです。」と心から感謝されたときは、自分が成果を出すより何十倍も嬉しかったですね...。そのために、自分の経験をマニュアルに落とし込み、実践的なロールプレイングを重ね、社員が自信を持って現場に立てるように、全力でサポートをしています。
ーーチームとしての一体感も強いと伺いました。
平均年齢27歳と若く、国籍も多様なメンバーが集まっており、役職や年齢の垣根なく、非常にフラットなチームです。新しい業務効率化アプリが導入された時、私は覚えるのが苦手なのですが、年上の同僚の寺西はすぐ使いこなし、いつも私が使い方を教わっています(笑)。そうやって、互いの強みをリスペクトし、自然に助け合えるのがヒトキワの良さですね。
業務以外でも、社員旅行で沖縄に行ったり、BBQをしたりと、イベントでの交流がチームワークをさらに深めてくれています!
ーー社員同士で助け合うだけでなく、会社自体も社員の「やってみたい」という想いを後押ししてくれる文化があるのでしょうか?
はい。まさに前職の経験から「話し相手が少なく孤独を感じている高齢者の方々」と、「日本語を話す機会を求める外国人」を繋ぐ交流会を企画・提案しました。社長に話すと、すぐに「面白いね、やろう!」と後押ししてくれて、あっという間にプロジェクトが動き出したんです。
年次や役職に関係なく、社員の「やってみたい」という想いを尊重し、スピード感を持って実現させてくれる。このカルチャーこそ、ヒトキワが急成長している最大の理由だと感じています。
ーー改めて、ヒトキワが掲げる「才能の架け橋を世界に」というパーパスについて、中山さんはどのように捉えていますか?
日本には、まだ外国人人材の本当の価値を知らない企業様が多くいらっしゃいます。実際に、初めて外国人を採用された企業様から感想を聞いたところ、「すごく頑張ってくれる!」「採用して本当によかったよ!」と驚きと感謝の声をいただくことが本当に多いです。その瞬間に立ち会うたびに、「これこそが才能の架け橋なんだ。」と実感しますね。私たちの仕事は、単なる人材紹介ではなく、新しい出会いを通じて企業や社会の常識をアップデートしていく、大きな社会貢献に繋がっていると信じています。
リーダーとして、今度は仲間を成功に導く。
ーー今後、サブマネージャーとしてどのような組織を創っていきたいですか?
一人ひとりが「自分で考えて動ける」チームです。そのために、今は私が教える立場ですが、今後は社員に「教えることを教える」段階に進んでいきたい。彼らが次の世代を育てられるようになって初めて、組織は本当に強くなると思っています。私自身も、これから会社が大きくなり、30人、40人と仲間が増えた時に、彼ら全員のポテンシャルを引き出せるようなリーダーへと成長していきたいです。
ーー最後に、この記事を読んでいる候補者の方へメッセージをお願いします。
私たちが求めているのは、完璧なスキルや経験ではありません。ヒトキワの理念に共感し、自ら考えて行動できる、熱意ある方です。決まった正解がないからこそ、面白い。あなたのアイデアや挑戦が、会社の新たな文化や事業を創っていきます。仕事に熱中し、ワクワクしながら働きたい。そう考えている人にとって、最高の会社だと自信を持って言えます!