こんにちは。須田です。あまり更新されていなかったのでご存じない方も多いかとおもいますが、Arionosの新規事業チャレンジ制度を利用して、秋田県大仙市に移住しております。秋田では、魅力的な事業の創出を目的に①事業創出プログラムの実施②農業の6次産業化の2点に取り組んでおります。
※詳細は、下記プレスリリースをご参照ください。
今回は、秋田で過ごしてみて変わった視点についてお話させていただければと思います。
東京で働いていた時、秋田で事業を進めるためには、とにかく現地に行って地元の方々の声を聞くことが何より大事だと思っておりました。(秋田に行くために仕事を早く終わらせ、時間を捻出していました)。というのも、秋田に住んでいる方たちは、地域課題が不明瞭(人が減っており、なんとなく駄目なのはわかっているけど、具体的に何をしていいのか分からない)であると考えておりました。
なので、地域課題を整理し、何を優先して取り組むかを考え、Arinosが中心となって、課題解決をはかっていけば良いと思っていました。
しかし、実際に秋田県大仙市に移住し、2カ月間地元の方の声を聞かせて頂くと、「声を聞いただけでは、ほとんど価値はなく」、Arinosの役割は、中心ではなく、「のりしろ」がちょうどよいということに気づきました。
地元の方は、「人がいない、後継者がいない、空き家が多い、農家の収入が少ない」等の地域課題を理解しており、皆さん口をそろえて「地域に人を残せる魅力的な仕事がない」とおっしゃられています。
また、その現状を変えるためにアクションを起こしている方もたくさんいます。つまり、現状課題も認識している、やるべきことを理解し、改善のアクションを起こしているということです!
それにも関わらず、秋田県がなぜ変わらないのでしょうか?
その理由は、
・ 地域課題を解決するアクションが収益化出来ておらず、継続できない
・より抜本的に課題を解決する動きが取れない。
・ 課題解決のアクションが連携されていない。 (個々人で動いてしまっている)
ということがあげられます。
ビジネスは、①地域の方々が本当に困っている課題を解決するもの②収益を生むことが基本で、どちらかだけでは、持続的なものはできないと考えております。
私が大仙市に移住し、実際に声を聞いたことで、地域の方々が困っている課題のイメージははっきりとした感覚があります。(例えば、商品企画、加工場ができないため、形が崩れただけの生産物を泣く泣く捨てている農家さんが多くいらっしゃるなど)
なので、「事業を創出する会社」の強みをいかせるArinosだからこそ、地元の方がそれぞれ思っている課題を、紡いで形にする(収益をあげるモデルを考える)、みなさまののりしろになれると一番いいのではないかなと思っております。
今後Arinosは秋田でどんどん、事業創出を支援していきます。
(直近、秋田で事業計画書の作成~立ち上げまでを一貫して支援するプログラムを実施します。)