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【社員紹介 ♯1】調和技研でできることはまだまだある 〜“取り組んだ内容が、直接、お客様のビジネスに繋がっていく実感が得られる”環境で好きなことを極める〜


こんにちは!調和技研の長尾です。


調和技研は、「社会の高難度課題の解決にAIで貢献する」ことをミッションに掲げ、AI技術の知識と経験を最大限に活用し、各産業のお客様と共に時代の最先端に挑戦しています。


今回は、言語チームのリーダーを担っていらっしゃる高松さんへのインタビューです。これまでのキャリアや、調和技研に入社を決めたきっかけ、調和技研の今後についてお話を聞きました!

目次

1. 転職、そして調和技研への入社のきっかけ

2. アカデミアで生まれた知識を社会実装していく、調和技研の「これから」

3. 調和技研での働き方の魅力


-----まず、調和技研での現在のポジションを含めて、自己紹介をお願いします。

北海道大学の調和系工学講座出身です。
修士卒業後、日立製作所に入社しでソフトウェア開発を行ってきましたが、30歳を機に地元の北海道で暮らしたいという思いから、Uターン転職で、株式会社iDという北海道の会社に入りました。主にネットワーク関連のソフトウェア開発を行ってきました。
3社目となる調和技研では、言語グループのリーダーを担っています。


1. 転職、そして調和技研との出会い






-----調和技研を知ったきっかけについて教えてください。具体的に、どの部分に興味を持ったのか、などお聞かせいただけると嬉しいです。

調和技研自体は、自分の出身研究室発のベンチャーということもあり、昔から知っていましたが、実は当時はあまり関心がありませんでした。
ただ、前職ではベンダーの研究開発支援の業務が多かったのですが、ネットワークの分野でもAIの活用が活発になってきており、調べてみると、調和技研も設立当初のビジネスだけではなく、AIの分野で色々と面白そうなテーマに取り組んでいることが分かりました。
ロボットを通してチャットボットが会話をしたり、あとは画像系でいうと、時計の真贋判定とまではいかないですが、腕時計の画像データからブランドや値段などの価値を推定する、というものも面白いと思いました。
昔の話になるので、入社前と後で記憶が曖昧なのですが・・・笑 とにかく、言語・画像・数値と幅広く手をつけているというところに惹かれたのを覚えています。

-----最終的に調和技研への転職を決意した理由はどういたところにあったのでしょうか?

顧問である川村先生や、社長の中村さんとは以前から知り合いだったので、最初は割と気楽に会社見学にお邪魔させていただきました。その際の印象で言うと、会社としてフラットで、新しい会社を作っていくという自由な雰囲気が感じられ、素直に楽しそうだなと思いました。
転職に繋がった理由としては、せっかくAIに携わるなら、それをメインにしているところで働きたいと考えるようになったことです。

また、企業として成長過程にある調和技研であれば、自分のこれまでのキャリアで培ったスキルも活かせるだろうと考え、チャレンジしてみることにしました。



-----高松さんがエンジニアとして、知識や、技術のキャッチアップで意識されていることはありますか?今注目している技術があれば、教えてください。


近年の機械学習は、潤沢な計算機リソースをベースに、巨大なデータセットで大量のパラメータを事前学習したモデルが、様々なタスクでSOTAを日々更新しています。一方、我々AIベンダは、問題の定義の仕方、データの取得方法や前処理の仕方など、それを取り巻く部分が最終的な性能に少なくない影響を与えることを経験的に知っています。前者のキャッチアップとともに、後者のノウハウ的な部分を体系化してブラッシュアップしていくことが重要と考えています。
研究の動向を知るには論文を読むほかに、大学の先生との交流も有効です。弊社は、北海道大学の先生方と定期的に案件の相談などを行う機会を設けており、こうした場を通して理解を深めるようにしています。

2. アカデミアで生まれた知識を社会実装していく_ 調和技研の未来


-----次に、実際の業務についてお聞きします。今まで高松さんが携わった中で、一番やりがいを感じた、または面白かったプロジェクトについて教えてください。

株式会社LIC様と取り組んで来た取り組みです。
LIC様は裁判の判例を電子化し、Web上で提供するデータベースサービスを弁護士などのプロフェッショナルなユーザーに対して提供しています。非常に大きなデータベースをお持ちであり、これは、AIベンダからすると宝の山と言ってもよい。現状のAIはなんでもできる魔法の箱ではありませんが、お客様にも理解を深めていただきながら取り組んできました。先日、第一弾として、検索ワードのサジェストを行う機能をリリースできましたが、今後も業務の改善など、AIが支援できる部分は多くあります。
またお客さまの理解を深めるためには、なるべく、お客さまにもわかる言葉で伝えるように心がけています。専門用語を使うにしても、噛み砕いて説明します。実際にお客さまに「携帯ショップとかに行った時に、スマホの使い方を一生懸命聞いているおじさんおばさんとか、そういう人にもわかるように説明してよ」みたいなことを言われたりして。自分たちが当たり前にわかっている言葉でも、やっぱりそのお客さんの目線でお客さんの分かる言葉で、説明することは大切だなと思います。


-----プロダクト事業を展開していく上での現在の課題と展望をお聞かせください。

受託開発では、幸いに調和技研はお客様にも恵まれ、難易度の高い課題に取り組んでくることができました。アカデミアの最新の知見と、我々が継続的に取り組んできた、ある種、泥臭いチューニングやノウハウを掛け合わせた成果で実現できるものです。
プロダクト事業は、このある種、一品物である現状のAIを汎用化し提供していくアプローチです。数でいえば99.7%を占める中小企業では、職人の技能継承が人手不足でできないなど様々な課題がありますが、AIが支援できる可能性はたくさんあります。こういった方にAIを使っていただくためには、ノウハウの部分も汎用化していく必要があり、そこに挑戦していきます。





-----技術者として調和技研に入って、「よかった」と思えた瞬間は?

取り組んだ内容が、直接、お客様のビジネスに繋がっていく実感が得られることでしょうか。
大企業時代や前職の研究開発では、未来に向けた技術開発の面白みがある一方、直接のお客様は見えないことが多かったのですが、調和技研では、お客様が抱える具体的な課題に対してアプローチすることが多いです。
例えば産業廃棄物の仕分けをされている企業さまだと、その中の古い電池や、その充電電池の識別をするために、実際に山ほど古い電池を集めてもらいました。しばらく会社のフロアにドラム缶一杯分くらいの電池が置いてありましたね・・・笑 研究だけをひたすらするというわけではなく、実際のデータが持ち込まれて、お客さまの課題となっているものを自分たちの目で確かめて、それを撮影して、データを作って、分析して、さあAIで分類できるか、という過程を自分たちでやっていました。実際の素材が来たり、もちろん現場に足を運んだり、っていうこともありましたけど、やはりそれは今でも覚えています。
お客様と一緒に、目的に向かって課題を分析し、手段を検討し、検証する。アカデミアで生まれた知識を社会実装していくという、調和技研の理念を実感できる部分です。


3. 調和技研での働き方の魅力




-----業務内容、社内制度、なんでもOKです。「調和技研のここがいい!」と感じるポイントを教えてください。

設立から10年経ってはいますが、基本的に若い会社で意思決定が比較的フラットであることでしょうか。ここ数年でちょっとスタイルが変わった部分もありますが、私が入社した当初は、プロジェクトの技術の話も、会社の方針も、経営状況のお金の話まで、みんなが参加する場で議論してきました。社内制度も変わってきていますが、「やりたいことをとことん」という基本の方針に向かっているのは変わらないかと思います。最近だと、散発的だった勉強会の仕組みをリサーチタイムの活動として定義し直しました。会社のプロジェクトとして緩やかにでも管理していった方が、やりやすいと議論しながら決めていっています。


-----「やりたいことをとことん!」というのが調和技研のモットーですが、今後やっていきたいことはありますか?

所属は言語グループですが、最近は最適化の案件にも手を伸ばしています。
数理最適化は比較的古くからある分野ですが、機械学習と組み合わせることで可能性も広がると考えています。僕自身は何か一筋に研究するというタイプではなく、色々なことに首を突っ込んでみたいという思いはあり、そういう意味で、言語、画像、数値など多くの分野をやっている調和技研はまだまだやれることがあるかなと思っています。
実際にお客さまが抱える課題っていうのは、一つのエンジンで解決できるものは限られていて、少ないんです。例えば実際の課題の中には、「画像があるけど、でも実は画像にはキャプションもついてて、それと組み合わせた方が上手くやれる!」ということもあります。他にも「言語なんだけど、実際には言語や画像で予測した結果を基に・・・」ということも。そうなると調整をすることが必要になってきます。つまりそれは、数値とか最適化の分野になるので、その次のアクションをとるには、時系列予測だったり、数理最適化の部分も組み合わせると、より貢献度の高い課題解決をお手伝いすることができるんです。
実際のお客さまの課題に対応するためには、持っている技術が一つだけだと、その範囲がどうしても限られてしまう。そういう意味で自社で持っている技術を組み合わせられるというのは、強みであると思います。



-----では最後に、どんな人が調和技研に向いていると思いますか?まだ見ぬ新メンバーへ一言お願いします!

調和技研は、発展途上の会社です。仕事のプロセスにしても、社内制度にしても、まだまだの部分も多くあります。それを出来ていないから駄目だとストレス感じずに、一つの会社を創り上げる過程を一緒に楽しんでいける方をお待ちしております。
一方、ポジティブな提案は経営層もクイックに取り組んでくれますので、自分でどういう風にでも変えていけるという感じで楽しんでいただける方は面白いかと思います。

-----高松さん、お忙しい中ご協力いただきまして、ありがとうございました!

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