最近、エンジニアの方々と話すことが多く、仕事をすることで体調を崩していることが、やはり多いようです。その中でも、いつもテーマになるのが”座りすぎ”で、腰が痛い、肩が凝るなどの誰も感じているような症状に繋がっているようです。
そこで本日は、どうしてもデスクワークが多いエンジニアのみなさんに向けて、職場でどのようなことがリスクになりやすいのか、普段から気をつけることはないかなどの健康情報をお伝えしていこうと思います。
日本は”座り仕事”が多いのか
この記事を読んでいる方もほとんどの方は、日中のお仕事中はPCと対峙し、座り仕事をしているという方ではないでしょうか。それでは、こんな座り仕事が多いと感じる働き方は日本だけの課題なのでしょうか。それとも海外も同様なのでしょうか。
実は20か国における平日の平均座位時間を調査した医学研究があり、その結果では、日本が突出して、座り仕事を長時間していることが報告されています(Bauman A et al., Am J Prev Med)。
だいたい平均して7時間/日程度は座りながら仕事をしているようです。
これだけ座っていれば、何かしら健康も悪くなりそうですよね(笑)
私が、Harvard innovation labに起業家研修として行ったときは、エンジニアの方々も部屋をオンライン予約して、トレッドミルというジムでよくみる機械でウォーキングしながら仕事していたのを思い出しました。最近、日本では、スタンディングデスクが流行っていますが、ここまでする海外には、さすがに感心しました(笑)
実は、この長時間の座り仕事は、メタボのような生活習慣病はもちろん、腰痛・肩こりなどの体の痛み、最終的には死亡率にも影響することが分かっています。
長時間の座りすぎになりやすい人の特徴
座りすぎというのも人によって、どれくらいの時間かは、各々の感覚によって異なるかもしれません。
しかし、実は”30分以上継続する座位作業”がリスクになることが明らかになっています。
それでは、どのような人が”30分以上の座位作業”を取りやすいかというと、
男性・若年齢・高学歴・非喫煙者・技術職・シフトワーカー
ということが分かっています。
ここで面白いのは、喫煙者は、長時間の座りすぎという観点から考えると、タバコを吸うために頻繁に席を立つため、良い行動をしていることになります(笑)だからといって本数は増やさないでくださいね(笑)
日中の仕事では、どうしても座りすぎで運動不足になってしまうため、仕事帰りや休日に運動することで、運動不足をカバーする方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、医学研究の結果から、どれだけその他の時間に運動しようが、”30分以上座ること自体が独立した健康上のリスク”であることが分かっています。
そのため、空いている時間で運動不足を解消しよう!!という考えも大切ですが、そもそもの職場での働き方を見直してみる方が効果が望めるかもしれません。
デスクワーカーに対する専門家による勧告
これまでお伝えしたように、やはり座りすぎ、特に30分以上続くような座り仕事は健康に良くないということで、このような勧告がされています。
勤務時間中に少なくとも2時間程度はデスクワークに伴う座位行動を減らし、低強度の活動(立ったり、軽く歩いたりすること)に当てること。
しかし、実際問題、一気に2時間も座り仕事の時間を削減することは不可能に近いと思います。
そこで、どのような取り組みが、座りすぎの予防に効果的なのか、ということが大切になるのですが、その対策を個人でできることは限られているので、今回は代わりに個人で普段から意識できるようなデスクワーク時の注意点をお伝えします(本当は職場としての取り組みが最も効果的なのですが、今回は個人でできることの情報を優先します)。
デスクワークでのチェックポイント
肩こり・腰痛予防という視点から、デスクワークのチェックポイントを1つお伝えしようと思います。
PCやモニターの上の端を目線の高さに合わせる
これは非常に大切なことで、もし自分の目線よりPCやモニターの上端が上にある場合は、まぶたを大きく開けながらPC画面をずっとみることになるので、眼精疲労に繋がり、ドライアイの原因になります。そして、目の神経と首(後頭部)の周囲をつかさどっている神経は関係がありますので、肩こりに繋がりやすくなります。
一方で、ノートパソコンのように、目線より、明らかに低い場合は、顎が前に出るような姿勢だったり、前かがみになるような姿勢になってしまうため、これも同様、肩こりや・腰痛に悩まされやすい原因の一つとなります。
最近では、ノートパソコンを置くスタンドやBluetoothのキーボード / マウスも安価で手に入るため、ぜひ働く環境の調整をしてみてください。ちなみに私は、Mac Book Airの高さを合わせるために、医学書などの太めの本を下に敷いて、高さを調整しています(笑)
Harvard innovation labの方も、実はしっかりと目線の高さのモニターを使っているので、このような働き方が生産性をあげることを経験上知っているのか、海外では教育されるのか気になりますね。
さて、今日の記事では、具体的な対策内容は、エッセンスとして少ししかお伝えしませんでしたが、働いている方々の健康をサポートすることが使命のバックテックでは、デスクワークが特に多い、エンジニアの方々向けに、まずはカジュアルに腰痛に関わる健康相談ができる場を設けることにしました!
毎週木曜日の19:00から弊社の渋谷道玄坂オフィスで開催しようかと思います。
来週の6/1(木)より開始しようと思います!
腰痛でお困りのエンジニアさんは、かなりラフな感じになりますが、気軽にふらっと帰宅前にでも立ち寄ってみてくださいー!
ご希望の方は、お手数ですが、事前にメッセージを頂ければ幸いです。
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