ゲーム会社に入社するほとんどの方が、「入りたくてこの業界に入って、やりたくて今の仕事をしている人がほとんどのはず」の言葉通り、「ゲームに関わる仕事がしたい!」というゲームが好きな気持ちを持っています。
けれど、ゲーム会社は「専門の勉強をした人やイラストやプログラミングなどのスキルを持っていないと働けないのではないか」と思う方も多いでしょう。
実はその強い思いで、全くの別業種・別職種からゲーム会社に飛び込んだ方も多くいます。そこで今回は、アイディスの意外な経歴を持っている社員について、ご紹介させて頂きます。
今回は、造船業の会社からゲーム会社に飛び込んだKさんにお話を伺いました。高いバイタリティを持ち、好奇心旺盛なKさんですが、一体どのような思いを胸にゲーム業界にやってきたのでしょうか。
Q1.自己紹介をお願いします。
2020年12月に入社しましたKです。
ゲームの企画を行うプランナーとして働いていて、今は自社IPの『ラストクラウディア』を担当しています。
Q2.前職の造船業の会社について教えてください。
もともと、工業系の専門学校で溶接業などを学んでいたので、製造系を考えていました。その中でなぜ「造船業」だったのかといえば、当時の学校の先生が「君は気配り上手で細かい部分もよく見てるから、造船業が向いているよ!」とアドバイスがあったからです。
Q3.造船業の会社では、どんな業務をしていましたか。
品質管理の仕事に従事していました。
僕の担当は非破壊検査といって、わかりやすくいうと「この船が安全な製品かチェックする」ものでした。具体的には、船の溶接部分に超音波を当ててレントゲンを撮り、異常がないかチェックするんです。人間のレントゲンと同じで、空洞があったりするとそこだけ黒く映るので、そこを現場の方に伝えて、再溶接をお願いしたりします。
400mくらいの巨大な船だと、国の指定に沿って行う検査箇所が500か所以上もあります。それを10kgくらいある検査機器を持って、上へ下へと巡回していきますので、相当足腰が鍛えられました。レントゲン撮影も集中力が必要で、非常に繊細な作業でした。
Q4.造船業の会社で、印象的な出来事はありますか。
常に危険と隣り合わせの現場だったので、ヒヤッとした出来事ならたくさんありますね。
品質管理チェック中に、たまたま電話が来て立ち止まったら、数歩先に50kgくらいのホースが落ちてきたりとか。船にも僕にも何事もなくてよかったです笑
Q5.ゲーム会社を目指したきっかけを教えてください。
これはもう、子どもの頃からの憧れだったんです。
でも、自分は絵も描けないし、プログラミングもできない。学生の頃は「自分には無理だな」と思って、違う道に進みました。しかし、造船業の会社で働いているうちに「やっぱり諦めたくない」と思ったんです。
Q6.ゲーム会社へ転職する際に苦労したことはありましたか。
まず、当時働いていたのが広島だったんです。そうするとゲーム会社ってほとんどないんですよね。ましてや、僕のような未経験者を雇うところは更に少ないだろうと考えて、思い切って東京への上京を決意しました。
そこからも大変でした。300社くらい応募して書類が通ったのが20社程度。正社員以外の雇用形態を入れても、1割もいかなかったんです。当時は本当に辛い思いをしましたが、諦めずに挑戦したから今があるんだと思っています。
Q7.ゲーム会社の中でも、アイディスを選んだきっかけは何でしたか。
一度、別のゲーム会社で非正規で雇用されて下積みをしていました。ある程度仕事に慣れてきたところで、「ゲームを考える人(プランナー)になりたい」という夢を叶えるためにもう一度転職を考えました。
前回と違い、今回の転職ではキャリアがあったので、裁量権が高くてチャレンジさせてもらえる会社を探していました。
その中で、自社IPを持っていて、やる気のある人にはどんどんチャンスが回ってくる社風のアイディスを見つけて応募しました。
Q8.現在のお仕事について教えてください。
現在は『ラストクラウディア』のプランナーとして勤務しています。
若いうちからガッツリ関わらせて頂けるのでやりがいを感じています。
僕は新規コンテンツの企画はもちろん、既存の機能をより良く改修する役割を担っています。中長期的な開発分野を受け持つことが多いセクションであることも特徴の一つですね。
Q9.最後に今後の展望やメッセージをお願いします。
造船業で培った気配りする力や危機管理能力などは、今の仕事にも役立っています。決してどんな経験も無駄にはならないと思いますし、未経験でも諦めなければゲームに関わる仕事がきっと出来るはずです!
もし迷っている方がいれば、夢を諦めずにチャレンジしてほしいです。とても楽しいですよ!