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みなさん、こんにちは。CINRA, Inc.(以下、CINRA)人事の康です。CINRAは2020年11月より、全メンバーが在宅で仕事をするリモート体制に移行しました。それからおよそ2年半。今年の2月にリモート体制が終了し、現在は「週1出社」で仕事を行なっています(一部メンバーを除く)。そこで今回は、「週1出社」を導入した理由やその中身などをご紹介します。
リモート下での取り組み
リモート体制を導入したことによって、私たちCINRAメンバーは、働く場所にとらわれず、より自由に自分らしい働き方を模索できるようになりました。ただ、オフィスに集まって仕事をしていたときに比べ格段に減ってしまったのが、メンバー間のコミュニケーション。そこで、以下の取り組みをスタートさせました。
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◯チェックイン
平日の朝に実施されるチーム内の交流時間。
メンバーの健康状況の確認、生活リズムの調整、チーム内での交流を目的に実施されている。
◯オールハングアウト
半年に1度オフラインで実施される全社の食事会(※コロナ禍は中止)。
メンバー同士の交流の場として活用されている。
◯チームハングアウト
オフラインで実施されるチーム単位の交流会。
食事に行く、みんなでお出かけするなど実施方法はそれぞれのチームに任されている。
◯CINRAメンバー交流会
社内のメンバーたちがユニットやチームの垣根を越えて交流できる機会。
実施方法はオンライン / オフラインを問わない。
◯月イチCINRAオフライン交流会
オフィス復活に伴い、2023年春から始まった月に1度オフラインでユニットやチームの垣根を越えて交流できる機会。
現在は永田町にあるオフィスにて実施中。
◯バーチャルオフィス
メンバー同士が気軽に相談や雑談をできるよう導入。
バーチャルオフィス上に着席した状態で仕事をする、チェックインや会議を行うなど、さまざまな方法で活用されている。
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そのほか、コミュニケーションツールを刷新するなど、積極的に社内環境の改善に取り組んできました。
オールハングアウトの様子
会社としてリモート体制ははじめてのことで「正解」がないなか、さまざまな取り組みを導入してきました。それでもやはり、メンバーたちからは「コミュニケーション不足」に関する声が多く集まりました。
大切にしたいのは安心感と信頼関係
「コミュニケーション」という言葉は、さまざまなものを連想させます。そこで、この言葉をもう少し分解し、いまCINRAに必要なコミュニケーションはどういうものなのかを考えてみました。そこで出てきたのが、「目を見て教え合う、助け合う」というキーワードです。
もちろん、オンラインでも、教え合うこと、助け合うことは可能ですが、それを達成するためには、お互いが安心できる環境であること、信頼できる関係性であることが大切です。また、リモート下で入社したメンバーが増えてきたこともあり、教え合うこと、助け合うことのベースとなる人間関係の構築に時間がかかってしまうケースも見受けられるようになりました。そこで生まれたのが、同じ空間で顔を合わせてコミュニケーションが取れる「週1出社」のアイディアでした。
週1出社ってどんな感じ?
そんな経緯を経て導入された「週1出社」の働き方を詳しくご紹介します。
◯出社場所
現在は、永田町のコワーキングスペース 「MIDORI.so NAGATACHO」(以下、MIDORI.so)を活用しています(2023年7月時点)。
建物外観 (提供:MIDORI.so 撮影:Masayuki Nakaya)
CINRAオフィス内の様子
MIDORI.so内にはCINRAメンバー専用のオフィススペースがあるのですが、共有スペースや会議室もあり、それらを利用して仕事をすることも可能です。実際に、共有スペースのデスクやソファーで仕事をしているメンバーもちらほら見受けられます。
共有スペースの様子(提供:MIDORI.so 撮影:Masayuki Nakaya)
◯ルール
現在「週1出社」は火曜日に実施されています。基本的に全メンバーの出社が義務ですが、出社時間など厳格なルールはありません。少なくとも3時間はオフィスに滞在するという程度です。
◯メンバーの声
「週1出社」を導入してから5か月近くが経ちました。メンバーたちにはどんな変化が起こっているのでしょうか? いくつかの声をご紹介します。
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◆CINRAはユニークな人が多いので、対面で会えるとやっぱり刺激があるし、得られる情報量がリモートと断然違うなと思いました! あと、単純に「楽しい!」という気持ちが生まれますね。
リモートだと、楽しさよりも効率化を優先したくなって、私はギスギスしたマインドになりがちでした。(2015年入社、プランナー)
◆同じチームの人とリアルな場で集まることで、オンラインよりもスムーズなやりとりやちょっとした雑談などでの気づきが増えました。
ずっと家にいると抑揚のない生活パターンになりがちだったのですが、出社することでメリハリが出てたのも良かったです。(2021年入社、エンジニア)
◆「週1出社」は、些細な確認事項などを会話ですぐに解消できるので助かります。
また、同じ空間で仕事していると、自分が関わっていない案件の話を聞けることがあり、社内の仕事を知るよい機会になっています。チーム外の同僚とコミュニケーションがとれるのもうれしいですね。
リモートのときは忙しいと外に出られないこともあったので、出社(外出)して環境を変えることが気分転換にもなっています。(2013年入社、デザイナー)
◆私はリモート下での入社だったため、チームのメンバーと直接集まって話したことがあまりありませんでした。オンラインでは時間が30分、1時間と区切られているので、限られた時間でこんなこと話さなくてもいいかな……となってしまっていたことがあって。「週1出社」が始まって、以前だと時間を気にして遠慮してしまっていた話題を直接話せるようになりました。
また、リモートのときは、仕事に没頭するあまり気づいたら1日中家にいて夜外出するという生活リズムになっていたのですが、「週1出社」がはじまり、移動して働くことの心地よさをあらためて感じるようになりました。(2022年入社、メディアプランナー)
◆オンラインのみの関わり方だと業務の話題が中心になりがちですが、「週1出社」が始まってからチームメンバーと雑談する機会が増えたと感じています。距離感が近くなったことで、対面だけでなく以前よりオンラインの場でもより気軽に相談しやすくなりました。また、定期的に都心へ出向くことで、帰りに気になるアーティストの個展を観に行ったり、レイトショーで映画を観たりする機会も増えて、以前よりもインスピレーションを得ることが多くなりました。(2018年入社、編集者)
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もちろん、「出社で移動時間が取られる」「ミーティングの場所を確保しないといけない」などの声もありますが、コミュニケーションの面で良い影響が生まれ始めているようです。また、出社することで以前よりもメリハリのある生活を送れるようになったメンバーもいるようですね。
◯週1出社の対象にならないメンバーたち
記事の冒頭に記載したとおり、社内には週1出社が免除されているメンバーたちもいます。
◆遠方に居住しているメンバー
弊社には関東以外の場所で生活をしているメンバーもいます。そういったメンバーは週に1度東京に来ることが難しい場合もあるため、「週1出社」には任意で参加しています。
これからの働き方はどうなる?
以上が「週1出社」についてのご紹介でした。CINRAではこれからもリモートワークをベースとした働き方を続けていく予定ですが、リアルな場でのコミュニケーションをますます活発にしていくため、出社日数を増やすことも検討しています。
これからも試行錯誤をしながら、社内のメンバーたちが良いパフォーマンスを発揮できるよう、助け合いながら業務を進めていけるよう、柔軟に働き方を変化させていく予定です。