個人のスキルとチームを成長させる!コムデデザインチームの「課題共有会」とは | Designer's note
はじめにはじめまして。コムデのクリエイティブ事業部でデザイナーとして働いている上原です!未経験で入社し、働き始めてもうすぐ8ヶ月になります。もともとはスタイリストになりたくて服飾学校に通っていた...
https://www.wantedly.com/companies/commude/post_articles/436687
こんにちは。コムデのデザイナーの石井です!現在デザインチームでは以前紹介した「課題共有会」の一環として「UX設計強化課題」というものに昨年12月から半期に渡り取り組んでいます。
1人1人オリジナルでサービス企画を考え、UX(ユーザーエクスペリエンス)の5段階モデルの手法に沿って企画からデザインまで5つのフェーズに分けながら約半年かけて形にしていこうといった内容です。Wantedlyではフェーズごとに取り組んでいる内容について数回に渡って紹介していきます!
今回は最終フェーズの「デザイン〜企画発表」です。
第1〜第3フェーズの記事をまだ読んでいないかたは「UX設計強化課題」になぜ取り組むことになったのか、まとめている以前の記事をぜひご覧ください!
UXの5段階モデルの表層では、実際にユーザーが触れる部分のビジュアルデザインを設計していきます。
表層のデザインでは、以下のような目的があります。
■視覚的な魅力と興味の引き込み
視覚的に魅力的なデザインにすることで、サービスに興味を持つきっかけづくりを行います。
■使いやすさの向上
わかりやすく整理されたデザインは、ユーザーが製品やサービスをスムーズに利用できるようにします。直感的にストレスなく操作ができることが重要です。
■ブランドイメージの強化
一貫性のあるデザインは、ブランドを覚えてもらいやすくなります。
■感情的なつながりを作る
喜びや満足感などポジティブな感情を抱かせるデザインは、サービスへの感情的なつながりを生み出します。ユーザーが喜びや満足感を感じるデザインは、リピート利用や口コミを促進します。
ユーザーに与えたい印象、ブランドイメージや使いやすさをターゲットに対して適切にアプローチすることが大事です◎
今回私はオンラインフィットネスサービスのアプリをデザインしました。
webサイトではなくアプリにした理由は、企画したサービス独自の機能やインタラクションをフルに活用するためであり、また、普段の業務ではコーポレートサイトやキャンペーンサイト制作が多かったため挑戦したいと思ったからです!
アプリデザインが初めての経験だったので、まずお作法を学ぶために本やOSのガイドラインをじっくり読み込みました。以下は着手前に参考にした資料です。
■着手前に読んだもの
・UIデザインの教科書(https://amzn.asia/d/6Q53vnz)
・HIG(https://developer.apple.com/jp/design/human-interface-guidelines/)
・Material Design(https://m3.material.io/)
本やガイドラインを読んだ後は、戦略〜骨格まで考えたことから与えたい印象を改めて整理しました。
その後まずは世の中にあるアプリを観察→分析。今回のサービスのデザインの意図とマッチするものや、その業種のトーンや求められるレベル感や表現方法を集めていきました。守破離の「守」の部分ですね。
■使用した参考サイト集
・ピンタレスト(https://www.pinterest.jp/)
・dribbble(https://dribbble.com/)
・UI Pocket(https://ui-pocket.com/apps/)
・yui.design(https://yui.design/)
ユーザーに与えたい印象などがまとまってきたところでデザイン着手。
ユーザーが直感的に理解しやすいデザインにするために、下記のようなプロセスを行います。
・色の選定
・フォントの選定
・ボタンやアイコンなどのパーツ作成
・レイアウトの調整
・画像やイラスト選定
デザインと並行してプレゼン資料の作成も行います!
(色の選定イメージです。)
実は一度全員で模擬プレゼンを行ったのですが、全員マネージャーから大幅なやり直しが出され、これまでやってきたことを踏まえつつ、どうやったらわかりやすい内容で伝えられるのか試行錯誤を繰り返しました。その時頂いたフィードバックの一部をご紹介します。
■指摘内容
・文字量が多く、長々と話しすぎている
└無駄な言葉を省いてシンプルに伝える。伝えたいことを抜粋し、要点を絞る。
・曖昧な言葉で説明している
└具体的な説明を心掛ける。今回自分の体験ベースが多いので、体験してみて感じた要素を入れてもいいし、調査した際の数字なども入れるとより具体的。
・装飾やレイアウトなどに時間をかけすぎている
└中身に焦点を当て、相手に伝えたい重要な内容を明確にする。
集大成の社内共有会!
参加者はデザイナーチームと社長、や経営戦略チームに参加いただきました!
一人あたり15分ほど時間で企画〜デザインまで発表。
社長や他の方から一人ひとりの企画書やデザインについてフィードバックをいただきました。
まとめの一部分だけご紹介します!
■フィードバック
・実体験をベースに企画されていて、使用する時のイメージがしやすい。
・時代の流れや社会の課題感にあったサービスなのがいい。
・生活で困っている部分にアンテナ張るとアイデアが出てくる。
・機能が多すぎてどこをストロングポイントにしたいのかぼやけている部分がそれぞれある。
・どうやってサービスを継続利用してもらえるのか、より具体的に考えた方がいい。
6ヶ月間に及び、企画からデザインまで一連の流れを最後までやりきったのは自分自身だけではなくチームとしてもいい経験になりました。
表層の部分では、着手時にはしっかりと骨格などを固めているつもりでも、ワイヤーフレームやサイトマップを見直すことが多く、なかなかデザインに入ることができませんでした。(調査不足が反省点です)
普段の業務ではお客様やディレクター、エンジニアの皆さんのおかげでデザインがスムーズにできていることを改めて実感し社内メンバーに対して感謝が溢れました…!
また、世の中にあるさまざまなプロダクトやサービスを幅広く見ることで、自分が知らなかった視点に気がつきました。その結果視野が広がり、チームメンバーの好みや思考を企画を通して発見できとても楽しい経験でした。
今回はサービスをつくることが目的になりがちであったため、「ユーザーの本当に求めているもの」「会社の利益」「社会にどう貢献できるか」の観点でもっと物事を見れるようにするのが自分自身の課題でもあります。
このプロジェクトで、0→1でサービスを作り上げたことは大変なことも多かったですが、振り返ってみるとみんな口を揃えて「楽しかった!」と言っていたのはとても良い機会創出になりました。
今回はデザイナーチームで取り組んでいる「UX設計強化課題」の最終章デザイン〜プレゼンまでについてお話しました。
コムデデザインチームではこのような取り組みを通して、0→1にしていく過程を学ぶ機会があり、領域に縛られず、制作のあらゆる場面に携われるよう課題に取り組み、ナレッジを共有しています。
コムデではデザインの領域を広げ、本質的な体験づくりにも関わっていきたい方のご応募をお待ちしております!