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オンライン英語コーチングサービス「イングリード」や
留学エージェント「タビケン留学」などを運営する教育のプロフェッショナルカンパニー、株式会社Morrow World。
2015年に設立して以来、累計1万人以上の留学、英語学習希望者の相談を
受け、世界に羽ばたく方々のサポートをしてきました。
2020年に開始したイングリードでは、専属コーチが一人一人の目標と課題に
応じた独自カリキュラムを作成し、受講生の英語学習目標を達成する
サービスを提供しています。チャンネル登録者が150万人を超える人気YouTuber「バイリンガール英会話」さんとコラボしたことでも注目を
集めました。
今回はそんなイングリードでコーチマネジャーを務めるYumikaさんに、これまでのキャリアや英語コーチング、仕事への想いなどについてお話を伺いました。
Yumika
2020年、株式会社Morrow Worldに英語コーチとして中途入社。コロナ禍真っ最中に立ち上げたイングリード事業を初期から支える大黒柱のような存在。
まだ挑戦できる。本気で誰かの英語を伸ばしたい
ーイングリードで働くまでのキャリアを教えてください。
高校生の時に始めたアルバイトの時から一貫して、英語関係の仕事をしてきました。高校生時代と大学生時代は3〜12才対象の英会話スクールで、日本で育った子どもたちや、海外から日本に帰ってきた子どもたちに対して、日本語で英語を教えたり、英語で英語を教えたりしていました。
そんな経験があったので、大学を卒業する時に「一度海外で働いてみたい」という思いが強くなり、周りに反対されながら新卒採用の内定を全部蹴って、ワーキングホリデービザでニュージーランドに行くという、みんなからびっくりされることをしました(笑)。なので初めてのフルタイムの仕事は海外でした。
ニュージーランドではご縁があり、社員枠でホテルのフロント兼コンシェルジュのポジションに就きました。そこで成果を認めてもらい、半年でスーパーバイザーに任命されて、ワーキングホリデービザからワークビザに切り替えることができました。そこでは日本人がいない中、とても多国籍なグループのマネジメントをしていましたが、イギリス、ニュージーランド、フランス、オランダ、ドイツ、香港と、いろんな国の方々をマネジメントすることは本当に大変で、毎日「どうしよう」と思いながら仕事をしていました(笑)。
海外滞在中
ーその後、日本に帰国されたんですね。
正直ニュージーランドの居心地がめちゃくちゃよかったので、永住することまで考えていましたが、ニュージーランドで出会った日本人の先輩方に「一度も自分の国で働いてなくていいの?」と聞かれました。当時22、23歳でしたが、「まだその年齢なら日本でもいろんな仕事に挑戦できるし、経験を経た上で海外が良ければ帰ってきたら」と言われて腑に落ちたんです。ニュージーランドでワークビザをずっと延長することもできましたが、日本に帰る決断をしました。
英会話講師のアルバイト時代は、みんなのモチベーションや教えるためのマニュアルを見ながら「これはやっても伸びないな」と思いながら教える自分がいたので、せっかくやるなら誰かの英語を本気でガッツリ伸ばす仕事がしたいと思い、他社の英語コンサルタントとして仕事をすることを決めて帰国しました。
ー小さい頃から英語に興味があったのですか。英語にのめり込んだきっかけは何だったのですか。
親が中学受験をさせる家庭で育ち、私が選んだ中学校がたまたまインターナショナルスクールでした。英語が話したいというより、綺麗なお姉さんたちがいっぱいいてキラキラしていいな、という安直な理由でした。入学後は
英語が全く話せずに挫折しました。英語は元々好きではなかったのですが、すでに英語を話せる同級生が多かったため、「絶対英語喋れるようになったる!」という負けず嫌い精神でここまできました。
ー他社の英語コンサルタントからMorrow World に入社を決めた理由はなんですか。
転勤で九州・長崎へ
きっかけは夫の転勤による引っ越しですが、物理的に前の会社で働くことが難しくなったことに加えて、英語コーチングはアプローチ方法に各社の色が出る仕事なので、もっと違う視点も見てみたいという探究心もあって転職活動をしました。
色々調べていた時に、たまたまイングリードのホームページを見つけて、求人は出ていなかったのですが、えいや!で問い合わせしてみました。代表のMoroさん(諸澤良幸 代表取締役社長)と話して理念に共感したのはもちろん、フルリモートで勤務できる点が子育てをする私にはありがたく、即入社を決めました。
子供を抱っこしながら社内ミーティングに参加することも
「英語コーチングの価値=人(コーチ)」クオリティーを上げる環境づくり
ー現在はMorrow Worldが運営するイングリードでコーチマネジャーをされていますが、具体的な仕事内容を教えてください。
仕事は多岐にわたりますが、基本的にコーチチームのマネジメントと、業務管理、コーチの研修、カリキュラムやマテリアルの開発などをしています。
ーコーチマネジャーとして取り組んでいる課題はありますか。
大きく2つあります。1つ目はスピード感を持ってコーチが成長し続けることができる環境づくりです。「英語コーチングの価値=人(コーチ)」なので、いかにコーチのクオリティーを上げるかが非常に重要になってきます。そこで、導入研修や、コーチデビューした後のスキルアップ制度、壁打ち、悩みを抱え込まずに周りの意見も取り入れながらベストな提案をするための受講生相談タイム、業界の変化に追いつくための自己研鑽サポートなどを
取り入れています。また、一対一のサービスなので、知識や有益な情報を共有する仕組み(ナレッジベース)をつくることにも取り組んでいます。
2つ目はフルリモートでも心理的安全性を感じながらチーム一丸となって働ける環境づくりです。コーチは全員フルリモートで働いています。フルリモートだと孤独に感じることもあると思いますし、オフラインで気づくような小さな変化に気づきにくいこともあると思いますが、先ほど述べたような環境づくりのためにいろんなアプローチをしてきました。具体的には、バーチャルオフィスでみんなが隣に座っているかのように、いつでも声かけをできたり、チーム制度を積極的に取り入れて、仲間と一緒に動ける環境をつくったりしています。
年に1度のイングリードサミットにて
コーチングは「受講生の答え」引き出す
ーこれまでに数多くの受講生を担当されてきたと思いますが、その中で印象に残っているエピソードをひとつ知りたいです。
コーチとしてどの受講生にも100%エネルギーを注ぐので、それぞれエピソードがあって選ぶのが難しいのですが、あえて挙げるとするなら、ある不動産会社を経営する男性の話です。その方の英語レベルは今までにみたことのない初級レベルで、“baseball”を読めずに「バズボール」と言うような方
でした。ただ、初回の時にすごく綺麗な眼差しで「絶対英語喋れるようになるね!」と宣言してくれました。私も「そこまで言うなら」と、一致団結
して一緒にその目標を目指しました。
経営者でとても忙しいにもかかわらず本当に努力家で、毎朝5時に起きてシャドーイングをし、決算などの繁忙期でも毎日必ず英語に触れる時間を作り、継続力が素晴らしかったです。結果、“バズボール事件”から2年弱でTOIEC800以上取れるようになり、海外でビジネスを展開し、本人の夢だった海外移住も達成していました。英語コーチングを経て夢を叶えた人はたくさんいますが、「英語でこんなに人の人生を変えられるんだ」と痛感しました。
ーYumikaさんのコーチング力とその方の努力の相乗効果があってこそですが、とても励まされるエピソードですね。
もちろんその方が努力家だったこともあるのですが、ティーチングではなくコーチングなので、コーチも同じ熱量で一緒に作戦会議をするような感じ
なんですね。その方は学習を継続的にするために「楽しさが必要」と言われたので、効率的なきついトレーニングだけではなく、楽しい要素を散りばめたり、ご褒美を決めたりしました。効率も大事ですが、実行する人は人間なので、楽しい時やしんどい時のためのことも一緒に作戦を立て、向き合い
続けられたからこそ、今は夢を叶えてにこやかに英語を話しているんだと思います。たまにSNSで近況を見ますが、外国人が集まる場の真ん中でめっちゃ英語喋ってますよ(笑)。
ーよくティーチングとコーチングの違いが議論されますが、Yumikaさんはどう考えますか。
受講生様とのカウンセリング風景
正直いろんな考え方がありますが、ティーチングというと、「先生が常に
正しいことを教え、生徒が先生のレベルになるために上がっていく」イメージで、例えば「ゴールが先生の英語力」というように、先生ができることができるよう上り詰めていくスタイルが多いと思います。なので、基本的に先生が一方通行で「これやって」と、“正しい情報”を伝えることが多いです。
一方で、コーチングは逆だと考えています。コーチングのベースは「受講生の中に答えがある」という考え。受講生の中にある答えをコーチがしっかり引き出して、受講生にとって一番いい形で本人の目標に達成するという、全くベクトルが違う仕事なので、先生とコーチが求められるスキルは違うと思っています。
英語力UPには「質×量×心」 心を大切に
自宅に集中できるワークスペースを整備
ーそもそも英語力を向上させるために大切なことはなんですか。
大切なことは本当にシンプルで、「質×量×マインド」、この3つをいかに
最大化できるか、そして継続させられるかだと思っています。よく言われるのは「正しい学習方法で、必要な学習時間を投下すれば英語は伸びる」という「質」と「量」の2つの軸。イングリードのコーチたちはその2つに加えて、受講生の「心」(気持ち、マインド、モチベーション)をとても大切にしています。
私たちは機械ではなく人間なので、どんな人でも心が弱くなったり、モチベーションが下がったり、やめたくなるような時は出てきます。そんな時、いかに挫折せずに継続できるかが鍵であり、そこにこそコーチの価値を発揮できると思います。受講生それぞれにフィットした方法で、挫折せずに頑張れるところに持っていくことが英語学習において大切です。
ー仕事での成果を出すために意識していることはありますか。
意識していることは大きく分けて3つあります。
1つ目はスピード。これは一番重視しています。私自身、完璧主義の部分があり「しっかり練ってからやりたい」と思うタイプだったのですが、実際、しっかり考えたものでも結局検証してみないとどうなるかわからない中で、どっちにしても分からないなら、スピード重視で行動しながら修正をかけていく方が圧倒的に効率的で、成果を出すために必要だと気づきました。その時からは、スピードを意識して動くよう心がけています。
2つ目は、ギャップを特定すること。コーチングでよくあるパターンとして、目標を設定して、そこに向かって急にガーッとアクセル全開でいく人がいますが、現状と目標のギャップを把握し、どうやってそのギャップを最短で埋められるのか、行動しながら成立条件を微調整かけて模索していくことが大事かなと思います。マネジメントでもコーチングでも相手が人間なので、うまくいくか実際にやってみながら、ヒアリングして調整をかけていくことの大切さを、コーチをしながら学びました。
3つ目は、チームで勝負をすること。人間一人でできることには限界があります。一人では思考が偏ったり考えられる視点に限りがあったりしますが、一人増えるだけで倍以上の価値になることが多いです。なのでイングリードのコーチチームでは、役職に関係なくフラットに意見を交換できる環境で、「みんなでつくりあげる」チームでの勝負を大切にしています。
成果が認められ日本中小企業大賞2023でスゴイ社員賞を受賞
ー今後挑戦したいことやビジョンについて教えてください。
ずっとしたかったことで最近やっと動き出した部分でもあるのですが、英語コーチング業界の枠をどんどん広げて、今まで価格を気にして英語コーチングを検討してこなかったユーザーにも、イングリードのプロダクトを提供できるようなサービスを作っていきたいです。どこにいても、どんな人でも、挑戦したい気持ちがあれば英語力を伸ばすことができるプロダクトです。弊社は留学エージェント事業もしているため、例えば留学事業と組み合わせた留学生向けの教材の開発やコーチングなどを検討しています。
人が魅力。「論理と感情」のサポートで役に立つ
ーこの記事を読んでいる人の中には英語コーチングに挑戦したい方もいると思いますが、どんな人がコーチに向いていると思いますか。
人の役に立つことを喜びに感じる人にとっては楽しい仕事です。あとは、
本気で人と向き合う覚悟がある人。正直、2人の人間が本気で向き合うと
トラブルやしんどいこともあります。それも分かった上で人のために覚悟を持って向き合える人には、やりがいを感じてもらえるはずです。
最後に、論理と感情のバランスがいい人ですね。英語コーチングは値段が安くない分、「絶対英語力を伸ばしてやる」と決意を固めた人が多いので、論理的に方向性を分析し道筋を示すことも大事な一方で、やっぱり相手は人間なので、一番の応援者として寄り添ったり共感したり励ましたりする感情面のサポートも必要です。なので、論理と感情のバランスがいい人は受講生から感謝されることが多いです。
ー最後に、英語コーチというキャリアを検討している人に一言お願いします。
イングリードのコーチは本当に素敵なメンバーが揃ってます。シンプルに一人
一人がめっちゃいい人です(笑)。みんなキャラは濃いですが、一貫して
サポーティブで、思いやりがあって、ポジティブで、誰よりも受講生のことを考えるメンバーたち。マネジャーとして誇りです。そんなメンバーと
一緒に自分らしく、英語の強みを活かして人の役に立ちたい!と考えている方はイングリードで間違いなしです。ぜひジョインしてください!