映像を作って終わりではなく、クライアントのその先をみているところに共感 | 社員インタビュー
ClipLineの個性あふれる新たな仲間が語る、自身のキャリアと挑戦をお届けする「できる」をふやす人たちのストーリー。今回は、コンテンツ・コミュニケーション部の内藤さんをご紹介します。1.ニック...
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コンテンツ・コミュニケーション(CC)部は、もともと動画プラットフォームの「ABILI Clip」を導入いただいたお客様に、教育や研修動画の制作・編集サービスを提供する部門でした。ところが、組織や事業が拡大するに伴い、映像制作単体でも受注するなど大きな変化が起きています。最新の取り組みや体制について部長の金地に聞きました。
金地 雅明 -Masaaki Kanaji-
コンテンツ・コミュニケーション(CC)部 部長
CM制作会社にて大手企業のCM制作に携わった後、2017年ClipLine入社、2019年よりCC部部長として映像制作・編集部門のマネジメントを担う。
―最近は受注形態や制作物が多様化していて、独立した事業部のようですね
金地:教育用動画だけでなく、採用促進やインナーコミュニケーションを支援するコンテンツも手掛けるようになったのが大きな変化です。以前は撮影・編集が主な業務でしたが、現在はより営業的な役割を担い、お客様の本質的な課題を見極めたうえで再提案ができるようになりました。提案内容も進化しており、従来の撮影手法や段取りの提案から、企画・演出・構想までを包括的にサポートしています。
社員総会でCC部の実績を発表する金地
―生産性向上とクオリティアップを両立させるために、どのような取り組みを行っていますか?
金地:まず再現性を高めるために、すべての仕事を部内のメンバーに共有することを徹底しています。提案資料は定例会議で共有し、他のメンバーの企画やアイデアを取り入れることで「車輪の再発明」を防いでいます。同様の案件が繰り返される場合は、要件を詰めてテンプレート化します。さらに、レビューとフィードバックを通じてナレッジを共有し、業務の精度を高めています。
―共有という言葉が何度も出てきますがメンバーの接点を増やす施策はしていますか?
金地:全員で集まるよりも、小グループでのコミュニケーションが効率的だと考え、週次でグループごとに話し合いの場を設けています。「こんなものを作りたいけど、良い方法が分からない」「アイデアを出してほしい」といった相談が自然と生まれるような場です。また、失敗談や技術的なトピックも共有することで、部内の連携を深めています。
―最初からそういう形式がスムーズにできていたんですか?
金地:いえ、試行錯誤の連続でした。組織づくりは長年の課題で、人数が増えるたびに最適なチーム構成を模索してきました。現在は、4~5人規模の3グループに分けた形が最も安定しています。
特にリーダーとして内藤さんが加入してからは、部署全体の目線が引き上げられました。内藤さんの推進力により、これまで停滞していた部分が進み、課題解決のスピードが大幅に向上しました。
※内藤さんについてはこちらの記事で紹介しています
営業提案時に使う、部署を紹介する映像を作ってくれたのも内藤さんです。ブライダル業界で映像制作をされていたので、かっこよく見せるとか感動的に見せるっていうエッセンスをもっていて、もともとCC部にあった技術や強みと合体して新しい武器になったと思います。
※部署紹介の映像はこちら
―広告業界出身の金地さんから見てどんな発見がありましたか?
金地:大きく2つあって、まず広告は対象がマスなんです。対象者は不特定多数の人たち、バジェットがでかくてスタッフも大勢いて、マンモスみたいな世界ですよ。対して、内藤さんがいたブライダル業界は、新郎新婦とそこに参列してる人たちだけが対象で、ニーズもはっきりしているし、スタッフも少人数。やることがクリアですよね。定められた条件下でやりくりしていいものを届けるっていうのは、全然違うなと思ったのが一つですね。
もう1つ気づきとして大きかったのが、1人で組織を変えることはできないっていうことです。同じ志と高い技術を持ち合わせたメンバーが複数人いないと変えられないっていうことを実感しました。同時に、制作物のクオリティについても改めて考える機会になり、人の心を動かす作品を作れる人をもっと増やしていかないといけないと率直に思いました。
―昨年、CC部単独で初めて展示会(FOOD STYLE Japan)にも出展されましたがいかがでしたか?
金地:初挑戦だったんですが、やってよかったと思っています。まず、メンバー1人1人が営業を実践する場として新鮮でしたね。その過程でお客さんを知ることができて、 自分たちに何ができるか改めて見つめ直す機会になりました。さらに、ブース出展のための資料やサンプルコンテンツができたっていう副産物もありました。これまで別のタッチポイントがあった営業中のお客さんに、我々の別の価値を伝えることができて商談に繋がったりもしています。
―そういった営業面の取り組みに加えて、新しい技術や商品提供も始めていますね
金地:そうですね。最近では、セミナーのWeb配信サービスを安定したパッケージとして提供しています。また、ドローン撮影も開始しました。メンバーの「やりたい」という声に応える形で会社が学習支援を行い、ドローンの免許取得をバックアップしました。こうした取り組みを通じて、企画演出力や撮影力をさらに伸ばしていきたいと考えています。
※ドローン撮影についてはこちらの記事で紹介しています
―目立たないところですがクオリティチェックの投資もされているんですよね
金地:お客様がその場で撮影内容を確認できる環境を整えるため、複数カメラの映像をリアルタイムで確認できるシステムを導入しています。これにより、撮影後の不備や不足を未然に防ぎ、追加撮影を減らすことで、顧客のコストやスケジュールへの影響を最小限に抑えています。
制作物の内容にここまで踏み込んで確認にこだわっているのは教育動画ならではと言えると思いますし、ちょっと自慢できるところかもしれません。あと、技術面でもっと強化していきたいのはAI活用ですかね。今は文字起こしやナレーション、一部画像の生成ぐらいですが、もっと幅広く使っていくつもりです。
―他にも注力していることはありますか?
金地:今は動画が生活の一部になっていて視聴者の目が肥えているから、求められるクオリティがすごく上がっています。企業内の教育動画であっても一定のクオリティを担保しないと現場が見てくれないとも聞きます。それは日々の業務でも実感していて、創業当時はスピード重視で「撮って出し」動画が主流でしたが、今ではそれがまったく通用しないんです。
そういった進化を受けて、提案力とサポート体制を強化してきたことで、Instagramの企画提案や他の事業への映像制作なども含めて多岐にわたる発注をいただいています。実際、「困ったときにはまず相談したい」と言ってもらえる機会が増えており、とても嬉しいことです。
―今後は何を目指しますか?
金地:もっと撮影領域を広げていきたいですね。たとえば写真部を作って週に1枚ベストショットを投稿してみんなで見るとか、何かしら表現をして共有する活動をルーティンにしようと思っているんです。演劇部のように、創作を通じて個人が目立つ場を増やしていくことにも力を入れたいですね。
―最後に、これからのCC部で活躍できるのはどんな方でしょうか
金地:今までメディア出身者を中心に採用してきましたが、そこにこだわらず、何かしら映像に関わっている人だったら面白いんじゃないかなと思っています。作業者に徹したい人には向きませんが、自主的にクリエイティビティを発揮したい気持ちがあれば活躍できると思います。色んな分野の人にチャンスがあると思いますので、新しい仲間との出会いを楽しみにしています。
お読みいただきありがとうございました!
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■昔はPanasonicのCMなども手掛けていました!金地の個別インタビューはこちら