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本インタビューは、アステリアの新卒研修の一環で作成した社員インタビュー記事です。2025年度に新卒入社した社員が、アステリアで働く人々にインタビューを行い、執筆しています。
今回は新卒1年目の原田が、「学生時代に得たことを会社で活かすために」というテーマで、営業本部 パートナー第2営業部に所属している赤松 智彦(あかまつ ともひこ)さんにインタビューを行います。
赤松さんは現在、パートナーセールス(パートナー企業との信頼関係を深め、新たな提案や取引の機会を広げていく仕事)を主に担当しています。学生時代には経営学を専攻しており、ソフトウェア開発を中心とするアステリアとは、一見すると異なる分野に力を入れてこられました。
実際、アステリアのビジネス職として入社する新卒社員の多くは、学生時代にIT関連の専門知識を学んでいないケースがほとんどです。
では、学生時代の経験を活かしつつ、IT業界という未知の分野でどう活躍していけるのか。
私自身はもちろん、私と同じように ”IT未経験” でIT業界に挑戦する学生の皆さんにとっても参考となればと思い、今回のインタビューを行いました!
きっかけは「投資への興味」から。IT業界を選んだ理由
ー本日はよろしくお願いいたします!まずは赤松さんがIT業界に進むことになったきっかけを教えてください。
実は、最初からIT業界を目指していたわけではないんです。投資に興味があったので、Wantedlyでアステリアのことを知ったとき、投資事業*1 に取り組んでいるところにまず興味を持ちました。
会社説明会に参加してみるとソフトウェア開発から投資事業まで幅広い事業を展開していることを知り、代表の平野さんの考え方にもすごく共感して、「ここで働いてみたい」と思ったんです。
*1 投資事業…アステリアの投資専門子会社「Asteria Vision Fund(AVF)」が担当する事業
ー なるほど。IT業界というと専門知識が必要なイメージが強いですが、不安はありませんでしたか?
まったくないと言えば嘘になりますが、「新しいことを学ぶのが好き」という気持ちの方が強かったですね。
IT知識としては、学生時代にHTMLやCSSを軽く勉強した程度で、ほぼゼロからのスタートでした。でも、将来どんなキャリアを歩むとしても、ITの知識は必ず役に立つと感じていたので、不安よりも前向きな気持ちが大きかったです。
経営学部出身でも活躍できる?意外な学びのつながり
ー 学生時代はどんなことを勉強していたんですか?
経営学を専攻していました。ただ、「経営学を学んで将来こうしよう」と明確に考えていたわけではなくて、単純に興味のある分野を選んだという感じです。その中で、徐々に投資にも関心を持つようになりました。結果的に、その投資への興味が、アステリアの事業に惹かれたきっかけにもなっています。
実際、アステリアにはIT以外の分野に強みを持つ社員もたくさんいます。たとえば、外国語を専攻していた人なら、社内外のコミュニケーションや海外展開に関わる仕事で活躍できる可能性もあります。
だから、IT未経験でも、自分の学んできたこととアステリアの仕事との意外なつながりが見つかるかもしれません。ぜひ視野を広げてみてほしいですね。
ー 他にも、学生時代の学びや経験で、今の仕事に活きていると感じることはありますか?
ありますね。たとえば大学で学んだ経済学の知識やマーケティングのフレームワークは、今でも営業資料を読むときや提案を考えるときに、すっと理解できる場面があります。
また、学生時代に投資分析の習慣をつけていたことも、意外と役立っています。具体的には、有価証券報告書や決算短信を読むことに抵抗がなくて、企業の状況を数値で捉えるときにもスムーズに頭に入ってくるんです。
それから、アルバイトの経験も役立っていますね。僕は留学エージェントの電話営業をしていたんですが、知らない人にどんどん電話をかける仕事だったので、営業活動の数をこなすことにも最初から抵抗がなかったです。いま思えば、電話のやりとりで鍛えられたコミュニケーション力や、断られてもめげないメンタルの強さは、営業の仕事でもかなり活きているなと感じますね。
IT業界ってキラキラしてる?実際に働いてみて感じたギャップ
ー 実際にIT業界に入ってみて感じた不安や、入社前に抱いていたイメージとのギャップはありましたか?
もちろん、漠然とした不安はありました。でも、新しい環境に飛び込んで何かを学ぶのが好きなので、「なんとかなるだろう」と前向きに捉えていました。
ただ、実際に働き始めてみると、イメージとのギャップはけっこうありましたね。正直なところ、IT業界ってもっと「キラキラした最先端の世界」だと思ってたんですよ(笑)。でも実際は、地道で着実な作業の積み重ねが多いんです。
たとえば、アステリアのソフトウェアって、派手に目立つというよりは、業務の裏側を支えるようなツールが多いんですよね。僕が担当している「ASTERIA Warp」も、目に見える派手な機能ではなく、いろんなシステムを裏側で“つなぐ”役割を果たしています。ですから、実際の現場では、地道に一歩ずつ進めていくような仕事のほうが多いなと感じていますね。
ー 表からは見えにくい部分にこそ重要な仕事があるんですね。入社直後にぶつかった壁は何かありましたか?
一番大きかったのは、自社製品の理解です。ASTERIA Warpのようなノーコードツールって、僕たちの日常生活でなかなか目にする機会がないので、最初は「何ができるツールなのか」がイメージしづらかったですね。なので、「この製品をちゃんと理解できていないのに、お客様に説明できるのか?」という不安は強かったです。
ー その壁をどうやって乗り越えていったんですか?
とにかく「知らないことを放置しない」ことですね。学生時代には聞いたことのない単語がたくさん出てきても、それを怖がらず、一つひとつ調べていくことが大事。最初のうちは専門用語の意味をひたすら調べて、それがどう使われるのかを少しずつ紐づけていきました。全体像が見えてくると、だんだん理解も深まってきます。
一気に分かろうとせず、「まずは興味を持って、調べて、試してみる」という姿勢が、結果的に早く成長する近道なんじゃないかなと思っています。
「もっと英語をやっておけば…!」学生時代のちょっとした後悔
ー 学生時代を振り返って「もっとやっておけばよかったな」と思うことはありますか?
正直に言うと、英語ですね。ネイティブ並みに話せる必要はないと思うんですが、日常的なビジネス会話に困らないレベルにはなっておきたかったなと感じています。
もちろん、英語ができないとやっていけないわけではありませんが、英語ができると、関われる業務の幅が広がるんですよね。アステリアに限らず、これからのキャリア全体を考えても、英語力があって損することはまずありません。
ー 実際に業務で英語を使う場面もあるんですか?
部門によってはありますね。例えば、海外展開を行っている「Gravio」や「Handbook X」を扱う部門では、英語でのミーティングなどグローバルなやり取りが発生するケースがあります。
あと、アステリアには外国籍のメンバーも多いので、チームやプロジェクトによっては英語でのコミュニケーションが必要なこともあります。英語が話せるかどうかで、任される役割や関われるプロジェクトが変わる可能性がありますね。
ー ITの知識については「やっておけばよかった」と思うことはありますか?
ITに関しては、特にこれをやっておけばよかった!というのはないです。アステリアのビジネス職では、入社前からITの資格や専門知識が求められるわけではないので、入ってから学べば全然問題ないと思います。
とはいえ、興味がある人は学生のうちに情報処理技術者試験やJava関連の資格にチャレンジしてみるのもいいと思います。努力すれば学生でも取れますし、就職活動の上でもアドバンテージになり得ると思います。
未経験でも大丈夫。「興味を持つこと」がいちばんの武器
ー 最後に、これから同じようにIT未経験でこの業界を目指す学生に向けてアドバイスをお願いします!
一番大事なのは、やっぱり「興味を持つこと」です。アステリアのビジネス職って、入社時点で決まったスキルや資格が求められているわけではないんです。だからこそ、自分でどれだけ業界や製品に興味を持って、深掘りしていけるかがすごく大事になってきます。
最初から全部に興味を持てなくても大丈夫です。「この製品が売れたら会社にも自分にも利益がある」といった視点でモチベーションを保つのもアリだと思います(笑)。
長く続けていれば知識や経験は自然と積み上がっていきますし、それをもとに将来的に自分で何か新しいビジネスを始める、なんていう可能性もあると思います。今の時代、全員が生涯アステリアで働くというわけではないですから、「今ここで何を学んで、どう活かすか」という視点で動ける人の方が、アステリアには合っているんじゃないかなと思いますね。
<編集後記(原田)>
今回のインタビューを通して、アステリアのビジネス職に必要なのは「知識」よりも「興味」だということを強く感じました。
ITの専門知識や経験は、自ら興味を持ち、主体的に行動することで入社後に十分に習得可能です。より大切なのは、新しいことを面白がって学びに変えていくことができる姿勢や、周りと円滑にコミュニケーションを取る力。そして、自分の専攻や経験を活かして「自分らしい強み」を仕事に結びつけていく柔軟さだと思いました。
「自分の学んできたことが、どう仕事に繋がるだろう?」と迷っている方こそ、アステリアのようにいろんなバックグラウンドを歓迎してくれる環境で、自分らしいキャリアを築いていけるのではないかと思います!