皆さん、こんにちは!ビットバンク採用担当の砂川です。
2025年も終わりに近づき、この一年を振り返る時期となりました。
暗号資産業界を取り巻く環境が大きく動く中で、ビットバンクにとっても次の成長に向けた準備と挑戦を重ねた1年でした。
今回は、CEOの廣末さんに2025年の振り返りとこれから見据える未来についてお伺いしましたので、ぜひ最後までご覧ください。
2025年を一言で表すと、変化に備えるために「次の成長に向けた飛躍の準備」の年
ーー 2025年の業界全体とビットバンクについて教えてください。
2025年は、暗号資産業界全体にとって大きな転換点となる1年であったと感じます。
昨年から本格化した金融商品取引法への移行をめぐる議論は、今年に入りさらに具体性を増し、7月頃からは金融審議会における正式な検討が開始されました。
制度設計の方向性が徐々に明らかになる中、業界全体は将来の枠組みを見据えた重要な局面に差しかかっています。
こうした状況下において、JCBAおよびJVCEAを中心に、業界としての意見集約や提言活動を活発に行ってきました。
健全な市場発展と利用者保護の両立を目指した議論が重ねられ、業界としての責任と存在感が改めて問われる年でもあったと感じます。
当社においても、この大きな環境変化を見据え、社内外の両面で将来の飛躍に向けた準備を着実に進めるとともに、組織・体制の強化を通じて次の成長ステージに向けた基盤づくりに注力してきました。
改めて振り返ると、2025年は変化に備えて、「次の成長に向けた飛躍の準備」を一体となって取り組んだ1年でした。
この1年で積み重ねてきた議論と準備を糧に、今後訪れる新たなフェーズにおいて、より一層の価値提供と業界への貢献を実現していきたいと考えています。
ーー 特に印象的だった出来事はありますか?
2025年は、2024年のような信用取引の開始や大規模なサービスローンチが続いた年ではありませんでしたが、その分、事業の土台づくりとブランド価値の向上に注力する1年となり、結果として、将来の成長に向けた確かな前進を実感できた年でした。
2024年に実施したプロモーション活動の成果が2025年に表れ、ブランド認知の向上という面では大きな手応えを得ることができました。
特に、「BRAND OF THE YEAR 2025」において「消費者を動かしたCM展開」を受賞できたことは、暗号資産業界として初の快挙であり、当社のマーケティング施策が業界内外から高く評価される結果となりました。
また、「守り」を固めることに重点を置いた1年でもありました。
規制環境の変化や事業の成長を見据え、組織体制の整備・強化に継続的に取り組み、安定した事業運営を支える基盤づくりを着実に進めてきました。
中でも、二線、三線機能については重点的に強化を行い、コンプライアンスやリスク管理といった牽制機能の実効性を高めることで、事業を支える守りの体制を一段階引き上げることができたと感じています。
ーー ビットバンクの未来をどのように考えていますか?
今後、暗号資産は社会に欠かせない一つのツールになると、今でも強く信じています。
決済や投資といった既存の枠組みにとどまらず、より広い社会課題の解決に貢献する存在へと進化していく可能性を持っていると考えています。
特に、暗号資産はAIとの親和性が非常に高く、その組み合わせが新しい社会のあり方を形作っていくと感じています。
自律的に価値を移転する仕組みと、知的判断を行うAIが融合することで、これまでになかったサービスや体験が生まれていくはずです。
一方で、新しい領域だからこそ、チャレンジやイノベーションは不可欠であると同時に、金融という非常に規制の厳しい産業に身を置く以上、守りをおろそかにすることはできません。
この「挑戦」と「守り」を両立させることは、組織的にも決して容易ではありませんが、守りを当たり前の前提としたうえでイノベーションを生み出せるかどうかが、産業の先端を担う私たちに求められている姿だと考えています。
試行錯誤を重ねながらも挑戦を止めることなく、暗号資産と新技術が切り拓く未来に向けて、これからも一歩ずつ前進していきたいと考えています。
ーー 将来的に、どのような企業でありたいと考えていますか?
少し抽象的な表現になりますが、ビットバンクが目指しているのは、社会にとって「なくてはならない存在」になることです。
ビットバンクがないと不便だと感じる、そんな状態をつくりたいと考えています。
そのためには、産業全体の中で「一番の存在」にならなければ、真の意味で社会に不可欠な存在にはなれません。
最終的に社会に欠かせない会社になるためには、単にサービスを提供するだけではなく、経済の仕組みの中に自然に組み込まれる存在になる必要があります。
また、ビットバンク単独で完結するのではなく、同じ志を持つ企業と連携し、産業全体としての価値とポテンシャルを最大化していく必要があります。
目まぐるしく環境が変化する業界ではありますが、顧客にとって価値あるサービスを提供し続けることはもちろん、社員一人ひとりにも、仕事を通じて充実した社会生活を送ってほしいと考えています。
暗号資産を日本を代表する産業の一つにするためにIPOを目指す
ーー IPOは、ビットバンクにとってどのような意味を持つとお考えですか?
IPOは私たちにとって最終目的ではなく、ひとつの通過点だと考えています。
本当に目指しているのは、暗号資産が社会にとって不可欠の存在となり、業界においてNo.1の存在になることです。
業界の中でNo.1になることは、顧客にとって「最も良いサービスである」という明確な価値につながります。
そして社員にとっては、「No.1のサービスに携わっている」という誇りを持ち、自信をもって仕事に向き合える重要な要素となります。
私たちは、暗号資産を日本を代表する産業の一つにしたいと本気で考えており、社会に広く認められる存在になるためには、株式市場という、いわば「資本主義の心臓」とも言える場所に身を置くことが重要です。
その意味でIPOは、企業としてだけでなく、産業として社会的な評価を得るための大きなステップだと捉えています。
また、この産業に携わる一人ひとりがプライドを持って社会生活を送り、業界全体が健全に発展していくためにも、暗号資産業界からIPOの実例を生み出していく必要があります。
特に日本市場においては、独立系企業としてIPOを果たした事例がまだありません。
だからこそ、日本をメインフィールドに事業を展開している私たちが正々堂々、真正面からこの挑戦に取り組む意義があると考えています。
IPOを実現することで、企業としてのステージは一段引き上がり、社会から見た産業全体の捉え方も確実に変わっていくはずです。
現時点では、まだ産業として十分な評価を得られているとは言えませんが、上場企業であるかどうかは、取引先との関係や採用活動においても重要な判断軸になります。
会社の成長をさらに加速させるためにも、次のステージへ進むことが必要だと考えIPOの実現を目指します。
ーー 今後の事業展開について教えてください。
今後の事業については、成長に向けた施策を進める一方で、金融商品取引法への移行をはじめとする制度面の変化にも対応していく必要があります。
環境が大きく変わる中で、事業そのもののあり方がアップデートされるフェーズに入っていると感じています。
既存の金融機関においては、ETFやセキュリティ・トークンといった新しい金融商品への取り組みが進みつつあります。
そうした流れを見据え、私たちは金融機関との接続を担う存在として、三井住友トラストグループとともに、日本デジタルアセットトラスト設立準備株式会社(JADAT)を設立しており、今後拡大する既存金融業界との連携を強化していきます。
さらに、コンシューマー向けリテール事業としてのビットバンクと、法人向け事業としてのJADATという両面においてそれぞれの強みを活かしながら拡大を目指します。
また、AI の進化によって、社会のあり方は大きな転換点を迎えています。
その中で、AI による自動化が進むことで生まれる「自動化経済」において、暗号資産が重要な役割を担う世界が訪れると信じています。
技術の最先端に身を置く以上、不確実性や困難は伴いますが、その分だけ挑戦できる機会に恵まれているのも事実です。
新しいチャレンジを恐れず、試行錯誤を重ねながら事業を進化させていきたいと考えています。
ーー ビットバンクにはどのような価値観・思考性の方があっていると感じますか?
求める人物像については、私たちが掲げているValuesの「Challenge」「Integrity」「One Team」という3つに集約されています。
産業や技術の未来を信じ、社会をより良くしていきたいと本気で考えられること、そして顧客や仲間、パートナーなど、関わるすべての人に対して誠実に向き合えること。この価値観は、短期的な成果にとらわれず、長期的に持続可能な成長や社会への価値創出を実現する上で、非常に重要だと考えています。
そのため、根底にあるマインドが弊社のValuesに合致しているかどうかは、採用の場面でも特に重視しています。
特に、Values にある「One Team」の考え方のもと、個人の力に依存するのではなく、共通の文化や価値観を共有し、同じ方向を向いたチームとして取り組むことでこそ、困難な課題にも立ち向かい、大きな成果を生み出すことができると考えています。
そして、暗号資産が好きな人には非常にフィットする環境だと思います。
成果を生み出すためには、仕事の根幹に「好き」という気持ちがあることが何より大切であり、だからこそ没頭し、主体性が生まれて良い仕事につながると思っています。
同時に、仕事を通じて暗号資産を好きになってもらうことも重要だと考えており、その関心を後押しするために、カルチャーや研修、各種制度を整備し、一人ひとりが学びながら挑戦し続けられる環境づくりに取り組んでいます。
ビットバンクは、暗号資産という産業を信じ、誇りを持って取り組める仲間が集まる、強い組織を目指しています。
ビットバンクの考え方であるVMVsに共感してくださる方と一緒にこれからを創りたい
ーー 最後に、未来の社員になる方々へのメッセージをお願いします。
充実した社会生活を送るうえで、仕事という観点から見た時、「どの産業を選ぶか」は最も大切なことの一つだと考えています。
これからも伸び続ける産業に身を置くことは、自身の成長にも直結します。
その意味で、暗号資産は間違いなく、これからの時代をつくっていく産業の一つです。
そしてもう一つ重要なのは、「どのチームで働くか」です。
ビットバンクにおいては、スキル以上に、考え方や目指す方向性に共感できるかどうかを大切にしています。
私たちが掲げているVMVsを理解し、共感できる方であればきっとフィットするはずです。
価値観が共有できていれば大きな力を発揮できますが、そこにズレがあると、同じ目標に向かって進むことは難しくなります。
だからこそ、ビットバンクの考え方や目指す姿に共感してくださる方と、ぜひ一緒に働きたいと考えています。
ビットバンクでは、仲間を募集しております。
少しでもご興味をお持ちいただけるようであれば、ぜひエントリーをお待ちしています!
詳しく話を聞いてみたいという方はカジュアル面談も実施しておりますので、お気軽にお申し込みください。
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