インタビューテーマ
ビットエーは、ビジネス推進におけるデジタル領域の課題を「チーム型グロースハック」によって解決するプロ集団。
今回は、ユニット長として常時10件程度のプロジェクトを束ねるゼネラルマネジャー2名にインタビューを実施。ディレクターの役割や事業グロースの極意、ビットエーで活躍できる人物像について語ってもらいました。
ディレクターに求められる、緻密にプロジェクトを動かす手腕
中西:ディレクターには様々な役割がありますが、なかでも「各職域のパフォーマンスを最大化する環境構築」は重要なミッションです。チームメンバーがしっかりと力を発揮できるよう、現場のディレクターやデザイナー、エンジニアのスキルや得手不得手、プロジェクトとの相性を踏まえたチーム作りを心がけています。
山中:「計画を更新し続けること」もディレクターの重要な役割です。プロジェクトは生ものなので、当初の計画通りに進むことはほとんどありません。予算の縮小や要件の追加や変更など計画の変更を余儀なくされた場合に、何と何をトレードオフすれば正常化できるか。ディレクターは常にそこを考え、プロジェクトを管理し続ける力量が問われます。
中西:ディレクターの腕の見せ所は、QCDの3点のバランスをうまくとること。それらを巧みにコントロールしながら、成果の最大公約数を導き出します。
チームの士気を高めて良い化学反応を起こす
山中:プロジェクトを進める際はチームの士気を上げることも大切ですね。メンバーのモチベーションが高ければ、デザイナーやエンジニアから自発的に提案が上がってきたり、期待以上のアウトプットが出てきたりします。
ウォーターフォール型のプロジェクトだとディレクターの指示通りにメンバーが動く流れになりやすいですが、一人ひとりの士気が高いと提案が増え、アウトプットの質がさらに上がります。
中西:そうですね。私もメンバーのモチベーションが高いと良い化学反応が起こりやすいと感じます。メンバーが自分の意見を言語化してディスカッションをし、同じゴールに向かって能力をしっかりと発揮させていく。すると、それぞれの得意分野に化学反応を起こすことができ、より良いアウトプットができるチームになります。
クライアントとの「ワンチーム感」が信頼獲得につながる
山中:プロジェクトを円滑に進めるには、クライアントとの良好な関係構築も欠かせません。信頼性の高い関係を構築できれば、プロジェクトを進行しやすくなりますし、クライアントの本質的な要望も引き出しやすくなります。
それに関連して、クライアントのモチベーションを上げることも意識しています。例えば、受注・発注の2つのチームではなく、同じものを作っているひとつのチームということをクライアントも巻き込んで意識付けをするとか。うまく「チーム感」を生み出せると先方の意欲が高まり、プロジェクトの成功率が高まります。
中西:クライアントとの信頼関係の構築は私も大切にしています。まずは、クライアントのビジネスモデルやカルチャーを理解するために事前リサーチを行ない、事業の根本にきちんと焦点をあてます。ビジネスのベースの部分を理解して寄り添う姿勢がないと信頼感は得られません。
多角的な「グロース」でクライアントとチーム成長に貢献する
山中:プロジェクトの成功だけでなく、クライアントの事業をグロースさせることも意識しています。グロースには収益面の伸びだけはなく、「組織の成長」という側面もあると思っています。
多くのクライアントは日々のタスクに忙殺され、「未来に向けた有効な時間の使い方ができない」と悩みを抱えています。そこにビットエーが入って業務フローの整理・標準化を行なうと、未来のために使えるリソースが生まれます。ビットエーが中心となって組織の基礎固めを行ない、リソースに余白を作って会社の成長を促すこと。これも、ビットエーが叶えられるグロースの一種だと思います。
中西:私は、内向き・外向きの2方向のグロースを意識していますね。「内向きのグロース」はビットエーとしてのチームの成長。チームが成長すると良い化学反応が起こるので、ゼネラルマネジャーとしては社員の成長基盤となり得る環境作りに力を入れています。
「外向きのグロース」は、クライアントの事業の成長です。例えば、ビジネス拡大のための課題がAだと考えているクライアントに対して、私たちは「課題はBではないでしょうか」と提案することがあります。ビジネスにビットエーが加わることで、クライアントが新たな気づきを得るきっかけになる。一般的な制作会社とは違い、根本的な課題の部分から提案するので重宝されることが多いです。
自らに批判的な視点を持つことも大事
山中:グロースの注意点は、新規サービスか既存サービスかによっても違いがあります。新規サービスを立ち上げるときは、PDCAの第一歩として調査をして仮説を立てますが、仮説が正しいとは限りません。リリース後は様々な意見が出てくるので、真摯に受け止めて、新たな視点を持ちながら改善していきます。思い込みを捨て、自分を疑う視点を持つことが大切ですね。
中西:新規サービスを立ち上げる際、最初の事業設計は特に慎重に行なうようにしています。クライアントは投資と回収のバランスをシビアにチェックしますから。3C分析や4P分析などを入念に行ない「市場にどのようなくさびを打つか」の仮説を立てること。これが、我々のサービスの仕様やインターフェイス構築に落とし込まれていきます。
山中:既存サービスの場合は「慣れ」に注意しています。「前回うまくいったから今回も同じ方法で」と思いがちですが、その思い込みは危険です。既存サービスについても批判的な視点を持つことで、ルーティン化しないように意識しています。
中西:私もそのあたりは気を付けています。既存サービスは慣れが出てきやすいので、ユーザー目線やフレッシュな視点を持つように心がけています。惰性になってしまうと、事業継続のリスクが少しずつ高まってしまいますから。
ビットエーには成長機会が多く、やりたいことにチャレンジできる
山中:ビットエーの魅力は「人」を大事にするところですね。「何をやるか」より「誰とやるか」を大切にしている会社なので、人柄がいい人が多いです。その人に根ざすものや資質は人生を通して形成されてきた不変的なものなので、採用時はスキルだけではなく人柄も重視しています。
中西:人柄という点では素直な人が多い印象ですね。だからこそ、良好な関係構築や化学反応が起こせるのだと思います。ビットエーはコミュニケーションを大事にしている会社なので、色々な人と交わりながら楽しく働けます。社内でジェンダーの壁を感じる場面はなく、女性としても働きやすい会社だと感じています。
山中:それから、幅広い仕事に携われるところも魅力です。事業会社に常駐してみんなが知っているような有名なウェブサービスのグロースや、「ものづくり」のプロとして高みを目指す働き方もできますし、新規事業の立ち上げにも関われます。ビットエーは成長フェーズにあるので、仕事の幅を広げるチャンスは多いと思いますよ。
中西:ビットエーはディレクターとしても成長できる環境です。手を挙げればやりたいことにチャレンジできますし、マネジャーが随時サポートするので相談しながら力を発揮できます。周りの成長や会社の成長も肌で感じられるので、良い刺激を受けながら自分の能力を伸ばすことができると思います。
「能動的に行動し、変化を楽しめる人」と一緒に働きたい
中西:一緒に働きたいのは、能動的にアクションを起こせる人。受け身ではなく、積極的に「自分ごと」として考えながら仕事を楽しめる人。私たちはクライアントのビジネスに真剣に向き合いながら課題解決の方法や施策を考えているので、受け身姿勢の方はマッチしにくいと感じています。
山中:僕も、前向きに仕事を楽しめるポジティブな人と一緒に働きたいですね。仕事で大変なことがあってもポジティブな姿勢で取り組みたいので、同じようなマインドの人が来てくれると嬉しいです。
中西:あと、ビットエーのビジネスモデルや社風に共感してくれて、ビットエーを好きになってくれる方に、ぜひ入社していただきたいですね。
山中:特にいま、ビットエーは成長フェーズに入っています。会社の規模や社内ルールなど会社を取り巻く環境が変わっていく時期なので、変化を楽しめる人がマッチしますし、そういう人と一緒に変えていきたいです。
Member Profile
デジタルソリューション事業部
ゼネラルマネジャー
山中淳司
デザイナー兼フロントエンドエンジニアとしてキャリアをスタートし、2011年にWebディレクターに転身。大手Web制作会社にて大小さまざまなWebサイトのリニューアルから運用のディレクションを担当し、2014年に同社部長に就任。2016年にビットエーに参画。メンバーからスタートして1年でマネジャーに就任し、現在はクリエイティブ部門のマネジメントを行う。
デジタルソリューション事業部
ゼネラルマネジャー
中西沙織
日本大学芸術学部卒業後、広告プロダクションに入社し、大規模サイトのUI/UX策定、企画立案、Webディレクションを担当。 その後、ネットイヤーグループ(株)に入社し、要件定義から詳細設計、プロジェクトマネジャー等も経験を積む。 ビットエーには創業期の2012年より参画し、数多くのプロジェクトの企画、UI/UX提案、構築ディレクション、マネジメントなどを実施している。
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