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【RPAエンジニア】“RPAのプロ”の道へ進むこととなった採用面接での社長の一言とは

PROFILE

M.M(エンジニア)
◆入社年:2018年/中途
◆出身:兵庫県/高等学校
◆趣味:ゲーム・将棋

人間の労働者の代わりに、365日24時間、残業代不要で文句もいわずに猛スピードで働いてくれるロボットを使うRPA。人口減少時代に、生産性を向上させる切り札とも目されている先進的な取り組みだ。そのRPAの最前線でエンジニアとして活躍するのが彼である。エーエスエルの採用面接を受けたとき、社長の平出からいわれた言葉が、RPAのエキスパートをめざすきっかけになったという。

エンジニアとしての明確な目標ができた

「あなたにはRPAが絶対にあっている」。転職活動中、エーエスエルの採用面接の場で、社長の平出にそういわれました。初対面ですよ?(笑)。しかも「自分はまだエンジニアとして一人前ではなく、技術力に自信がもてない」と伝えていた私に。その場でエンジニアとしての適性を判断し、最適な案件をすすめてくれる姿勢におどろきました。

そもそも、「もう採用すると決めている」といわれましたからね。「ほんとですか?」と、びっくりしました。でも、そのおかげで私のほうもその場ですぐに入社を決めました。そして、ざっくばらんに、心配なことを含めてありのままの自分をすべて話すことができました。あんなにフレンドリーな“採用面接”は見たことも聞いたこともないですね。

平出が私にRPAの案件をすすめた理由は、コミュニケーション能力の高さをかってくれたからだと思います。いま、人間がやっている業務をロボットに置き換えるのがRPA。当然、「いま、どんな目標を達成するために、どんな業務を、どんなフローでやっているのか」を聞き出す能力が必要になります。現状をしっかり把握したうえで、人間よりも短時間に、大量に、そして正確に業務をこなせるRPAに置き換えることで、現状の業務のどこを改善したいかという要望を聞きます。そのうえで、RPAシステムの設計に入るわけです。

自分の個性が活かせ、しかも世の中の役に立つRPAという最先端のITに携われる。「よし、RPAの分野のエキスパートになってやろう」。エンジニアとしての明確な目標ができました。

営業職を経験した後、IT業界へ出戻り

コミュニケーション能力は、もともとあったものにくわえて、前職で磨かれた面があると思います。じつは前職はIT業界ではなく、不動産の営業だったんです。IT業界での経験が少ないのは、いろんな業界を経験してきたからですね。 

高校を卒業して最初に就いた仕事は、建設現場でのとび職です。出身は兵庫県の田舎。本当はIT業界に入りたくて、とび職をやりながら基本情報技術者試験を受けたほど。でも、田舎にIT企業なんてないので、職人になるしかなかったんです。

27歳のとき、地元の先輩で東京で働いていた人から「東京に来たほうがいい。視野も可能性も広がるから」と誘われて、上京しました。そして、その先輩の仕事先である居酒屋で働き始めました。その後、30歳のときに結婚。それを機に家庭と両立しやすい職を探して、ようやくIT企業に働き口を見つけたんです。

そこでは、未経験からできるテストの仕事からスタートしました。そのあと、JavaScript、HTML/CSSなどのプログラミング言語を学んで、スマホアプリの開発に携わりました。Javaを使った航空系のシステム開発も担当しました。

エンジニアとしての自分に自信がついてきたころ、妻がおめでたに。それはうれしいことではありましたが、共働きができなくなってしまいました。そこで、とにかくかせげる職を探し、不動産会社の営業職に転じたのです。ただ、「一生の仕事」はITだと。ですから、「早めに戻りたい」という気持ちがありました。そこで、子育てが落ち着いて妻が仕事に復帰したのを機に、再びIT企業へ転職しようと活動。結果、エーエスエルに採用されたわけです。

お客さまの期待以上に動くロボットをつくる

入社したのは2018年4月。最初は、RPAをユーザー企業へ提供している会社に「ビジネスパートナー」という身分で派遣されました。社員やビジネスパートナーを集めた研修からスタート。最初の2ヵ月くらいで、RPAの概念や作成の仕方をみっちり教えてもらうことができました。そのあと現場に出て、実際にロボットを作成し、お客さまに提供しています。

RPAの開発では、コミュニケーション能力を存分に発揮しています。正確なヒアリングにもとづいて、お客さまの要望通りのものを提供するだけでなく、お客さまの要望以上のもの、あるいはお客さまが見落としているものを気づいて、それをおぎなったものを提供すると、とても喜んでもらえます。そういう瞬間にやりがいを感じますね。

また、お客さまからすると、業務フローのすべてを外部の人間である私に話してしまうのはリスクがあります。だから、必ずしもこちらがほしい情報のすべてをオープンにしてもらえるわけではありません。そこを推理しておぎなって、定められた納期のなかで必要な機能をそなえたロボットをつくりだしていく。それができたときはとくに達成感があります。

エンジニアというよりも、コンサルタント的な立ち位置でかかわる案件もあります。たとえば「社内のIT部門が主導してRPAを導入したが、まったく動いてくれなかった」という相談が来たことも。その案件では、実際に動くロボットにするための改善案を練るとともに、うまくIT部門を巻き込んで改善を進める方法を考えたり。大変ですけれど、おもしろさを感じます。

そういう相談が来るようになって、「一人前になれた」と感じるようになりました。ごく最近のことですが(笑)。RPAについては、誰かに教えてもらわなくてもひと通りできるくらいの技術力が身についたと思っています。

めざすはRPAコンサルタント

いちばん印象に残っているのは、ある大手小売業の案件。全国に店舗をかまえている会社で、毎日、本部と店舗との間で店舗運営についての会議を開催しています。その会議資料として、店舗ごとにその日までの売上をはじめとする各種データを集計し、前年度比較などさまざまな加工をしたものを提出しなければならない。店長自身が作成するケースが多く、大変な負担になっていました。そこで、その作業をすべてロボットが行うようにしよう、というプロジェクトです。

これについて、私はほぼすべてをまかせてもらえました。まず、この業務のインプットとアウトプットとフローを教えてもらいます。インプットとは「店舗の前年度販売データは会社内のイントラネットのここから取り出す」といったもの。アウトプットは「前年度比較はグラフ化して見やすい資料にする」とか。そして、いつの時点でデータが取り出せる状態になるのか、会議前のいつまでに資料ができていなければいけないのか、といったフローをおさえる。これらにもとづいて、ロボットを設計していきました。

最終的に、当初決めた期限通りの8ヵ月でやり遂げることができました。技術面でもスケジュール管理の面でも成長できたと実感しています。大きな責任を感じましたが、同時にやりがいもありました。あらかじめ決められたものをつくるのではなくて、お客さまと話しながら、よりよいものを自分で考えてつくっていくという経験を積むことができましたから。

これからもRPAをずっとやっていきたいと思っています。RPAのシステムを開発するだけでなく、RPAの導入コンサルティングのほうにも手を広げていきたいですね。RPAでどういうことができるのか、ご存じない方もまだまだいます。RPAでどういう効果が得られたのかを実例として蓄積していけば、お客さまにいろんな提案ができます。ゆくゆくは、それをもとに自分で案件をとれるようになれればと思っています。

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