みなさま、こんにちは。
Brushup採用チームです。
いつも、弊社ストーリーをご覧いただき誠にありがとうございます!
私たちは学習教材、マンガ、イラスト、チラシ、カタログ、商品パッケージ、動画まで、あらゆるコンテンツ制作現場のためのコミュニケーションプラットフォーム『Brushup』を開発・運営しています。コメントのやり取り、校正、進捗管理などを一元化することでプロセス全体を効率化し、数多くの企業様に高い評価をいただいてきました。
そんな私たちが2025年7月にリリースしたのが、toC向けサービス『Brushup Social(ブラッシュアップ・ソーシャル)』です。ビジネスシーンに限らず、誰もが日常生活のあらゆる場面において、コンテンツを「見て、描いて、伝える」を気軽に行えるツールを目指し、誕生しました。
今回は、開発に至った経緯やサービスに込めた想いなど、『Brushup Social』誕生までの舞台裏を余すことなくお届けします。
ぜひ最後までご覧ください!
▼プレスリリース
https://www.brushup.net/news/250729_pr
▼Brushup Social
https://brushup.social/
※アカウント登録不要・無料でどなたでもお使いいただけます
悔しさから生まれた挑戦
『Brushup』はコンテンツの制作現場を効率化する、toB向けサービスとして成長してきました。コミュニケーションの在り方を追求する姿勢、機能性やデザイン性などが総合的に評価され、グッドデザイン賞を受賞するなど数多くの企業様に導入されてきました。しかし、社会全体での認知はまだ十分とはいえませんでした。
そんな中、大きな転機となったのがコロナ禍です。公共交通機関を使っての出社が大きなリスクを伴った当時、多くの制作現場では「紙を印刷して校正するために出社せざるを得ない」という課題がありました。こうした状況を受け、私たちは『Brushup』を3ヶ月間無償で提供する決断をしました。この取り組みは多くの反響を呼び、さまざまな業種・業態の企業様からお問い合わせが急増。「リモートワークで役立つAIツール60種」の一つとして日経新聞に紹介されるなど、多方面から大きな注目を集めたことは、私たちにとって何より嬉しい出来事でした。
一方で、新たな課題にも直面しました。あるボランティア団体から「チラシのチェックに使いたい」という声が寄せられましたが、『Brushup』はビジネス前提の仕様。アカウント招待やプロジェクト作成などが必要で、ITに不慣れな人が使いこなすのは難しく、期待に応えきることができませんでした。加えて、代表・水谷自身も少年サッカーのコーチを務める中で、チャットでの業務連絡や意見交換を行うことの煩雑さを、身に染みて感じていました。
必要とする人に貢献しきれなかった悔しさや実体験を通じて、「誰もがもっと気軽に簡単にコンテンツに対する意見を伝え合い、より良くしていくやりとりが当たり前にできる仕組みが必要」と強く実感したのが、『Brushup Social』の原点となりました。
あらゆる制約をなくし、とことんシンプルに
既存の類似サービスも存在しますが、基本的に有料化が前提で、無料で使える範囲にはファイル数や保存期間など大きな制限があります。機能設計もビジネス用途に特化しており、一般の人が気軽に使うにはハードルが高いもの。だから私たちは、あらゆる利用障壁をなくすべきだと考えました。そこで出した答えが
・アカウント登録不要
・専用アプリ不要
・アップロード回数無制限
・多様なファイル形式に対応:PDF、画像(JPG、PNG)、動画(MP4、MOV)
・モバイルファースト
という基本仕様で、これらを完全無料で提供することでした。
『Brushup Social』の最大の特徴は、とにかくシンプルであること。誰でもすぐ始められることに徹底的にこだわりました。操作は主に3ステップだけで完結します。
①スマートフォンやPCでファイルをアップロード
②生成されたリンクをチャットやメールで共有
③受け取った人が手描きやコメントでやりとり
普段のチャットの延長で使えるため、特別な準備は一切不要です。幅広いファイル形式に対応し、スマートフォンからも直感的に操作できるUIで、ITが不慣れな人のストレスも軽減できます。また、一つの画面でやり取りを完結できるので、チャットが埋もれてしまうといった課題も解消しました。
活用シーンは非常に幅広いです。例えば、クリエイターが制作したデザインや動画をチーム内やクライアント間でチェックしたり、ボランティア団体や地域コミュニティでは行事案内や会報誌をチェックしたり…。もちろん、友人同士のカジュアルなコミュニケーションでも活用可能です。
また、あえてプロモーションサイトを設けないようにしました。これは利用シーンをあえて紹介しないことで、『Brushup Social』が単なるチェックツールにとどまらず、ユーザーが自由な発想で新しいコミュニケーションを生み出してほしいからです。
toB向けの『Brushup』はプロフェッショナルな制作現場を支え、『Brushup Social』は日常生活のあらゆる場面で活用され、世の中にレビュー文化を広げていくためのツール。これら2つのツールが相互に補完し合うことで、Brushupが社会にとって欠かせない存在へ成長していくことを目指しました。
限られたリソースで最大の成果を。開発チームの挑戦と成長
『Brushup Social』の開発は、ミニマムなチームで進められました。限られたリソースの中で成果を出すには、組織面・技術面の双方で数々の工夫が必要でした。
まず重要だったのは、社内理解の促進です。本プロジェクトが立ち上がった当初は、社内で方向性に対する議論がありました。そこで開発部マネージャーの井川が、代表・水谷が掲げるレビュー文化の哲学や、『Brushup Social』の意義を整理。ターゲットや今後の展開を言語化し、開発メンバーに共有しました。
次に徹底したのは、モバイルファーストのアプローチです。多くのユーザーがスマートフォンから利用することを想定し、最初からモバイルを前提に設計。必要な機能だけを残し、余計なテキストや導線を削ることで、触ればすぐに理解できるUIを追求しました。心理的なハードルを減らし、最初の一歩を軽くするデザインを最優先に考えたのです。
また、無料で提供する以上、運用コストを抑えることと快適なパフォーマンスの両立が必要でした。そこでメンバーたちが最新のAWSの技術を調査し、開発コストや運用コストを抑えるための創意工夫について、何度も協議を重ねました。
エンジニアにとっては、さまざまな制約を逆手に取りながら最適解を見つけていく挑戦。それが難しくも面白い、大きなやりがいのあるプロジェクトとなりました。
レビュー文化を当たり前の社会に
『Brushup Social』のリリースはゴールではなく、新しい文化を広げるためのスタートにすぎません。目指すのはLINEのように日常生活に溶け込み、誰もが自然に使う存在となること。メールやチャットが定着したように、「コンテンツのレビューといえばBrushup」と社会に認知されることが目標です。
その実現に向けて欠かせないのが、ユーザーとの対話です。『Brushup Social』はリリース時点で完成形を目指すのではなく、ユーザーの声を取り入れながら進化していくサービス。すでにさまざまな要望が寄せられており、フィードバックに基づくアップデートを重ねていく予定です。ユーザーとのコミュニケーションによって進化を続ける姿勢こそ、「コミュニケーションを探求し、人と社会に成長を」という私たちのミッションを体現するものです。
『Brushup Social』が広く社会に浸透すれば、レビューは「特定の人のもの」ではなく「誰もが楽しみながら取り入れるもの」となります。人々の日常に根づくレビュー体験を支える存在であり続けることは、Brushupという企業の価値を高めることにもつながります。
ぜひ私たちと一緒に、レビュー文化を当たり前にする未来を創りませんか?
株式会社Brushup
設 立:2017年2月1日
従業員数:46名(2025年7月31日時点)
拠 点:大阪本社(大阪府大阪市北区)
東京オフィス(東京都豊島区東池袋)
島根オフィス(島根県松江市西茶町)
事業内容:コンテンツ制作現場のためのコミュニケーションプラットフォーム「Brushup」の開発・運営