20代でのがむしゃらな挑戦から、ClipLineでの成長へ:CFO渡辺のキャリアヒストリー | 社員インタビュー
20代でキャリアを模索しながらがむしゃらに努力を重ね、旅を通して広げた視野をもとに、現在CFOとしてClipLineの成長を支えている渡辺。スタートアップにおけるCFOの役割は、資金調達や財務管...
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人事、総務、経理などを幅広く手掛ける経営管理部。マネージャーを務める蛭田(ひるた)は、社会人未経験ながらIT企業で経理デビューを果たしました。上場準備に奮闘し、20代で経理の基礎から開示書類作成まで一気に経験を積むなど、多彩なキャリアを重ねてきました。これまでの実践経験やClipLineでの成長体験を掘り下げてご紹介します。
蛭田 歩 Ayumi Hiruta
経営管理部 マネージャー
商業高校で取得した資格を活かし、経理未経験でIT企業に入社し上場準備などを担当。デザイン系ベンチャーや業務委託を経て、2018年12月にClipLineにジョイン。会計とデータ分析を武器に経営管理を担い、さらなる成長を追求している。
ーーこれまでのキャリアについて教えてください。
蛭田: 高校進学の際、「手に職をつけたい」という思いが強くて商業高校を選びました。入ってみたら簿記が楽しくて、授業以外に放課後も簿記部に所属するほど熱中しました。穴埋めをしていくと答えが出る感覚があって楽しかったんですね。普通、商業高校では全商簿記という資格を取得をすることが多いんですが、私は卒業直前に難易度が最も高い日商簿記一級を取得しました。
その後、IT系の専門学校やデザインの学校を経て、親戚のデザイナーを手伝ったりしていましたが、このままの状態でいいのかと考えるようになり、資格を活かして経理をやってみようと決めました。
ーー社会人未経験で中途入社したんですね。
蛭田: 簿記とITの知識があったので採用してもらえたんです。入社して最初に取り組んだのはBS(バランスシート)の整合性を確認し、調整する業務でした。表計算ソフトのAccessを使う必要があったんですが、それも未経験でした。
ほぼ同時に入社した上司がいたんですが、上司も会計の専門家ではなかったので二人で試行錯誤する日々でした。二人同時に知恵熱を出して寝込んだこともあるほどでしたが(笑)、半年ぐらいで完了することができました。今思い返すとよく任せてくれたなと思います。
その後、次の正念場を迎えたのが23~24歳のころ、ジャスダック上場準備に入った時です。経理部には3人しかいなくてギリギリの人員でした。上場申請書類にはⅠの部とⅡの部があって、Ⅱの部は1人で担当しました。これが本当に大変で、証券会社に猛烈なダメ出しをされながら書類作成に追われる日々で、審査期間も一人で対応しました。
上場直前の時は3人で三日連続徹夜とかして(笑)、どうにか上場しました。その後、東証二部へのくら替えを経て最終的にはMBO(経営陣買収)による上場廃止まで経験しました。20代で経理の基礎から上場準備、開示書類の作成などを一通り経験できたのがとても貴重でしたね。
ーー1社目で怒涛の経験をされたんですね。早くも業務1周してしまったかのような。
蛭田: 上場廃止になって、ちょっと燃え尽きた感はありましたけどね(笑)。その後、ゲーム会社に転職しましたが、仕訳や決算対応などのルーティンワークが中心で物足りなさを感じていたところ、知人の紹介でデザイン系ベンチャーに移り、管理部の立ち上げを経験しました。そこでは規程づくりから経理・総務全般までなんでもやりました。
そこを退職した後は業務委託で複数の企業を支援する形で働いていたんですが、その中の一社がClipLineで、正社員としてジョインして今に至ります。
普段は独立して仕事をしていても、ふとしたコミュニケーションを大切にしている
ーー今はどのような業務を担当されていますか?
蛭田: 大きく分けると「経理」と「管理会計」、それから「株主対応」などの総務的な部分まで担っています。経理では月次や四半期決算のチェック、仕訳入力の管理、監査法人や証券会社とのやり取りもしますし、開示書類の作成もまとめて引き受けています。
管理会計の部分は、いわゆる「数字を分析して経営判断に活かす」役割ですね。Google Looker Studioでダッシュボードを作って、特に私は会計データと人事データを組み合わせて、プロジェクトごとのコストや顧客ごとの採算などを一元管理できるように取り組んでいます。
ただ、まだ経理業務のボリュームが大きくて管理会計に十分な時間を割けていないので、これからは経営データを活用する部分により集中できるようにしていきたいですね。
ーー経営管理部のマネージャーとしてはどのような活動をされていますか?
蛭田: マネージャーと言いつつもプレイヤー兼任の状態なので、各自の独立性を尊重しながらも必要に応じてアドバイスをするような形です。みんな自立していますから、細かいマネジメントはそんなに必要ないんです。定例会議で案件相談をすることもできますし、1:1などでお互いの状況を共有するようにしています。
社内イベントでのスピーチ
ーー 特に成長実感があったできごとはありましたか?
蛭田: やっぱり「ダッシュボード」を作ったことですかね。経営陣と一緒に、会計や工数、人事情報などをつなげてGoogle Looker Studioで可視化し、様々な指標をワンストップでモニタリングできるようにしたんです。
それまでも開示や経理業務では数字を扱ってきましたが、経営の視点でデータ使うところに踏み込む機会は意外と少なかったと思います。「なぜこの数字が必要なのか」「経営判断に使うにはどこまで精度が必要か」などを社長の高橋さんに教えてもらいながら、数字の先にある意思決定プロセスを意識することで、単なる“数字の処理”から“ビジネスの課題解決”に視点を広げられた感覚があったんです。
さらに、外部のBIツールを導入するのではなく、自分で仕組みを作るという点もチャレンジでした。かなり試行錯誤しましたし、半年以上かかるような取り組みで大変だったのですが、経営会議や日々の判断に役立つシステムができて達成感がありました。自分はこんなことができるんだという発見があり、自信がついたし、もっと広い視点で会社に貢献したいと思うようにもなりましたね。
ーーこれから挑戦したいことはありますか?
蛭田: 今は経営基盤をさらに安定させることを第一においています。特に管理会計やデータ分析の知見を深めながら、上場準備の要件を整えていく作業はやりがいが大きいですし、私自身も新しい学びがたくさんあります。
長期的なキャリアの展望としては、自分が培ってきた経験を活かして、若手に還元できるような立場で働きたいですね。
ーー働き方の面で感じることはありますか?
蛭田: ClipLineは、部署によって多少の違いはありますが、フレキシブルに勤務形態が調整できる半面、自律的な働き方が求められます。私自身も業務量は多いですが、自分で進め方をコントロールできます。仕事での達成感を得る一方で、休みの日には旅行など好きなことに打ち込んでオンとオフを切り替えています。
過去を振り返ってみたときに、1社目でいきなりチャレンジの連続でしたし、その後も徹夜続きだったりトラブルに巻き込まれたり、かなり体当たりな働き方をしてきたなと思うんですが、その経験が今になって財産になっていると実感していますし、今はメリハリをつけた働き方をしようと思えるようになりました。
こんなことを言うと年寄りっぽくなってしまうのですが(笑)、若い時の体力のあるうちに何でもチャレンジしておくと良いのかなと思います。もちろん私自身も会社とともに成長していきたいと思っています。
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