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意識から無意識に

どーも。堀内です。

最近、私生活の方ですがスポーツの指導をする機会が増えました。

自分が中学生の頃から小学校のチームのOBとしてコーチのようなことをし始めて、10年以上はコーチの補佐のようなことをやっていたのですが、自分が社会人チームのキャプテンになるのと同時にやめました。最初はコーチが一人しかいなかったことや、そのコーチがGK出身だったこともあり、技術で小学生の見本になろうと思って続けていました。

自分が辞める頃には同じ世代のコーチが3-4人いたので安心したのもありました。他のコーチが毎週行けるのに、自分は社会人チームの試合があるといけなかったりで、中途半端になってしまったな、というのもあります。

現在では、小学校でのスポーツ指導が、始業前の朝の時間が中心ということもあり、可能な範囲で手伝うことが増えました。

自分が過去に教えていた頃には、自分がやって見せて「こんな感じ」みたいな表現しかできませんでした。社会人経験を積み、仕事でも教えることが増えたことやサッカーや他スポーツの試合を観戦する機会が増え、人に説明することも増え、言語化することの重要性や、練習の大事さが昔よりもわかってきました。

社会人としては、山本五十六さんの言葉を意識したりしています。

"やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。"

全てがこの通りで来ているとは言えませんが、仕事をしているうえでは、信頼をして任せた時に上手く行ったり失敗したりを経験し、更に指摘や改善の指導をし、また任せることで人が伸びていくのを見てきました。できているところは褒める必要があるのも身にしみて実感しています。

何も言わずに「信頼している」「認めている」のは、自己満足でしかなくて、その相手には適度に褒めたり、感謝の言葉を伝える必要があると思っています。社内で場BigUpの制度が上手く機能していると思いますし、振り返りの際に、良いところを見つける動き、失敗だけにフォーカスしない動きも良いことにつながっていると思います。

【CLAVES Roots】クラベスの称賛文化 BigUp(ビガップ)

上記でも触れましたが、改善の指導などをする際に、一度言われたことをすぐやる、というのは、一番基本だと思います。直ぐにできない人は、その後もできません。指導される側としては、自分のスタイルややり方と違う、ということであっても、一度その場ではやってみることが大事です。やってみた中で、良かったこと、やりにくかったこと、自分としてはこうしていくことにした、などと考えられれば良いのです。

スポーツも仕事も全員が全員に個性があります。クセと言ってもいいかもしれません。クセを矯正したほうが良いケースもあれば、個性として伸ばしていった方が良いこともあります。プロ野球選手などがわかりやすいですが、投球フォームやバッティングフォームは人それぞれで違います。自分の体格や筋力にあったものに日々改善しているはずです。トルネード投法でメジャーリーグで活躍した野茂英雄選手などが良い例だと思います。

個人を認め、その中での改善を積み重ねるのですが、チームでの戦術や決まり事の浸透もあると思います。まずは先述の通り、"意識して"やって貰う必要があります。「言われたからすぐやる」ことを良しとしない人や、恥ずかしい人がいると思います。心理は分かるのですが、その人の成長は素直な人よりも遅いのは確実です。

↑筋トレも意識すると全然違ってきます

やってみて自分のスタイルにしていくことが大事です。いらないものだったら捨てるのもいいと思います。おそらく、指導されたものよりもいい方法か、なにか解決策が見いだせていれば問題ないのです。指摘を聞かずに、意識もせずに、スタイルを変えない人は、成長が止まります。

指導をする側としては、簡単に変えられるアクションを提示したり、しつこく同じことを意識し続けてもらう必要があります。

優秀な選手や優秀なビジネスパーソンのスタイルを学ぶことも多いと思います。しかし、自分との距離が多すぎて、改善しなければいけないことが10個も20個もある時ありませんか?

そんな時は1つずつ意識してやっていくことが大事だと考えます。

「意識」してやっていき、自分のものにして、「無意識」にできるようになることがゴールです。無意識に対応できるようにするために、反復練習をします。スポーツの練習をイメージしてほしいのですが、一回できたらOKなんてことはなく、何度もやることが多いと思います。実際に試合で使えるようにするためには「無意識」の領域に持っていく必要があるためです。

実際に指導をしてみると気がつくことが多いです。自分が自然と無意識にやっていることを言語化して伝える必要があるのです。積み重ねてきた技術が存在します。オリンピックやワールドカップで差が出るのは、この無意識領域の範囲が異なるからだと思っています。当然のようにできることがハイレベルにあることが、技術の積み重ねと言えます。

仕事においても同様です。自分が仕事をしている時に「意識していること」は、説明しやすいです。しかし、「無意識にできていること」の差が実は大きいのです。優秀な人材の「意識していること」は、新人にとって今すぐ意識するところではありません。優秀な人材が「無意識にやっていること」を身につけることで、レベルアップに近づきます。

産休/育休に入るスーパーなメンバーがいるのですが、自分の仕事におけるTipsを数回にわたって社内向けに吐き出してもらっています。若手メンバーにとって、この中に沢山の成長のヒントが隠されているはずです。普段、後輩達に指導しているものよりも、より無意識にやっていることを言語化してくれています。

非エンジニアの私がWeb開発のディレクターとして一人立ちするまでの物語

その中で1つずつでいいので、すぐにやってみて、自分のものにする機会を作って欲しいなと思っています。

何度も何度も行って体に覚えさせる、というのがスポーツですが、ビジネスにおいても同じで、「無意識でできること」のレベルを上げることが、技術の積み重ね、成長につながる、というお話でした。

ではまた。

2025.01.31 堀内文雄(5年強一番近くで活躍してくれていたメンバーの離脱が寂しいけど、めでたい)

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