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外国人メンバーが感じる日本企業での働きやすさとは

アシアルには、アメリカやイギリス、カンボジアなど、海外出身のメンバーが多く在籍しています。今回は、昨年9月に仲間に加わった、ハンガリー出身のブンディク・ベッティーナ・ヴィヴィエンと、2020年6月にも登場した、北マケドニア共和国出身のニコラ・ツヴェトコフスキが、日本の企業で働いて感じたことやコミュニケーションについて語り合います。

目次

  1. 海外にいながら日本企業の求人情報をどう得たか
  2. 社内の情報は英語でも提供されているので快適
  3. 仕事は日本語・英語・ハンガリー語でコミュニケーション
  4. 人には自分が一番心地いいと感じる社会や国の文化がある

海外にいながら日本企業の求人情報をどう得たか

——以前のインタビューでニコラは、インターンシッププログラムを利用して来日してアシアルと出会い、メンバーとたくさん交流できると思って選んだと話していました。ベッティーナは、大学院を卒業するにあたって、どんな就職活動をしましたか?

ベッティーナ:主に日本語(Wantedly、CareerCross)と英語(Linkedin、AngelList、Glassdoor)のウェブサイトを使いました。人材紹介会社(Cross Border Recruitment、Arigato Workなど)も利用して面接も受けたんですけど、紹介できる企業はゼロと言われて(笑)。どこの会社でも、日本語が堪能であることを求められました。でも、私はペラペラではないので。

ニコラ:日本の就職と海外の就職はちょっと違うかもしれません。日本の就職では日本語が話せることが条件になることが多いですけど、海外では英語は条件にはならないですね。

——就職活動に役立った情報はありますか?

ベッティーナ:助かったのは、日本語でいい履歴書を書くためのガイドですね。日本での就活は、本当に大変でした。就職活動を始めてから半年して、ハンガリーに住んでいる高校時代の友達から連絡が来たんです。それで、アシアルの田中社長に紹介されて。その友達がいなければ、まだ就職活動をしていたと思います。

——2人は、もともと日本で就職しようと思っていたんですか?

ニコラ:私は、日本の文化を経験したくて。日本語も好きだったし。インターンシッププログラムで1年間、アシアルで過ごしてから、日本で働いたらいいんじゃないかなと思ったんです。

ベッティーナ:私も同じ感じです。子供のときから日本の文化が気になって、アニメも観ていて、日本語が勉強したいと思っていて、住みたいと思いました。ニコラさんもアニメが好きだと、最近のソーシャルランチでそういう話が……。でも、プライベートな話を2人ですることは、あまりないですね。

ニコラ:ベッティーナさんが就職するときに、カジュアル面談をしたのが私だったから。先輩というか、上司に見えていたかもしれない(笑)。カジュアル面談では、アシアルがどんな会社で、どんな可能性があるとか何を提供できるみたいな話と、ベッティーナさんが何に興味があるのか聞きましたね。

ベッティーナ:一次面接のときだったのでは……。

ニコラ:すみません、どうやら一次面接のようです(笑)。

——アシアルにどんな印象を持ちました?

ベッティーナ:プロフェッショナルな感じで、本当に安心しました。アシアルの前に何社も面接を受けていたんですけど、いつも形式的な面接ばかりで会社の雰囲気が感じにくかったんです。面接官の人柄も見えないし。でも、アシアルの面接を受けたときは、ニコラさんと渡辺さんが面接官で、優しい感じだったから、緊張感が緩められて、面接を受けてよかったという気持ちになりました。

社内の情報は英語でも提供されているので快適

——実際に働き始めて、ハンガリーとの違いを感じますか?

ベッティーナ:ハンガリーでの就職活動中には多くの偏見を経験しましたし、私の専門知識もあてにされていませんでした。でも、日本ではそういうことを経験していません。大学院でもアシアルでも、私はほかの人と同じように扱われ、専門知識も認められ、私の意見も聞いてもらえて……。ホッとしました!

——アシアルに入ってよかったと思いますか?

ベッティーナ:Yes!! 海外からのメンバーも歓迎されていて、必要な情報は英語で提供されるので、快適に仕事ができています。重要なメンバーとして扱われていると感じられることは心地いいですし、プロフェッショナルなサポートをしてくれて。そのサポートを通じて、高いレベルのエンジニアになれているなと感じられます。

チームワークも素晴らしいんです。スキルが高いプロフェッショナルなメンバーに囲まれていることは、安心感を覚えるのと同時に、自分のモチベーションも高く保ってくれます。

ニコラ:こんなふうに思ってくれていてうれしいですね。今は、(フルリモート勤務のため)ほかの社員との接触も限られているので、新しく入った人が会社との関係を作ったり、仲よくできるかどうかすごく不安で。でも、ベッティーナさんの答えを聞いて、私も安心。新型コロナがなかったら、アシアルには社員旅行もあって。いつも面白いところに行っているし、面白い話もできるし、面白い経験もできるし。

社員旅行では、飲んで、酔っ払って、恥ずかしいことして。それも、経験してほしいし、経験できたら、ホントにアシアルのメンバーになれる(笑)。


——マケドニアやハンガリーの会社にも社員旅行みたいなものはありますか?

ベッティーナ:なかったです。

ニコラ:ないかな。家族に、会社の人たちと富士急ハイランドに行きました、一緒にバーベキューしてローラーコースターに乗りましたって言ったら、「え? 会社の人と? どんな会社に行ったの?」って驚かれました(笑)。今では、いつもお母さんからうらやましいって言われています。

ベッティーナ:大学のサークルでは行ったことがあって。社員旅行も同じ感じかなと思っています。

ニコラ:ちょっと似てるかもしれない。

ベッティーナ:楽しみにしてます。

仕事は日本語・英語・ハンガリー語でコミュニケーション

——仕事のときは日本語ですか?

ベッティーナ:日本語も英語もハンガリー語も使っています。日本のチームとはいつも日本語で。わからないところもありますけど、お互いに通じているので大丈夫です。書面でのコミュニケーションも問題はないですし。

会社に入ってから、日本語が上手になりました。特にビジネスの場面の日本語が。日本語は独学なんです。友達が単語とかを教えてくれました。それでずっとフレンドリーな日本語を使っていたので、ビジネスの日本語レベルはまだまだ。丁寧な文法の使い方がうまくないので……マジで気をつけてます(笑)。

ニコラ:たぶん、これから上手になると思います。

——日本人とコミュニケーションをとる上で、気をつけたほうがいいなと思ったことはありますか?

ベッティーナ:日本文化全般を知ることが大切だと思います。考えや行動を理解するのに役立つので。日本人は礼儀正しく、親切で、他人に敬意を払います。日本に住む外国人はみんな恩返しをするべきですね(笑)。

人には自分が一番心地いいと感じる社会や国の文化がある

——日本で働いてよかったですか?

ベッティーナ:はい。そう思います。

ニコラ:これは私も、Yes!!!!! アシアルで得たことはすごく大きくて。技術面でも、人間的にも。日本で働く、アシアルで働くという判断は、すごく正しいと思っています。もし、この選択をしていなかったら、タイムマシーンを作って過去の自分を怒りにいきます(笑)。

ベッティーナ:ハンガリーより日本のほうが経済的にも技術面でも優れているから、いろいろなスキルを得ることができました。もともと自分が持っている文化とは違う国だから、人間としても成長ができて。いろいろな人とも出会ったし、世界を見る目がちょっと変わりました。ここにいられてすごくうれしいし、人生最良の決断をしたと思います。

——母国に帰りたいと思ったことは?

ベッティーナ:全然ないです。友達とか家族には会いたいけど、国に戻る理由にはならないというか。国ではなく、人と会いたいだけ。ハンガリーが日本から車で数時間のところにあって、もっと頻繁に家族を訪ねられたらいいのにって思います。

ニコラ:もう日本に住んで4年くらいになるから、日本のほうがホームになってるんですね。マケドニアに帰っても、日本がなつかしくなって日本に帰りたくなるから、自分の居場所は日本なのかなと思ってます。


——なぜそこまで日本がいい、と?

ニコラ:ベッティーナさんが言ってたとおり、別の文化を経験して人としてちょっと成長した。新たな人とも出会って、会社での経験もあって。日本には今の私を知っている人がたくさんいるけど、帰ったら友達はいても今の私を知っている人がいなくなるというか。

例えば大学生になってから高校の友達と会う感じ? 同じ人だけどちょっと変わってる、みたいな。日本には、同じ興味があって、同じ話ができて、すごく仲のいい人がいて。例えば、病気になって、家族がいなくてもケアしてくれる友達がいる。それがすごく大切だと思っているし、仕事の同僚とか会社にまだ貢献したい。

そういう気持ちもあるから、帰ったら途中で諦めた感じになるかもしれないと思うので、帰りたくないですね。日本にあるものが大切だから帰りたくない。ベッティーナさんはどうですか?

ベッティーナ:難しい質問ですけど、人には自分が一番心地よくなる社会とか国の文化があって。自分にとっては、それが日本。日本にいたら最高の自分になれるという可能性を感じられるから、ここに残りたい。ここが一番心地いい。高校生のときに、ほかの国に行きたい、ほかの国に行ったら、もっと成長できると思っていて。それは日本かなとなんとなく思って来たけど、そのカンは正しかったと思います。

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