この記事は「SWITCH Vol.41-No.6」に掲載された記事を許諾を受けて転載しています。
PHOTOGRAPHY: GOTO TAKEHIRO
TEXT: KAWAKAMI HISAKO
柏熊成幸 コーポレイトデザイン本部 本部長
二〇二一年にココネ株式会社に入社し、現在はコーポレートデザイン本部長を務める。社内制度と設備の両面からココネらしい職場環境を模索し、新しい試みにも積極的にチャレンジを続けている
好循環が生まれる拠点づくり
━━現在担当されている業務について教えてください。
「執行役員兼コーポレートデザイン本部の責任者を務めています。制度と設備の両面から会社をデザインしていくことをミッションとしています。一般的な人事や総務の機能も果たしていますが、加えて食事を提供しているデリチーム、ジムやマッサージなどのウェルネスチームも包括した部署です」
━━ココネには充実した施設以外にも様々な制度がありますね。そのひとつである「cocone my time / my day」について詳しく教えてください。
「この制度は祝日の無い週の水曜日を終日働いたこととみなして、自分のために使ってよい時間としてもらうというものです。決して週休三日ではなく、使い方は社員のみなさんに委ねる形になります」
━━なぜこういった制度が誕生したのでしょうか?
「ココネの創業者が起業をした当初のキーワードが『いい会社をつくりたい』というものでした。よく社員のみなさんに対して四つのものを返したいという話をしています。一つは報酬、二つ目は仕事に対するやりがい。三つ目が健康。そして四つ目が時間でした。その中の時間を返す試みとして取り組んだ制度なのです。使い方は自由で、なにかイベントに参加したり、本を読んだり美術館に行ったり。ただ、やはりチームワークが求められる仕事ではあるので、仕事の分配や繁忙期との兼ね合いなどは意識してもらうようにしています」
━━子育て支援も積極的に行っているそうですね。
「基本的な産休・育休制度は男女共に利用できますし、『育児フリータイム』という制度では毎月一定の時間を有給で育児のために利用できます。例えば毎日一時間早く上がってお迎えに行ったりしている方もいます」
━━グローバル展開をする中で外国籍の方々の雇用も増えているそうですが、ビザの取得もサポートされていると聞きました。
「今ココネに来てくださってる外国籍の方々は日本語が話せるスタッフが多いですが第一言語ではない国で働き、ましてや公的な書類の読み書きには相当な苦労があるかと。ビザの更新もわざわざ本人に半休を取って行ってもらわず、会社が書類記入などをサポートして、手間がかからないようにしたいと考えています」
━━最終的にどういったオフィス環境や働き方を目指していますか?
「完成形はないと思っていますが、人生において有意義な場所として職場が機能したらいいなという想いがあります。社員の健康にも配慮をして、良い場所をつくっていくことで、そこに素敵な人たちが集まっていく。そんな人たちから世界中のお客様に喜ばれるような素敵なサービスが生まれていく。そんな循環のある拠点づくりをしていきたいと思います」
SWITCH Vol.41-No.6, スイッチ・パブリッシング
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※ココネは社員に「時間・報酬・やりがい・健康」を還元するという創業時の想いを元に、さまざまな制度に試行錯誤しながら取り組んでおります。現在この記事とは別の制度導入を検討しております。