三越伊勢丹が作る"マニア"コミュニティの可能性(前編) | 株式会社IM Digital Lab(アイムデジタルラボ)
こんにちは! アイムデジタルラボ 採用広報担当です。今回は、2020年にスタートした新規メディア事業の取り組みの一環で、新規事業「コミュニティサイト」を立ち上げたメンバーのインタビューをお届けし...
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こんにちは! アイムデジタルラボの採用広報担当です。
今回は、2023年6月に入社したデジタルサービスデザイナーの奥村さんにインタビュー。これまでの経歴や、アイムデジタルラボに入社を決めた理由、現在の仕事内容について伺いました。ぜひ、最後までご覧ください!
ーー まずは、これまでの経歴についてお聞かせください
幼少期から絵を描くことが好きで、大学は美術大学に進学し油絵を専攻しました。在学中に、映像やデジタルアートに触れながらイベントの企画を行う中で、アーティストとして自分の作品を創るよりも、誰かのために何かをつくることに魅力を感じるようになりました。当時はインターネットが普及し、誰もがデジタル体験をスタートした時代。自然な流れでデジタルに興味を持ち、卒業後はIT業界に進みました。
新卒でアプリやゲームの制作会社に入社し、キオスク端末アプリや教育ゲームなどの企画やデザイン、実装までを担当しました。その後、エンジニアとしてのキャリアの幅を広げるため、スタートアップ企業に転職。リアルタイムコミュニケーションサービスの企画開発を担当し、PMを経験しました。
次に転職した広告制作会社では、大規模なユーザー参加型のクライアントワークや、老舗ECサイトのリニューアルプロジェクトに携わりました。表側のデザインだけでなく、システム寄りのフロントエンド、バックエンドの実装まで経験したことが現在の業務にも活きていますね。
その後、興味のあったライフスタイルメディアへ転職し、新規アプリの立ち上げに参画。開発全般のマネジメントを担当すると同時に、人材育成やチームビルディングにも力を入れました。
ーー 前職から転職を決意されたきっかけを教えてください
前職では、順調にユーザーを獲得してアプリのダウンロード数も100万、200万と大きく成長する過程を支えることができ、手ごたえと達成感を得ていました。
一方で、事業収益とユーザー価値のバランスについて悩みもありました。ビジネスにとって事業収益は生命線です。しかし、目先の短期的な収益を求めすぎると、ユーザーの行動をハックし、無理のある行動を取らせてしまうことに繋がってしまいます。結果として、ユーザーが離反するのは本末転倒です。
それよりも中長期的な視点でユーザーが納得する形で、スムーズな買い物ができるデザインを目指したい、もっと自由な発想で「ユーザーに本当に必要とされるプロダクト」を作りたいと思ったのが、転職を決意した理由です。
ーー アイムデジタルラボの面接で印象に残っていることや、入社の決め手を教えてください
印象的だったのは、メンバー同士の仲の良さです。カジュアル面談の後に、メンバーと面談する機会があったのですが、5、6人のメンバーの方々にとてもフランクな雰囲気で迎えてもらいました。面接というよりも、お互いを知るために会話をしたという印象が強かったですね。カジュアルな会話を重ねる中で、メンバーから「デザインするときの考え方」についての質問もあり、自分なりの考えをお伝えしました。
働く環境で最も重視したいと思っていたのは、いちデザイナーの意見をフラットに受け入れてもらえるかということ。お互いに話しやすい環境は、プロダクトを作る上で最も重要で欠かせない要素だと思っています。入社前からチームの顔が見えたことは安心につながりましたし、皆さんの和気あいあいとした様子から、普段からコミュニケーションが活発でチーム一体で開発できる環境だと実感できました。
さらに決め手となったのは、「ユーザーにどう満足してもらえるか」に重きを置いていること。一般的にECでは、どうしてもポイントや売り上げといった目に見える利益に重点が置かれがちです。その点、アイムデジタルラボはユーザーの利益を優先している。そこに魅力を感じ、入社を決意しました。
ーー 現在担当されている業務内容について教えてください
まずは、三越伊勢丹アプリのUIデザインと新機能の開発を担当しています。細かな改善点をリスト化し、PMと相談しながら一つひとつ改修を行っています。
それと並行して、別アプリとの統合による新機能の開発も進めています。統合によって想定されるサービスの使われ方、在り方の部分から検討しているところです。具体的には、既存アプリの過去データやログからユーザーの行動を読み取り、デザインの道すじを探し出す方法を取っています。
これは個人的な考えですが、開発には、プロダクトオーナー以外にも実際の画面やシステムをイメージしながら「こうあるべき」という姿を描ける人がいると、プロダクトがより洗練されていくと思っています。これまではデザイナーがいない状態だったので、デザインの視点から補完できる部分がまだまだ残されていました。あるべき姿を提案する際には、いつも「なぜそれが必要なのか」を説明することを大切にしていますね。
それから、伊勢丹オンラインストアのスタイリスト投稿のUIを担当しています。コロナ禍からスタートした、店頭の商品をウェブ上でお見せする取り組みをさらに進めて、将来的に購入までできるよう開発を進めています。
さらに、三越伊勢丹コミュニティサイトの構築についてアドバイスを行っています。前職のメディアで「コミュニティを通じて、ユーザーにどうファンになってもらえるか」を掘り下げてきたので、その点からアドバイスしたり、プロダクトオーナーが実現したいものをどう表現したらいいか、デザインの観点から提案したりしています。デジタルメディアとしてバランスのよい発信ができるよう、運用周り全般からサポートしています。
▼三越伊勢丹コミュニティサイトの構築については、こちらの記事でもご紹介しています!
ーー 仕事のやりがいについてはいかがですか?
一番のやりがいは、目の前にいるお客様に喜んでいただけるサービスを開発できることですね。前職ではウェブ上のみでしたが、今はリアルな店舗があって実際にお客様の顔が見えるので、どのようなサービスが喜ばれるのか、実感しやすいことがやりがいにつながっています。
週に一度は店舗に足を運び、お客様がどのようにフロアを楽しんでいるか、何に行列しているか、店頭で困っていることはないか...など観察し、新しい課題やアイディアの発見につなげています。
ーー 会社の雰囲気やカルチャーについて教えてください
入社前は、三越伊勢丹の歴史を考えると、堅苦しいカルチャーを想像していました。実際入社してみると、とてもフラットで風通しも良いですし、皆さんとても勉強熱心で現場の方もデジタルに精通されているので驚きました。私も勉強しなくてはと、よい刺激をもらっています。メンバーには気軽に相談したり、お勧めの本を紹介し合ったりして、理想的な環境だと思います。
ーー 今後の目標について教えてください
まずは三越伊勢丹アプリの機能を向上させて、より多くのユーザーに愛用されるプラットフォームに育てていきたいですね。
それから、自分のアイデアをより具現化するために必要なスキルをもっと身に付けたいと思っています。メンバーに協力してもらいながら、チームで進めていくための知識を習得して、今までにない開発を実現していきたいです。
アイムデジタルラボには自由でフラットなカルチャーがあるので、自分の経験をボーダレスに活かし、オンリーワンの存在であれたらと思っています。
ーー どのような方と一緒に働きたいですか? 候補者の方へメッセージをお願いします
お客様やチームメンバーの気持ちを想像できて、異なる意見を尊重し、最適な解決策を一緒に見つけられる方と仕事をしたいですね。
現在は小規模なチームで作業を行なっていますが、実現にはより多くの人を巻き込んで協力を得る必要があり、ここが大企業の中のベンチャーとしてチャレンジングな部分だと思っています。挑戦には困難を伴うこともありますが、最終的にチーム全体が幸せになれればいいな、という気持ちで取り組んでいますね。
ECは数多くありますが、三越伊勢丹のように実店舗を持ち、多くの顧客が訪れる場所は他にはありません。入社前に期待していたことを超えて、どこまでも挑戦できる会社だと感じています。一緒に成長できる方のジョインをお待ちしています!
いかがでしたでしょうか? アイムデジタルラボでは、三越伊勢丹の資産にテクノロジーやクリエイティビティをかけ合わせて、ユーザーに寄り添ったプロダクトを制作しています。ご興味のある方は、ぜひお気軽にご応募ください!