1
/
5

パラーレ2|“長さ”より“頻度”のコミュニケーション

わたしたちが運営する勉強カフェはひとりで机に向かって自習するスタイルの学びだけでなく、他の人とのコミュニケーションから得らる気づきも大切な“学び”であると考えてます。

もちろん、会員さま同士で自然にコミュニケーションが発生するコミュニティができれば理想的ですが、いきなり「はい!みなさん!どうぞコミュニケーションをとってください」と言っても、それはちょっとハードルが高いのが現実です。

だからまずは、わたしたちスタッフが、会員さまとコミュニケーションをとり、「勉強カフェのスタッフが紹介してくれる人なら話してみようかな?」そう思ってもらえる信頼関係づくりを大切にしています。

前回はパラーレの意義である、「関わり続けるコミュニケーション」についてお話ししました。
今回はその「量」について書いていこうと思います。

====================
「目次」
PART1:
関わり続けるコミュニケーション
PART2:“長さ”より“頻度”のコミュニケーション 今ココ
PART3:
“フラットなコミュニケーション”の具体例
====================

さて、スタッフのみなさんにとっては復習です。
わたしたち勉強カフェスタッフの「仕事」とはなんでしょう?

わたしたちの「仕事」は、大きく2つにわけることができます。

1つめはサービスにおける「機能的な価値」の提供です。

そしてもう1つ、勉強カフェスタッフのメイン業務「付加価値(情緒的な価値)」の提供があります。
その中の1つとして会員さまとのコミュニケーションが存在します。
(詳しくは勉強カフェ研修センターで)

では具体的にどんなことをしたらいいでしょう?

前回の記事で「パラーレ(挨拶 + α のコミュニケーション)」をすることで、勉強カフェへ愛着を持ってくれる方が3倍になる、という話を書きました。

この「+α」というのはどんな内容をどれくらいなのか、「+α」という字面だけ見ると、「いい天気ですね!」くらいの一言でよさそうな気もしますが、本当にそうなのでしょうか?
少し心配になります。

わたしは、ここでもポイントになるのは「駅のホームで電車が来るまで会話するようなコミュニケーション」なのかな?と思います。

駅のホームでばったりあった友人と電車が来ても見送って話し続けることはあるでしょうか?
あまりないですよね。

2人とも「電車に乗る」という目的があるのだから、電車(目的)が来たら話を切り上げて電車に乗り込むと思います。

勉強カフェでも同じかもしれません。
会員さまには「勉強する」という目的があるのだから、来店して気持ちが切り替わるまで(むしろ切り替えるための時間と決めてあげて)とるコミュニケーションが適切なのかもしれません。

駅のホームに戻ります。
2日連続、駅で同じ友人に会ったら、昨日も会ったからといって「こんにちは!」と挨拶だけでスルーするでしょうか?
たぶん、「また会ったね」「昨日の話どうなった?」などと、必ず+αで声をかけますよね?
それが、適度な、相手に寄り添ったコミュニケーションです。

大切なのは、コミュニケーションのボリュームではなく、コミュニケーションを交わす“頻度”です。

  • “ここ”に来て、“この人”と話すことが習慣になっていて、その時間があって気持ちを切り替えることができる
  • 自分のことを人に話すだけで、少し心がすっきりしたり、頭の中が整理されたりする

そんなことはないでしょうか?

もし、心当たりがあればその機会を会員さまに少しでも多く提供してほしいと思います。

わたしには、こんな経験があります。

同じ時期にお互いに第1子を出産した幼なじみと、1年間一緒に育休期間を過ごし、同じタイミングで育休から復帰しました。
復帰後はたまたま通勤電車が同じことが多く、ほぼ毎日、最寄駅から乗換え駅までの15分、近況報告などをして通勤していました。
この時間はお互いにとって仕事モードに入る前の儀式のような時間でした。
その後、幼なじみは仕事をやめてしまったため、この時間はなくなってしまったのですが、今は子ども同士が同じ習い事をしていて、週に1回、お迎えまでの待ち時間にコーヒーを飲みます。
友人は「一緒の通勤時間は無くなっちゃったけど、週1回のコーヒーが毎週楽しみ」と言ってくれています。
これでお互いにまた1週間がんばれるんです。

通勤時間も習い事の待ち時間も、どちらも決まった時間にメリハリをつけて、相手のことに興味を持って「この前のあの話どうなった?」などと話を振りあいます。

前に話したことを覚えていてくれるとうれしいですし、話すうちに自分の中で「あぁ、そうか!」と気づくこともあります。

もっと話したいけど、続きは明日、続きは来週、と区切ってお別れします。

勉強カフェにおけるコミュニケーションの価値とは、きっとこういう小さな積み重ねです。

“会員さまの問題、課題に対し、時間をかけてなにか「正解」を提供する”

そんなこと、わたしたちにはできません。
自分の課題に気づき、ほんとうの意味で問題を解決できるのは自分自身だけだからです。

でも、人は弱い生き物。
自分一人で自分の課題に気づき、正面から向き合うのは限界があります。

わたしたちにできるのは会員さまが「自ら問題に向き合えるように関わる」ことです。

人は、話を聞いてもらい、問いかけられることで、自分の頭の中にあるインプットした情報を咀嚼(スループット)し、新しい行動(アウトプット)につなげることができます。

だから、小さなパラーレを繰り返していきましょう!

会員さまのアウトプットに対し、私たちは批評する必要も、正解を提供する必要もありません。

人は「(自分が)アドバイスをされる!」と気づくとコルチゾールというストレスホルモンが出て、防衛態勢に入るそうです。
どちらかが片方でも防衛態勢に入ってしまうコミュニケーションは、安心して自分の内側に向き合えるものにはならなそうですよね。

評価するでも、アドバイスするでもない「フラットな視点」でのコミュニケーションの日々の積み重ねこそ、会員さまがコンスタントに通う場所である勉強カフェだからこその付加価値なのかもしれません。


次回はいよいよどんな内容で話せばいいのか。
「フラットな視点」でのコミュニケーションの具体例をお送りします。

====================
「目次」
PART1:
関わり続けるコミュニケーション
PART2:“長さ”より“頻度”のコミュニケーション今ココ
PART3:
“フラットなコミュニケーション”の具体例
====================

株式会社ブックマークス's job postings
3 Likes
3 Likes

Weekly ranking

Show other rankings