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自身のキャリアは大迷走!親和性ゼロの業界から完全未経験でキャリアアドバイザーになった話

こんにちは。Agent Div. の服部未紗です。

入社から1年弱が経とうとしており、月日が流れる速さにびっくりしています。

ポテンシャライトのメンバーは、HR業界出身(または少しでも関わりのあった方)が多いのですが、私は業界・職種ともに未経験で、おそらく「一番HRから遠いところから入ってきたメンバー」なのではないかと思います(笑)

今回は、
・自身の転職活動
・未経験でキャリアアドバイザーに挑戦した経緯
・入社後の仕事や感じていること
などなど、赤裸々に綴っています!

ポテンシャライトの選考や人材業界に興味のある方、今のキャリアになんとなくモヤモヤしている方。
ぜひ読んでいただけたら嬉しいです!

▶︎充実していた大学生活と、知らず知らずはまっていた就活の落とし穴

私は1年間の浪人生活を経て大学に入学したのですが、そこでの生活は本当に充実していました。
サークルやバイト、旅行に明け暮れる自由な毎日。沢山の素敵な仲間に出会い、念願だった留学にも行くことができたので、「こんなに幸せでいいのか...?」と怖くなるくらいでした。

そんな順調な毎日でしたが、3年の秋頃から陰りが見え始めます。

そう、就職活動です。

気がつけば周りはインターンや説明会一色。
渋々活動を開始しますが、それまで将来のことは何一つ考えず、ただ毎日を楽しんでいただけの私が、いきなり「キャリア」や「仕事」について考えてピンとくるはずもなく...

ただただ「とにかく内定をもらわなければ!」という焦りでいっぱいでした。

いわゆる「内定ゴール」という就活の落とし穴にはまっていたのです。

最終的に、「安定したホワイト企業であればどこでもいい」くらいの気持ちで、1番最初に内定が出た企業に入社を決め、ほっと一安心。

この時は自分の市場価値に悩む日がくるなんて、1ミリも思ってもいませんでした。

▲ヨーロッパ。鳩にフンを落とされたり、ペンキ塗りたてのベンチに座ったりハプニング満載でした。

▶︎「あなたの市場価値はゼロです」と言われた日

新卒で入社した企業は、まさしく”ホワイト企業100選”に入るような上場企業(化学メーカー)でした。
1年目は、地方にある工場に配属となり、総務・人事などバックオフィス業務を担当しました。2年目からは東京の本社で、”物流”という、メーカーならではの管理部門で仕事をすることに。

▲1年目は北陸配属だったのですが、お寿司が最高に美味しかったです。


特にやりたいこともなく、総合職として与えられた仕事を淡々とこなす毎日でしたが、決して楽でもない仕事をそのスタンスで続けていくのは3年が限界でした。「もっと心から面白いと思える仕事がしたい....」漠然とそう思うようになりました。

「よし、20代のうちに転職しよう」

そう決心した私は、とある転職エージェントに相談をすることに。
そこで、今までやってきたことについて一通り話し終わると......

「服部さん、あなたの今の市場価値はほとんどゼロですね」

その言葉に、頭をハンマーで殴られたような気分になりました。

前職での仕事もそれなりに頑張ってきたつもりでしたし、周りからの信頼も得ているほうだったと思います。しかし、前職では評価されてきたことが、一歩「転職市場」に出ると全く評価されないことに、その時初めて気付かされました。

もちろん、”メーカーの管理部門”という仕事自体の市場価値がゼロなのではありません。就活を軽んじていたこと、職場の環境に甘えそこそこの頑張りでここまできてしまったこと、それなりに業務をこなせるようになり自分は成長している!と勘違いしてしまったこと。

そのツケが回ってきたなと後悔し、猛反省しました。

とにかく「このままじゃ私、相当やばいのでは?」という猛烈な危機感を覚え、(お恥ずかしながら)人生で初めて、自分の「キャリア」と真剣に向き合うようになったのです。

▶︎メーカーの管理部門から人材業界/キャリアアドバイザー職に辿り着いたワケ

メーカーにいながら、「世の中に価値ある物を提供する」ということはすごいことだとは思っていました。ただ、3年間勤めて自分が100%価値提供できているかというと、答えは「否」でした。

また、自分がずっと管理部門に在籍していたこともあり、企業のなかで「ヒト」がどれだけ大切かは理解していたつもりです。しかし同時に、資産である「ヒト」を大切にできている企業は案外少ないのでは?という課題感はひしひしと感じていました。そのため、漠然と人事職にも興味はありました。

しかし、それだけでは数多くある企業を絞りきれず、結局のところ不動産やSaaS領域、営業職やライター職まで、幅広く見ていました。相当迷走していますね。笑


そんな時、とあるキャリアコンサルタントの方と話す機会がありました。

「市場価値ゼロ」と言われたのがトラウマでドキドキしていましたが、その方はものすごく明るく、話すだけで元気をもらえるような方で、自分では気づかなかった強みや能力をするすると引き出してくれました。話が終わる頃には、すっかりポジティブな気持ちに。

そしてまさにその日、

「あ、キャリアアドバイザーって面白いかも」

と思ったのです。

単純なので、まずはキャリアコンサルタントの資格について片っ端から調べましたが、やはり実務経験がないと資格も生きないということがわかったので、”未経験でもキャリアアドバイザーに挑戦できそうな企業”で探すことにしました。

▶︎ポテンシャライトとの出会いは驚きの連続。代表から出された”課題”とは..?

人材業界についての知識はゼロだったので、とりあえず人材企業の方に話を聞いて勉強したほうがいいな、と思っていました。そこで、Wantedlyに登録し、「まずは話を聞いてみたい」のボタンを押しまくりました。

そして、12月27日。初めて企業から返信が...!

これがポテンシャライトとの出会いでした。「カジュアル面談は年明けかな」くらいに思っていたのですが、なんと年末も年末、12月29日に面談をしてもらえることに。

そして当日、PC越しに現れた山根の第一印象は、

「話すスピード速っ!!!!」

でした(笑)

もしかして2.5倍速で再生してる?と錯覚するくらいの早口でしたが、その山根の口から出てくる話が本当に面白くて、気づけば夢中になっている自分がいました。同時に、「未経験なのにこんなに丁寧に説明してくれるのか」と驚きました。

・人材業界の構造について
・そこで何を成し遂げたいのか
・ベンチャー企業について などなど..


面談後、さっそく山根にお礼と感想を送りました。
すると、次回選考の案内と一緒に送られてきたのは総字数3000文字の膨大な課題。
質問項目はなんと7個もありました。

(1)人材業界を志す理由
(2)エージェントを志す理由
(3)スタートアップ企業を支援する理由
(4)エージェントをビジネスとして捉えた際に、「何」の数値が重要なのかを考えてみる
(5)エージェントで仕事をするときの業務時間のイメージしてみる
(6)スタートアップで働くということをイメージしてみる
(7)キャリアアドバイザー=営業と捉えた時に、現時点でどのようなスキルが足りていないのか

ちょっと待って。私、未経験って伝えたよな(汗)

と、最初は面食らいました。

が、すぐに「これ正解できたらもしかしてすごいのでは?!」と負けず嫌いの自分が顔を出し、火がつきました。自室にこもり、正月休みを通してひたすらこの課題に取り組みました。そして、不思議なことに、やればやるほど人材業界について興味が湧き、考えるのが面白くなっていきました。

1月2日には回答を終え、ちょっとドヤな気分で山根に回答を送りました(今考えるとなんの遠慮もなくよく送れたなと思いますが笑)。「流石に返信は休み明けかな」と思っていたのですが、なんと1時間後に山根から返信が(驚異のスピード感)。

しかも、詳細なアドバイスとともに、追加の課題がまたしても長文で送られてきたのです。それに私も負けじと取り組み、何度かラリーをした後、最終選考を迎えました。

▶︎石橋が壊れるくらい叩きまくる慎重派、
3500名規模の大企業から正社員20名弱のドベンチャーに入社する

休み明けに、対面で山根・濱口と話をさせてもらいました。そこで、自分の気持ちや葛藤、弱みなどを率直に伝えることができた、という安心感も後押しし、正式に内定を頂いてからは入社を即決しました。

(内定が出るまでは覚悟が決まらずうじうじしていましたが。笑)

▲同時入社の和佐田さんと。入社のお祝いでケーキをいただきました。

私がポテンシャライトに入社を決めた理由は複数ありますが、

1番大きかったのは、「未経験の私に業界や実際の業務内容について考える機会をくれた」という点です。入社後も、自分が求めれば求めるだけ徹底的に学ばせてもらえるのでは、と考えました。もちろん、安定安心の大企業から正社員20名弱のベンチャーに飛び込むのは相当な覚悟と勇気が要りました。が、このチャンスを逃したら一生後悔する、という思いの方が強かったのです。

ポテンシャライトは未経験の方も積極的に採用しています。
それは、「未経験の方は目標ややり方に先入観をもたないため、最初から限界を決めず、何事もより素直に吸収していけることが多い」という山根の考え方によるものです。ポテンシャライト以外でも、人材業界は比較的未経験採用が多めなので、業界・職種のダブルチェンジでもチャンスがあると思います。

もう一つは、自分のキャリアにとって確実にプラスになると思ったこと。無形商材の中でも難易度の高い「ヒト」。そして、変化のスピードが速いベンチャー/スタートアップ企業。その両者を繋ぐポテンシャライトでは、他の人材紹介企業よりも高いレベルのスキルが求められると思ったのです。ただでさえ業界も職種も未経験でかなりチャレンジングな転職でしたが、その分成長幅は大きいだろうと考えました。どうせやるならとことんやろう、と。

▶︎27歳・社会に出て4年。ポテンシャライトに入社してからの毎日はまるで”社会人1年目”。

ポテンシャライトに入社してからは、主に以下のような業務に取り組んでいます。

1.集客/マーケティング(求職者様へのスカウト)
2.キャリアカウンセリング(転職を希望する求職者様に対しての面談)
3.法人営業(採用を希望する企業様に対しての求人ヒアリング・求人票の作成など)

▲候補者様と面談中...

業務での学びも多いですが、ポテンシャライトでは”仕事に対する向き合い方”を学び、”社会人としての成長”を感じる瞬間が本当に多いです。


例えば、こんなエピソードがあります。

私は、なんと入社3日目で事業部の合宿に参加させてもらったのですが、その合宿が終わった後、2日間で感じたことをSlackでメンバーに共有しました。たしか、「学びいっぱいの2日間でした!」のような感じで。

※合宿の内容の一つは、Agentt Div.のミッション・ビジョン・バリュー策定についてでした。
ブログ:『2021年はエージェント元年。ポテンシャライト エージェント事業の思想を策定しました!』


すると翌朝、オフィスで代表の山根に呼ばれ、こんなフィードバックをもらったのです。

「服部さん、昨日のは振り返りじゃなくて、”感想”だよ。”反省しました/学びました”で終わらせたら、なんの意味もない。日々の業務や合宿の効果を最大化させるには、その学びをもとにネクストアクションを決めなければならない。そして、学びと振り返り⇒Todo設定までを忘れない仕組みを自分で作らないとダメ。今後はしばらく”業務を覚える”というネクストアクションが増えると思うんだけど、同時並行で自分を高めるTodoも設定していかないとね。最初は新しい業務ばかりで”やってる感”があると思うけど、1ヶ月も経てばただ同じ業務を繰り返すだけで成長が止まってしまうから」

ギクリとして、心臓が飛び跳ねた感覚を今でもはっきり覚えています。私は恥ずかしいことに、「合宿に行って色々学んだし満足だ」くらいにしか思っていなかったのです。入社早々、仕事に対する自分の甘さを思い知りました。このほかにも、山根そして事業部の責任者である濱口からは毎日のようにフィードバックをもらいます。ただ、理不尽なフィードバックは1つもありません。

私は現在27歳で、もうすぐ社会人5年目を迎えますが、ポテンシャライトでの毎日は社会人1年目。そんな感覚で、壁にぶつかりながらも奮闘しています。

▲ポテンシャライトには「make to do」というカルチャーがあります。
※ミッション・ビジョン・バリューを追い求めた結果生まれた”ポテンシャライトっぽさ”をカルチャーとしています。カルチャーは、これまでの会社の軌跡によって構築された”現在の姿”。対して、バリューは会社が目指している”あるべき姿(行動指針)”です。

▶︎前職では味わったことのない嬉しい瞬間も

未経験で人材業界に飛び込み、挑戦したキャリアアドバイザーという仕事。
大変で悔しい瞬間もそれはそれは多いですが(笑)、その分やりがいを感じることも多いです。

とある候補者様の初めてのご転職活動を支援させていただいたのですが、このまま活動を進めてしまうと、”キャリア”という観点よりも、条件や知名度など、表面的な観点で企業様を決めてしまわれるのでは..?と、少し危機感を抱いていました。

もちろん、企業様を選ぶ価値観は人それぞれなので、最終的に条件や知名度、直感で選ぶこと自体が悪いのではありません。ただ、ご選考の「過程」では、色々な角度から企業様を見て比べ、納得感をもって進んでいただきたいと思い、その旨をはっきりお伝えしました。

結果的にはご辞退となり、「行き過ぎたアドバイスだったかも...」と何度も思いました。

しかし、ご支援が終わってから数日後、その考えは吹き飛びます。なんとその候補者様からサプライズで、直筆のお手紙とプレゼントを頂いたのです...!頂いた手紙には、『また転職する時は服部さんがどの会社にいても担当してもらいたい』と書かれていました。びっくりしすぎて、受け取った直後はしばらく体が固まってしまいました(笑)そのくらい、本当に本当に嬉しい出来事でした。

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キャリアアドバイザーの仕事には、いい意味でギャップを感じています。

始めたばかりの頃は、ただ候補者様を肯定し応援することがキャリアアドバイザーの役割だと思っていました。が、今は必ずしもそうではなく、時に厳しいことをお伝えしてでも、候補者様が持っていない視点で新たな提案をし、可能性を広げる仕事なのではと思います。

(偉そうに言っていますが、これがすごく難しいので日々精進、です)

▶︎さいごに

ポテンシャライトのMissionは「Grow Up Ventures」。

Agent Div.の目標は、「日本のベンチャー志向の方々の比率を上げる」ことです。なぜなら日本が今後急成長をするには、日本のベンチャー企業の活躍が必要不可欠。そして、ベンチャー企業こそ一番必要なのは「ヒト」だと考えるからです。

私個人的には、日本の就職活動やキャリア教育にも少し課題を感じていおり、関心が高いです。「ある時期に一斉に始まる就職活動」、「学生がなんとなく知っている有名企業ばかりの説明会」。私の記憶では、当時そこにベンチャー企業/スタートアップ企業の姿はありませんでした。

もちろん、大企業や有名企業が退屈なわけでも、そちらを選ぶことを否定したいわけでもありません。ただ、最初から選択肢が限られているのは、求職者にとって/企業にとって/そして日本にとって、本当にもったいないことだと思っています。

今まで出会ったことのある企業よりも、もっと面白くてワクワクする企業は必ずあるはずです。多くの人、そして企業様の選択肢と可能性を広げられるよう、私自身もっともっとレベルを上げていきたいと思います。

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