こんにちは!今回は北海道に拠点を構える株式会社マーベリックスの竹部社長をゲストにお迎えし、コムデ取締役副社長Web事業部統括・深嶋建次による対談インタビューを公開します!
2021年、コムデの札幌進出のタイミングで出会った竹部社長。そこから定期的にコムデのエンジニアと共に勉強会を開催するに至った経緯と、それぞれの会社の採用や詳しい実態について迫ります!
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Q.まずはお互いの最初の印象を教えて下さい!
▷竹部:
お会いする前に深嶋社長から建次さんの昔のお話を聞いていて、正直怖い印象がありました(笑)。でも実際お会いしてみると、年齢も若く経歴もかなり後輩な僕にもすごく丁寧にお話してくださって安心した覚えがあります。
▷建次:
僕は竹部さんについて社長から特に前情報がなくて、「同じ業界の人と繋がった」みたいなふわっとした情報しか知らなかったんです。いざ会ってみるとすごく落ち着いている方だなというのが初対面の印象でした。話していくうちに経営者としても同じ業界で働く人間としても本当にしっかりした考えを持っている人なんだなと竹部さんの人間性に強く惹かれました!
▷竹部:
ありがとうございます!深嶋社長や建次さんは札幌にいらっしゃる度にお声掛けくださって、今では本当に「いい人!」そんな印象です(笑)!
▷建次:
良かったです(笑)!今では冗談も言い合えるし、真面目に仕事の話も出来るし、友達のように本当になんでも話せる関係ですね!
Q.素敵な関係を築かれたお二人ですが、勉強会をするに至ったきっかけは何だったのでしょうか?
▷建次:
僕がお願いしました!竹部さんと出会う少し前にエンジニアがすごく苦労しながら仕上げた案件があったんです。その分野に精通しているエンジニアがいなくて常にわからないところを調べながら納品したのですが、竹部さんにその話をしたらその分野うちで出来ますよ!という話になって、それが勉強会を開催するきっかけでした。
もちろんエンジニア一人一人に自分でも勉強はしてほしいのですが、これは会社全体でも取り組まないといけないなと思って全4回の勉強会を開いていただきました。
▷竹部:
僕たちにとってもすごく貴重な経験でした!エンジニアってインプットすることはたくさんあってもアウトプットする機会ってそんなに無いんです。なので今回勉強会を開催して自分の知識や経験をアウトプットすることは、今後の社員教育にもつながる良い経験だったと思います。誰かに教えるとなるとより深く勉強しますし、資料だってたくさん作りますよね。元々持っていた知識でもこういう機会にもっと深く勉強することでさらに磨かれるので、僕たちにとってもすごく大切な時間です。
▷建次:
そう言っていただけて嬉しいです!うちの社員も勉強会を開催してから、より勉強熱心になってみんなが色んな時間を使って復習したり、勉強会で学んだことを元に新しいことを取り入れたりして技術向上に努めているので大成功だと思ってます!この業界は常に新しいことを求めていくことがマストになるので、それを学べる環境っていうのは経営側としても作ってあげたいと思っていたものでした。
Q.お互いにとっていい経験になったのですね!勉強会をする前と後で変わったことはありますか?
▷建次:
やはり一番は社員のみんなの勉強意欲がより高くなったことですね。普段仕事をしている時はコムデのメンバーやクライアントと話すことはあっても、同業他社の方と話す機会ってほとんど無いんです。だから今回の勉強会で、同じ業界で頑張っているマーベリックスさんの社員の方を見て、コムデのメンバーも意識が高まったような感じがします。
また、勉強会の後にコムデのエンジニアメンバーから毎週ローテーションを組んで必要な分野について勉強してみてはどうかという提案が上がってきて、必ず毎週誰かが勉強して共有するという仕組みを取り入れました。一人だけでなくみんなに平等に知識がつくのはもちろん、こういう提案が制作陣側から上ってきたということが大きな成果だと思います。
▷竹部:えー!よかったです!エンジニアの使う言語や手法って時代によって新しいものがどんどん出てくるじゃないですか、だから常に勉強する癖がつけばいいなって思うんです。その癖がついている人といない人ではスキルに大きな差が現れるので、今回の勉強会でも毎回宿題を出して次回までにやってくるという仕組みで常に自主勉強出来るようにしていました。教える側の僕たちも毎回自分の知識を復習しながら臨むので、より細かく勉強するようになりました。
Q.勉強会での交流を踏まえて、これからのエンジニアに必要な技術って何でしょう?
▷建次:
JavaScriptかなと思います。うちはアニメーションとかにも取り組んでいて今後そういったところにも特化した会社になれればと思っているので、力を入れていきたいところでもあります。あとはバックエンドについても現状ではあまり精通している人が少ないので、意欲的に学んでいってもらえるとありがたいですね。
▷竹部:
そうですよね。最近はフロントエンドとバックエンドの境目が曖昧になっているような感じがするんです。様々な知識が集まって完成するものを作っているので、両方の知識を持っている人は強いなと思います。
―そういった技術をいち早く積極的に吸収出来る人が向いているのかもしれませんね!
Q.では採用について、どういった方からの応募だと企業側は惹かれやすいのでしょうか?
▷竹部:
僕たちは小さい会社ではあるものの応募数は結構いただくんですね。履歴書だけだとどうしても似たように見えてしまうところがあるんです。
なので例えば応募の際に自己紹介の動画がついているとか、採用サイトばかりでなくSNSから応募してみるとか、何か他者との違いやユニークさを見せてくれると目に付きやすいです。
▷建次:
へー!面白いですね!でも、この業界って大体の人がポートフォリオでアピールしてくれるじゃないですか。だから僕たちはその人の熱意や想いを第一としながらも、ポートフォリオのクオリティはある程度評価しているんですが、竹部さんのおっしゃる他者との違いっていうのはポートフォリオの中でもなにか違いがあったほうがいいということなんですか?
▷竹部:
ポートフォリオに関しては経験値でも内容が変わってくると思うので、僕の個人的な考えとして十分に自分のスキルを表現できていないものやデザインが良くないものはむしろ無いほうがいいと思っています。もちろん素敵なポートフォリオを出していただくことに越したことはないのですが、まずは人間として会って話してみたいなと思える人を基準にしています。
▷建次:
そしたら会わない場合もあるっていうことですか?
▷竹部:
全然ありますよ!
▷建次:
えー!!!僕は真逆ですね!基本、どんなに簡素なエントリーシートでも一旦会うようにしているんです。僕は前職でも16年位採用をやっていたんですが、一貫して応募者の気をほぐすっていうことに注力していて、じゃないと本質って見えないじゃないですか。面接って誰しもが良い姿を見せようとしてくれているので、その中でもふとした瞬間の人間性が出てくる時を見極めるんです。
そうすると、エントリーシートの時点では全く期待していなかった方が意外と素敵な考え方を持っているのがわかったり、文字での表現は無難でも言葉での表現が上手な方がいたり、新しい発見があったりするんです。
▷竹部:
僕は基本的に1回目からスープカレー屋さんや居酒屋でご飯を食べながら堅苦しくない形で話すようにしているんです。やっぱり面接という形式だと建次さんのおっしゃるように、どうしても人柄やその人の深い部分までを見ることは難しいと思うので、書類選考を通過された方とはじっくり時間を設けて話しています。書類の段階で見極めて人数を絞っているから出来ることだと思います。
あとは受ける側からしても、初回からお店でフランクに食事しながら話すって面白いんじゃないかなと思ったんです。競合他社も多い中で他との差別化の意味もありますね。
▷建次:
ユニークな採用活動ですね!竹部さんはその中でどういう人を採用したいと思うんですか?
▷竹部:
スキル的なとこで言うとうちの会社はまだ経験者の割合の方が多くて、なので1年位の経験がある方が望ましいです。これは即戦力という意味だけではなくて、仕事ってその業界に飛び込んで一度やってみないと自分がそこでやっていけるかどうかまではわからないじゃないですか、なので一度エンジニアの仕事というのを体験した上でマーベリックスで働きたいと思ってくれたほうがお互いにミスマッチが少ないと思うんですよね。建次さんはどんな人を取りたいと思います?
▷建次:
そうですね、僕はもうマインドしか見ていないと言っても過言でないくらい中身を重視しています。未経験でもこれをやりたい!成し遂げたい!という確固たる意思があればスキルの向上に努めたり積極的に知識をインプットしたり出来ると思うのでどんどん伸びていくと思うんです。
逆にどんなに経験があっても気持ちが伴っていなければスキルもそこで止まってしまうので、動き続ける業界だからこそいつまでも学ぶ姿勢があるマインドの方は大いに成長出来ると思います。
―その会社ならではの採用システムがあってどちらも素敵ですね!
Q.会社としていいチームを作るために意識していること教えて下さい
▷竹部:
僕はその人の得意なことを認識することを大事にしています。僕たちの会社のホームページはみんなで作っているのですが、例えばデザインが得な人がいたりディレクションが得意な人がいたり、インフラが得意な人がいたり…。それぞれが得意なこと、好きなことをやらせてあげることで、モチベーションにもつながると思います。
▷建次:
いいですね!僕たちもそこはすごく大切にしています。今まさにマネージャー達が「その人に合っているのは何か」を見極めることを課題としていて、一人一人に合った教育環境を提供してあげることが会社として大事だという話をよくしているんです。
▷竹部:
コムデさんは教育が素晴らしいですよね!各拠点で入社して最初はみんな2週間東京で研修するって聞いたんですが、あれって一貫した教育ができる反面、すごくリスクもあることだと思うんです。そういった教育の仕組みにお金をかけられるのはかなり強いと思います。
▷建次:
そうですね、うちは未経験が多いこともあっていきなり「個人で勉強しろ」という風に突き放すことはありません。赤ちゃんが親の助けがないと生きられないように、入社してすぐは特にある程度の道筋を作ってあげることも大切だと思うので、自己学習を前提とした上でしっかりサポートをしています。
―エンジニアの中でも1人1人の違った魅力を生かしているんですね!
Q.今はチームをまとめる立場のお二人ですが、働くうえで大変だったことはありますか?
▷竹部:
チーム作りですね。前職の会社は人数は多かったのですが、スキルやそれぞれが向いている方向性がバラバラでチームとなって作業をする時に苦労することもありました。それを教訓として、今は働きやすく楽しんで仕事が出来るチーム作りを目指しているのですが、チームを作っていくにあたって避けては通れない採用活動が本当に難しいなと思います。
今後を大きく左右することでもあると思うので、今はみんなが働きやすい環境かつ、パフォーマンスが上がるチームを作るために採用にはじっくり時間を取って大切に臨んでいます。
▷建次:
僕は新人の頃、「なんだかんだWEB業界は未経験の自分でもできるじゃん」と思っていました。
でも実際は壁があって。その頃はあるメーカーの案件を受けたんですが、それが今までやったことのないようなページ数だったので情報や素材が先方から大量に送られてきて、どう整理してディレクションするべきか全くわかりませんでした。その時は自己流のチェックシートを用意してタスクを整理したり、ページそれぞれにカスタマイズしたシートを使ったりして、すごく大変だったけどこの経験をしたから後の大型案件も臆すること無く取り組めたんだと思います。
壁にぶち当たるのも大切だなと思いました。その壁を超えたらそれがノウハウとなって今後も自分に残っていくので毎日試行錯誤して勉強したこの時間はとても今に生かされていると感じますね。
Q.では反対に、楽しかったことやうれしかったことはありますか?
▷竹部:
僕は明確に「これが僕にとっての喜びだ」ということが1つあって、それはお客さんに社員を褒められることです。うちの会社に入った以上、社員の皆さんには幸せになってもらいたいと思っているんです。こういう思いがあるからなのか、社員をお褒めいただいた時はすごくうれしいですね。このおかげで僕が頑張れていると言ってもいいくらいです。
▷建次:
僕も同感です!ついこの間もプロジェクトを完了した時にメンバーのうれしそうな顔を見てこっちまで本当にうれしくなりました。それまでどれだけ頑張っていたかを知っている分、一個人としても応援したくなるんですよね。
Qこれからエンジニアを目指す方がやっておくべきことはなんでしょうか?
▷竹部:
先程のお話でもありましたが勉強する癖ですね。今どんなにスキルがあっても、スピードの早いこの業界で全く勉強しないでいるとどんどん抜かされていってしまうと思いますし、何事も意欲のある人には負けてしまうと思うんです。「勉強」といっても机に向かってガリガリやるということではなくて、わからないことがあった時にちょっとしたことでも調べてみるとかそういうことでいいので勉強することを癖にしておくと、スキルも伸びるし後々楽だと思います。
▷建次:
うちも同じですね。まずこの仕事をどれだけやりたいのか、気持ちが大きければそこに向かって勉強する時間も増えると思いますしそういった意味でもこの仕事に対する思いを明確にしておくことは重要かなと思います。そこで竹部さんがおっしゃったように勉強の癖がついていけば、入社してからもさらに成長していけると思いますし、同時に僕たちもそうやって頑張っていただいている人に残ってもらえる会社にしていきたいと思ってます。
―学びを忘れない心はいつになっても必要ですよね!
Q.では最後にお二人が思う、お互いの会社のエンジニアの素敵だなと思うところを教えて下さい!
▷竹部:
札幌支社の方とかは特に元々他業種で働いていた人も多いと思うですが、だからなのかエンジニア特有のすこし暗い感じが全く無くて、すごく話しやすいんです。そこが札幌のチームワークの良さにも繋がっているんじゃないかと思いました!技術面はともかく、そういう人柄の部分ってなかなか伸ばしづらいところでもあると思うのですごく魅力的だと思います!
▷建次:
マーベリックスさんの社員さんはみんなすごく勉強しているなと言うのが伝わってきます。竹部さんのおっしゃっていた勉強する癖というのがしっかり染み付いているし、そうやって自ら積極的に勉強出来るのは本当にこの仕事が好きな人が集まっているからなんだと感じます。勉強会の時に社員の方とお話する機会があったのですが、皆さん本当に楽しそうに話すんですよ。やっぱり仕事って何でも楽しんだもん勝ちじゃないですか。だからそこがマーベリックさんの威力だと思うし、僕たちから見て羨ましいところでもありますね!
―お二人、本日はありがとうございました!
前半後半2回に分けて、それぞれの会社の今後の将来や採用活動、教育体制についてお話を伺いました。
IT業界、エンジニアを目指していきたいという方にとっても刺激となるインタビューだったのではないでしょうか?