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一周回ってたどり着いた新たな経営理念(案)について。【経営日記 バックナンバーvol.6】

ビジネスレザーファクトリー(以下、ビジレザ)の代表「はなみち」こと原口瑛子です。。

前回のブログは、経営者としての赤裸々すぎる日記 ( 経営者としての本当の「強さ」とは? )で思わず吐露してしまいましたが(笑)、今回はまったくもって真逆の、思いっきりポジティブな、経営日記をお送りしたいと思います。

ようやくたどり着いた、新たな経営理念(案)について。

これまでの経営理念(案)

2017年6月、つまり今から約2年前のこと。経営者となった私は約半年間、経営について無我夢中で学び、「経営理念は大切」っていう境地に、行き着きました。文字どおり毎日毎日考えて、何通りも、何百通りも、考えて考えて、考えまくって、つくった経営理念(案)はこちら。

「世界中の「働く」を明るく」-WORK IS BEAUTIFUL-

この経営理念(案)に込めた想いは、こちらのブログ (ビジレザの「経営理念」とは?) を読んでいただけると少しだけ伝わるかもしれません。当時の私が、経営者としての最大限のチカラを振り絞って出した答えが、この経営理念(案)でした。

ちなみに、当時のブログにも書いていますが、「経営理念」の後には常に(案)をつけていて、当時の私は、経営理念を定期的に見直していこうと考えていました。個人に人格があるように、法人にも法人格があり、組織が変化していけば、おのずと経営理念も変化していくものだろう(変化していく方がよいだろう)と。そして、ようやくその時が、やってきたのです。

壁に貼った経営理念(案)

「働く」ことを哲学してきた、その先に

改めて、ビジネスレザーファクトリーは、「働く」人を応援するブランドです。経営理念(案)にも「働く」という言葉を必ずいれたいと思っていました。そして、この2年間、私は「働く」という言葉を、その言葉のもつ価値を解釈し、そして再解釈して、哲学し続けてきました。

 お客さまの「働く」毎日に、私たちはどういう存在になっていきたいのか?
 バングラのメンバーにとって「働く」とは何だろうか?
 日本のメンバーにとって「働く」とは何だろうか?

そんなある日。何気なくGoogle先生に「仕事」という言葉を入力してみました。次の瞬間、私の中で衝撃が走りました。

「仕事 楽しくない 新卒」
「仕事 楽しくない 辞めたい」
「仕事 つまらない 耐える」

関連検索ワードには、仕事=ネガティブワード満載。悲しいかな、これが人々の「働く」に持つイメージであり、日本の現実。

一方で、この時私は、ビジネスレザーファクトリーのメンバーのある写真を思い出していました。それが、こちら。

大分店のやっちん達

この写真は、大分店リーダーやっちんが、名古屋店にヘルプに行った時の写真で、名古屋店のオカダとガガと、別れを惜しんでハグしているっていう写真(笑)。私はこの写真が大好きなのですが、手前味噌ながらこんな仲間たちと「働く」毎日ってものすごく「楽しい」なって、心から誇りに思います。

もちろん、ビジネスレザーファクトリーのメンバーも、働く毎日の中で、大変なことはたくさんあると思います。苦しいこともあるでしょう。私だってたくさんあります。

だけど、未熟な私たちは、あーでもない、こーでもない、って言いながら、もがき苦しみながらも、ビジネスレザーファクトリーを、ともに創り上げるこの過程を、ものすごく楽しんでいるのではないかと思います。

もし、ビジネスレザーファクトリーという法人格に性格があるとすれば、「楽しい」っていう言葉が今の私たちを表す言葉なのだろうな、と。たとえ大変なことがあったとしても、自分たちの力で「楽しむ」集団なのだと。

確かに、事業として一番苦しかった2017年は、みんな必死過ぎて、めちゃくちゃ大変だったけど、今振り返るとめちゃくちゃ楽しかったな、と思えてしまうのです。

大変だった時期の催事チームのみんな

新たな経営理念(案)に込めた想い

そうして、次の日にはできた、新しい経営理念(案)がこちら。

「世界中の「働く」を楽しく」

前回は、夜な夜な考えて、半年もかかった経営理念(案)が、まさかの一日で決まってしまいました。というか、「明るく」という言葉を「楽しく」に変えただけかい!っていう。たしかに、そうなんです。

ですが、私の中でこの二つは、大きく異なります。それは「明るく」という言葉に対する解釈。

まず一つ目。
「明るい」という言葉は、外部環境に影響されてしまう言葉で、何かの行動の「結果」だと考えられます。イメージとしては、「部屋が明るい」という状態は「電気」がついているから、であるし、「社会が明るい」という状態は「法制度」や「環境」が整っているから。

一方で、「楽しい」という言葉は、自分次第で何とかなる言葉で、「行動」を彷彿させる言葉だと考えられます。例えば、同じ事象が起こっても、その状況を「楽しめる」人と、「楽しめない人」がいるように、自分次第で何とかなってしまう言葉です。

経営理念(案)としては、具体性がありすぎるかもしれませんが、自走型の組織を目指す私たちにとっては、自分次第である「楽しい」という言葉の方が、ベターだと感じました。

そして、二つ目。
「明るく」が包含する「正しさ」に、私自身が違和感を感じ始めたから。こちらも、言葉の解釈なので、人それぞれ感じ方は違うかもしれません。

ただ、私が最初の経営理念(案)を考えていた時に、強く思っていたことは、「組織として正しくありたい」ということでした。「正」という言葉は、「誤」の逆の言葉なので、とてもニュアンスの強い言葉だと思います。私自身がイメージした「明るい」という言葉には、その「正しさ」が持つ強いニュアンスが、包含されていたのかもしれません。

でも、「正しいことがすべて是なのか?」

人々の営みとしての「働く」は、正誤の言葉だけには包含できない、多元的なブレが生じます。でも、そのブレこそが、「働く」ことの持つ躍動感であるし、その躍動感こそが「働く」という人々の営みの中にある「楽しさ」ではないのか、と思い始めました。

最後に、三つ目。
かくかくしかじか、難しいことを言いましたが、一番シンプルに思うことは、「正しい」ということよりも、「楽しい」ことの方が、心が大きく動く、ということでした。実際は私自身は、「楽しい」ことの方が、心が踊るし、ワクワクしちゃう。

だけど実際は、「働く」とかけ算した「楽しく」は、実現がとても難しい言葉であると思っています。だから、Google先生の関連検索ワードにも衝撃ワードが出てきたわけです。

きっと目的もなくただただ働いていても、楽しくはありません。お金のためだけに働いていても、楽しくないでしょう。だから、「楽しい」っていうのは、実は全然楽じゃない。きっと目標に向かって、取り組むから「楽しい」し、新しいことにチャレンジするから「楽しい」。そして一人じゃなくて、仲間と一緒に取り組むから「楽しい」んだと。

だから、そういう境地にある「楽しい」は、ものすごく尊く、ありがたいことです。そういう風に働く毎日が心から「楽しい」って思えるような、そんな集団でいつづけたいと、今の私は考えています。

自由闊達に、仕事を楽しもう。その方が、楽しいじゃんって。

だから、あれだけ考えて考えて、私自身が一番思い入れのあった「世界中の「働く」を明るく」という言葉を、思いきって「楽しく」に変えてみることにしました。一周回ってたどり着いた、経営理念(案)。

シューズレクチャーby上さん

これからのSomething New

そうと決まれば、もう過去は振り返りません(笑)。改めてビジネスレザーファクトリーを、もう一歩先の新たなステージに持っていきたい。私たちが社会に対してできる、アクションは何だろうか?とその日から考え始めました。

もちろん、これまでのように、アイテムやサービスを通して、お客さまの働く毎日が楽しくしていきたいと思っています。アイテムもサービスも、もっと多くのお客さまの毎日が楽しくなるように、日々精進していきます。

そして、それだけではなく、社会の「働く」に対してネガティブな印象をポジティブに変えていく、Something Newも始めたいと考えています。現在計画中の、具体的なアクションは、またの機会に。

こうやって、人格のあるビジネスレザーファクトリーは、新たな性格を発見しました。きっとこの言葉を解釈し続けながら、新たなステージに向かっていきます。時には成長痛を感じながら、それをも楽しみながら、成長し続けていきたいと思います。

この答えが、正しいか、正しくないか、はわかりません。だけど、こうやって既存の言葉やその解釈を常にアップデートしていくことが大切だし、その中で生まれた新たなチャレンジのその先に、新たな学びがあるでしょう。

きっとこの先に、最高の「楽しい」が待っていることを、私自身は大きく期待しています。

これからのビジネスレザーファクトリーに、乞うご期待です。

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