保育士1名の採用に100〜120万円。
この異常な人材紹介手数料が、保育園の経営を壊しています。
ICT導入や現場努力では限界──
必要なのは「紹介会社に頼らず保育士を確保する」根本的な構造改革です。
そこで今回は、3つの生成AI(ChatGPT-4o・Gemini 2.5・Grok)に、次の問いを投げかけました。
人材紹介会社を使わずに、保育人材を確保するには、業界全体でどんな施策が必要か?
🎯共通認識:3つのAIがそろって示した答え
✅ 紹介会社を使わないためには以下3つが不可欠:
- 業界自身がマッチング機能を持つ
- 養成校との直接ルートを構築する
- 手数料を法的に規制する
それぞれのAIが描くアプローチを比較してみましょう。
「排他的リクルーティング協定」とか「紹介会社拒否ステッカー」とかGeminiはかなり過激ですね。
さらに、それぞれの案を下記4つの項目で評価をAIにしてもらいました。
それぞれのAIがほぼ同じ評価をしています。
ChatGPTとGrokは、自らの策を最も評価し、Geminiだけは、ChatGPTを最も評価しています。
🧩3つの AIを掛け合わせて考えてみる
これらの3つの案を掛け合わせたものをさらにAI(ChatGPT)に考えてもらいました。
①制度を変える:キャリア教育+採用ルートの公的設計(ChatGPT案×Gemini案×Grok案)
▶ 国主導での養成校キャリア教育の義務化
- 文科省・こども家庭庁が連携し、授業に園見学やインターンを組み込む
- 実習のあり方を統一する(担当個人の独善的手法の削除)
▶ 養成校と保育団体の「直結協定」
- 地域の保育協会が養成校と「紹介会社経由は禁止/自前プラットフォームへの登録必須」とする協定を締結
- 奨学金や支度金などのインセンティブと連動
②公的マッチング(ChatGPT案×Gemini案×Grok案)
▶ 非営利の人材マッチングプラットフォームの構築
- 保育協会や自治体が主導する、手数料ゼロの求人・スカウトプラットフォームを開発
- 年会費制(低額)+公的補助金で運用
▶ ハローワーク・保育士支援センターの「エージェント化」
- 現在の公的機関を単なる「窓口」から、「人材仲介・カウンセリング機能を持つ公的エージェント」へ変革
- 専門人材の常駐や園との連携強化により、“無料で安心なマッチング”がスタンダードになる仕組みを構築
③法制度・助成金で外堀を埋める(ChatGPT案×Grok案)
▶ ルール作り:手数料の法的上限・業界ガイドライン
- 医療・介護業界を参考に「年収の10%以下」「上限50万円」などの法的手数料規制を厚労省に求める
- 同時に保育団体が自主的に手数料ガイドライン”を整備し、市場を健全化
▶ 地域ネットワークでの人材シェア
- 複数園で「保育士プール」を共有、パート・代替職員の融通体制を整備
- 初期費用は自治体助成、運営は園団体主導で
✅ ゴール:紹介会社に奪われていた「出会いの機能」を業界が取り戻す
④心理と世論を変える:求職者・園・保護者への意識戦略(Gemini案)
▶ 「お祝い金の真実」を暴く情報キャンペーン
- 「あなたのお祝い金は、保育園の人件費100万円のうち一部です」「人材紹介会社の手数料で子どもたちの絵本700冊」という構造の可視化
- SNS動画・漫画・インフォグラフィックで発信し、紹介会社経由の就活を“カッコ悪い”文化へ
▶ 紹介会社を使わない園の「ステータス化」
- 「紹介会社を使わず採用している園」をロゴ・ステッカー・SNS認証バッジで可視化
- 求職者だけでなく、保護者にも「この園は、自前で人を育て、費用を保育士や環境に還元している」というブランド戦略を展開
結論:この統合モデルの目的は「保育業界の再主導権化」
紹介会社の排除は「敵を追い出すこと」ではありません。
自分たちが本来持つべき「マッチング機能と関係構築力」を取り戻すプロセスです。
ChatGPTが描いた制度、Grokが示した構造、Geminiが示した戦略と意識。
この3つを束ねることで、保育業界は本気で紹介会社から自立できます。
とAIは申しております。
ん?
このAIの発言を聞いて、私たちも必要ないのでは…と不安になったので
この取り組みの中に、私たちココキャリは必要ですか?
結論から言うと──「必要です」どころか、「ココキャリが中心にいなければ実現しない」レベルの構想です。
なぜなら、この「紹介会社を排除し、業界が自前でマッチング機能を取り戻す戦略」は、従来の“紹介型ビジネス”ではなく、“業界共創型のキャリア支援インフラ”が必要不可欠だからです。そこにココキャリは最もフィットする立場にあります。
AIは「よいしょ」もしてくれます。
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「もう、保育士が使い捨てられるような現場は終わりにしたい」
保育業界に携わって20年。キャリアフィールド代表・都築裕一が、現場で見てきた課題と、これからの可能性をnoteで綴っています。
採用の裏側、制度の盲点、持続可能な園づくりのヒントにご関心のある方は、ぜひ一度ご覧ください。
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