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理想のキャリアは、目の前の仕事を一生懸命やり続けることで形成される!「人をつくるアルサーガ。」連載第105回は、サーバーサイドエンジニアとしてエンジニアマネージャー(以下、EM)と現在の案件でリードエンジニアをしている戸谷さんの登場です。
戸谷さんは、前職で大手企業に長年勤め、不満はなかったものの、節目のタイミングでこれまでのキャリアを振り返り、新たな挑戦を模索していました。営業職から一歩踏み出し、次に目指したのは、近くで見続けてきた「エンジニア」という職業でした。
アルサーガへ入社してからは、目の前の仕事に全力で取り組み続けることで、会社の成長とともに自身も成長を実感。現在ではマネージャーやリードエンジニアとして、様々な経験を積むことができていると語ります。
今回は、エンジニアを目指すきっかけとなった前職でのエピソード、マネージャーとして模索しながら大切にしていること、趣味のポッドキャストの話、さらにはアルサーガの魅力について、たっぷり話を聞きました。
商流の川上を目指したら、アロハシャツの平和な会社に辿り着いた
――これまでの経歴を教えてください。
大学では教員免許を取得しましたが、教員の道は選ばず、就職活動を経て大手オフィス家具メーカーに入社しました。ここでは主に原子力発電所向けの特殊扉を販売する少し珍しい営業をしていました。特殊すぎるため、社内の人からの認知もなかったほどです(笑)。ただ、この仕事を通じてエンジニアという仕事に興味を持つようになりました。
技術営業という仕事なので、常に機械や建築系のエンジニアと二人三脚でサービス提供を行っていたんです。目の前でエンジニアリングという仕事を見ていて、技術力の高さや常に学び続ける姿勢を見てかっこいいなとずっと思っていました。
当時の私は30歳を迎え、ずっと同じ会社で働き続けるもどかしさからキャリアチェンジを考えていました。次にどんな仕事に挑戦しようかと考えていた時、ふと候補に浮かんだのが、ずっと近くで見ていたエンジニアという仕事でした。当時も今も変わらないですが、業界未経験からITエンジニアを目指す人が多いという話を耳にしていたので、それも後押しとなり、自分も挑戦してみようかなという気持ちが芽生えました。
――その決意からプログラミングは独学で勉強したのですか?
そうですね、今の時代はITエンジニアの学習サービスや動画教材がたくさんあるので、独学で勉強しました。転職するためというよりは、興味があったので勉強してみようという軽い気持ちから始めました。
ある程度勉強をしてポートフォリオをつくってみようと思い、完成したタイミングで「これはもしかして転職活動できるのでは?」と考えたのです。そうしたら想像以上にうまく進み、想定していたよりも早くエンジニアとしてのキャリアをスタートさせることができました。
――すごいですね!どのようなポートフォリオをつくったのですか?
サッカー観戦が好きなので、サッカー関連のアプリをつくりました。最近は戦術的な視点でサッカーを楽しむ人が増えていて、特に配置が重要と言われています。マグネットボードを使って説明する場面をよく見かけますが、それをアプリで表現できるようにしました。
また、試合のスタメンが発表されるサイトから選手名を自動的にアイコンに反映させる機能も追加して、よりリアルに楽しめるようにしました。
――アルサーガへ入社を決めた理由も教えてください。
未経験者の転職の軸として、商流の川上にある会社に入った方が良い経験が積めると言われています。その軸で様々な会社を見ていたのですが、アルサーガはプライム上場している企業と直接取引をしていることや、社内でコンサルから開発まで一気通貫して提供できる機能をもっていることから、「川上」に位置している企業だと思ったのが決め手の一つでした。
最終的な決め手は、面接担当の方にすごく褒めてもらったことです(笑)。ポートフォリオや独学でプログラミングを学んだことを高く評価してくださり、すっかりその気になって入社を決めました(笑)。
内定をもらってすぐに、ディビジョンマネージャーに会う機会があったのですが、その方がアロハシャツに短パン姿で。それを見て、「なんだか平和で良い会社だな」とここに決めてよかったと確信したことを今でもよく覚えています(笑)。
EMの在り方を問い直し、メンバーの声を引き出す1on1
――現在はどのような業務を担当されていますか?
現在は、マンション管理における諸業務を自動化・デジタル化するためのプロジェクトでリードエンジニアをしています。プロジェクトマネージャーとともに上流工程の打ち合わせに参加し、お客様の要望を具体化したシステムの設計にも関わっています。他にもチームメンバーへのタスクの割り振りや進捗管理、実装など、幅広く業務に携わっています。私にとってはとても良い経験になっています。
――他にもEMをされていると思いますが、マネージャーとして心掛けていることはありますか?
EMの役割は企業によってさまざまですが、アルサーガでのEMは、ピープルマネジメントが重要だと考えています。そのため、2週間に1回の頻度でメンバーとの1on1を実施しています。基本的に壁打ち相手として、メンバーに日々の業務や生活を振り返ってもらい、悩みや不満について自由に話してもらう場を設けています。
その上で、自分はリフレーミングを意識しています。ネガティブな状況や出来事に対する見方を変えて、ポジティブになるような新たな価値を見いだすことで、メンバーにとって日々の業務に前向きになる時間になれば良いなと心掛けています。
悩んでいる人は自分の視野の中だけで物事を考えてしまいがちだと思います。私のできる範囲で他の視点を提供することで、少しでも悩みの解消に繋がれば良いなと思っています。
ただ、これは話を聞く側の訓練が必要です。まだマネージャーとしては駆け出しなので、これまで読んだ心理学の本での学びを活かしながら模索している最中です…!
――試行錯誤中とのことですが、メンバーからの反響はどうですか?
漠然としていた悩みが、言葉にすることでより明確になったという声をもらうことがあります。例えば、年4回の査定に向けて一緒に目標設定を行う際、メンバーが抽象的な目標を掲げることがあります。
そのような時には、設定された目標を見直しながら、「この目標を達成にするためには日々どのような行動が必要なのか」「そもそもなぜこの目標を選んだのか」などを問いかけることで、メンバー自身が「そういえば、自分はこういうことを感じたから、今期の目標にしようと思ったんですよね」と改めて気づいてくれるようになりました。
――ずばり、悩みを聞き出すコツはありますか?
本当に難しいですよね(笑)。私自身、メンティーの立場だったときにメンターから「悩みある?」と聞かれたときに、「ここで話すようなことじゃないな」と思って話さないことがよくありました。だからこそ、自分が聞く側の立場になったときには、その場で終わらせず、少し粘って聞いてみることを意識しています。
例えば、「仕事のことじゃなくても本当に何でもいいよ」と伝えると、案外みんな悩みを打ち明けてくれるんです。最近では、「運動したいけど、できていないんですよね」というプライベートな悩みを話してくれたメンバーがいました。話を深掘りしてみると、「本当は野球がしたいんです」とのこと。そこで、「チームスポーツは難しいから、個人スポーツにしてみるのもいいかもね」と、たわいのない会話をしました。
このように悩みを話してもらえるようになっただけでも大きな進歩だと思いますし、こうした会話の積み重ねが、信頼関係を深め、次の一歩につながると信じています。
ダイナミックな変化を楽しみ、理想のキャリアを築き上げる
――自己紹介ページを見ると多趣味な印象ですが、最近のブームや仕事の息抜きはありますか?
仕事の息抜きとして、散歩や運動をすることが多いのですが、その際にはラジオやポッドキャストを欠かさず聴いています。ラジオ自体はもともと好きで、もう15年以上聴き続けていますが、コロナ禍をきっかけにポッドキャストが急激に普及し、それ以来ポッドキャストも日常的に聴くようになりました。
特に嬉しいのは、エンジニアの方が発信しているコンテンツが多いことです。何かをしながら聴けるので、情報収集や学習が気軽にできるのが魅力ですね。繰り返し聴くことで、新たな発見や学びがあるのも楽しいです!
↓お気に入りのポッドキャストを教えてもらいました!!
『ゆるコンピュータ科学ラジオ』
『ひまじんプログラマーの週末エンジニアリングレッスン』
『Rebuild』
――アルサーガに感じている魅力を教えてください。
アルサーガの最大の魅力は、会社が成長し続けるダイナミックさです。常に変化する環境の中で、自分に期待される仕事や役割も変わり、その変化を楽しむことができる人にとって、非常にやりがいのある組織だと思います。
自分はその変化の中で、リードエンジニアを任されたり、EMになったり、様々な経験を積むことができています。
反対に、理想のキャリアを描きすぎている人によってはこんなはずではなかったのにとネガティブに思う人もいるかもしれません。ただ、現代は社会の流れが速すぎるので、自分のキャリアを設計し切って、それを実行するのは難しいと私は思っています。むしろ、キャリアをあらかじめ決めすぎているのは、勿体無いことだと思うんです。
「目の前に与えられた仕事を一生懸命やり続けることで、自分のキャリアも自然に形成されていく」と思うので、そういう環境がここにはあるのが魅力ですね。
――今後、アルサーガで挑戦したいことについて教えてください。
現在の役割はピープルマネジメントですが、将来的には、技術的なリーダーシップをさらに強化しながら、チームの成長を支える役割を担っていきたいと考えています。
ただ単にマネジメントを行うだけでなく、自身も技術力を高め続け、チームメンバーの信頼を得られる存在でありたいと思っています。そのためには、日々の業務やコミュニケーションの中でメンバーの課題や目標に向き合い、一緒に解決策を見つけながら成長を後押ししていくことが大切だと感じています。
リーダーとしては、技術的な知見を共有したり、チームが挑戦しやすい環境をつくったりすることで、メンバーの一人ひとりが最大限の力を発揮できるよう支援したいと思っています。こうした取り組みを続けながら、チームや組織全体に貢献し続けたいです。
――最後にアルサーガに入りたい人に対して一言お願いします!
繰り返しにはなりますが、アルサーガで働く魅力は、ダイナミックな変化の中で成長できることです。この環境で楽しめる人は生き生きして働けると思うのでぜひ来てほしいです!
――ありがとうございました!
(取材・編集・文=広報室 宮崎)