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生成AIと共創アプローチで、企画段階から短期間で実装へつなげた地域課題解決プロジェクト
東邦ガスの自治体向け新規事業プログラム「つなぐtech」では、地域の課題を現場から解決する取り組みを進めています。その一つが教員の長時間労働の改善と部活動の地域移行を支援する「部活動改革支援サービス」です。
部活動を外部指導員に委託する際、外部指導員・学校・教育委員会の事務負担は膨大で、指導員の報告書作成には1回30分(年間700時間超)、教育委員会の承認・集計は15分(年間300時間超)かかります。東邦ガスは「事務作業負担50%削減」を目標に、現場の実態に基づいた仕組みづくりに着手。アクアリングは第二実証実験から開発パートナーとして参画しました。
まず、第一実証実験では、東邦ガスの社員が実際に外部指導員として部活動の現場に入り、「リアルな困りごと」を具体的に把握。アクアリングはその課題を精査して教育委員会へのヒアリングを重ね、並行してプロトタイプの作成を開始しました。
地域の実態を踏まえ、アクアリングはプロトタイプを共有しながら繰り返し議論を重ねました。短期で実証実験に耐えうる完成度へと引き上げることができたのは、現場からのフィードバックをもとに生成AIを活用して素早くアップデートを繰り返す、スピーディーな検証サイクルです。
現場との対話を重ねながら磨く開発プロセスが、プロジェクトを確かな方向へと導きました。
完成したシステムは、外部指導員が使う「部活指導員アプリ」と、教育委員会・学校が使う「管理システム」の二本立てで、Webブラウザで完結する仕組みです。契約・活動報告・支払いを一連で管理し、課題だった事務作業は大幅に効率化できました。また、複数自治体間で指導員情報を安全に共有し、共通基準で運用できる環境も整えました。
今回の実証実験には、尾張旭市・一宮市・日進市・弥富市の4自治体が参加。外部指導員と学校・教育委員会が実際に数か月間使用し、一連の流れを検証しています。
アクアリングの共創型開発は、教員の長時間労働という社会課題に新しい選択肢を示す取り組みとなりました。