株式会社アグリゲートの事業のひとつにPR事業があります。
PR事業は、小売事業の旬八青果店ブランドをメディアとして活用した広告代理店事業です。自治体さんやメーカーさんと協業させていただくことが多数ですが、今回は航空会社のAIRDOさんとの新たな取り組みをさせていただいておりますので、ご紹介します。
北海道産品の新たな流通に向けて
― AIRDO × アグリゲートによる空輸スキーム構築の取り組み
アグリゲート(旬八青果店)は、北海道の航空会社 AIRDOさん と協業し、空輸を活用した新しい産地流通モデルの構築に取り組んでいます。
AIRDOさんは、北海道発着の国内線を中心に運航する航空会社です。2024年より、空輸物流サービス 「道産空輸 AIRDOダイレクト便」 を開始。
空輸による輸送時間の短縮を活かし、鮮度を保ったまま商品を届ける仕組みを整備しています。
2025年度に、北海道庁が公募した「航空貨物輸送網強化事業」(詳細:https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/kkk/184739.html)をAIRDOさんが受託。この事業の実施にあたり、アグリゲートを協業パートナーとして選定いただきました
本事業の主な目的は、「航空ネットワークの維持・拡充及びモーダルシフト推進による「物流の2024問題」への対応のため、航空貨物輸送の利用促進、認知度向上に向けたセミナー等を実施すること」
アグリゲートは、
・北海道産地での生産者・団体向けセミナーの実施
・空輸を活用した青果物流通のスキーム構築
・首都圏(旬八青果店等)での販売検証やプレゼントキャンペーン実施
などをAIRDOさんと共同で進めています。
株式会社AIRDO 北海道室長 工藤智章氏 との対談イベント
バイヤー兼代表の左今が何度も北海道へ向かい、産地訪問やセミナーを複数回実施
空輸スキームの概要
AIRDOさんの旅客機に搭載される、既にある貨物スペースを活用し、青果や加工品などの道産品を東京まで空輸します。
具体的な品目として、とうもろこし・長芋・じゃがいも・ブロッコリー・トマトなど一部商品の輸送・旬八青果店での販売をおこなっています。
今回、9月1日~10月26日にかけて旬八青果店では道産空輸フェアを実施し、青果はもちろん、加工品や惣菜でも北海道産食品を楽しんでいただけるような取り組みをおこなっています。
今後は、より安定した運用体制の確立を目指し、運賃コストの最適化、取扱量の拡大、品質保持体制の検証を進めていく予定です。
特に、陸送や個配と比較してコスト面でも競争力を持たせることを目指し、物流事業者・JA・生産者と連携して調整を行っています。
AIRDOダイレクト便を活用した物流の特徴
\AIRDOダイレクト便を活用した物流の特徴は以下の通り/
・鮮度が良い状態や熟度が高いまま輸送することで、「高付加価値での販売」が可能
・商品特徴上、劣化スピードが早いB級品も、空輸であれば流通ができる
・中規模物流を構築することで、「陸送・個配」より鮮度がたかく、「個配」の半額以下を目指して物流を組み立てている
今後の展開
今後は本取り組みを通じ、産地・物流・小売が一体となって、北海道の新鮮な農産物をより身近に感じられる仕組みづくりを進めていきます。
今回の事業は、北海道の生産者と首都圏の消費者を結ぶ新しい物流の実証段階です。課題も多い取り組みですが、関係者の皆さまと連携しながら、持続可能で実用的な空輸スキームの構築を目指しています。