バリューをどうやってつくったか? - アダビトチャンネル | stand.fm
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みなさんこんにちは!アダビト人事・広報の相原です!
アダビトは、現在2つの事業「tretoy(トレトイ)」「Simple Side Mascots(サイマス)」を展開するエンタメ企業ですが、今の事業を展開する前より、「ビジョン・ミッション・バリュー」をとても大切して仕事をしています。
そこで今回は、アダビトの事業内容に少しでも興味がある方や「どんな働き方をしているのか?」が気になるという方に、実際にどんな考え、価値観で日々仕事をしているのかをぜひ知っていただこう!と考え、「バリューをどうやってつくったか?」をテーマに発信していきます。
内容は、昨年に公開したラジオ「バリューをどうやってつくったか?」と同様の内容を書き起こし、加筆修正したものです。雰囲気も含めて知りたい方は、ラジオを聞いていただければ幸いです!
※内容は2021年5月時点のもので、全2回に分けて公開しています。
CEO・後藤
アダビト代表(CEO)の後藤です。
CTO・池野
アダビト取締役CTOの池野です。今日はですね、アダビトで大事にしている価値観について話していければと思います。バリューを対外的に話すのは初めてですね。
後藤
そうですね、今までなかったというか「バリューを対外的に発信する必要がなかった」という感じではありましたね。
事業が伸びてきて、これから組織を作るタイミングなので、僕らが大事にしている価値観とか「どういうことを普段考えているか?」をお話しできればな、と思っていますね。
池野
ぜひ共感していただけたら嬉しいかなと思います。さっそくですが、どんな感じでバリューをつくっていましたか?
後藤
大前提として、会社の「VMV(ビジョン・ミッション・バリュー)」って「(企業として一般的に)よくあるからつくる」というのがあるじゃないですか。そういうのってダメなので。
アダビトは「必要性ですべてのことをやる」という文化があります。一番大事なのは事業が成功することだし、僕らがやりたいビジョンが達成できること。
そこ(事業成功とビジョン達成)を最短距離でやるために必要な文化ってなんなんだろう?というのを言葉にするっていうのが「バリュー」の一番の役割。
そこで、バリューを作っていく過程の中で重要な2つ(の要素)をまとめて。
ひとつめが、当たり前だけど「事業が勝てる文化にすること」で、それは勝つために必要な文化や、事業の成長につながる文化。
ふたつめが「言葉が浮く(考えてもいないし実践もしていない言葉を使っている)」ことがないように、自分たちが普段使っている言葉や、よく使っている言葉にすること。
まず、事業の成長に必要な勝利条件を書いたうえで必要な文化をブレストして。その段階で池野さんに話して、「事業の成長にこの勝利条件が必要そうなんだけど、どうかな?」と言って。そこから、一応「仮のバリュー」みたいなのを並べて。
あとは、「自分たちが普段使っている言葉ってなにかな?」をブレストしていった...という感じだったよね。
池野
けっこう、”ワーディングが浮かないようにする”ことにはこだわりましたね。
後藤
そうだね、普段使っている言葉とか言いやすい言葉というのは(バリューづくりにおいて)重要視しているね。
池野
最終的に今のバリューの表現になったけど、めちゃくちゃあったもんね、そういうの。
池野
ではここでバリューを紹介します。
①外れ値をつくる
②巻き込み上手
③科学的である
④プロである
ひとつずつ後藤さんの方から説明してもらってもいいですか?
後藤
アダビトのバリューはピラミッド構造にしていて、④→③→②→①の順に難易度が高い形で作っています。
まず「プロである」というバリューが一番下にあって、アダビトのプロの定義は「自走できる」ということ。
自走できる(自分でやれる、自分で考えて自分でいける、成長意欲がある)は、「自分の今の現状より、もうちょっと上に行きたいな〜」とか「会社が上にいってほしいな〜」って思えること。
また、今目の前にあることをしつこくやれること。
今目の前にあることをやらないで、ほかのことに逃げたくなることってすごくたくさんあるし、日々めっちゃ大変なんだけど。
そこを諦めないでしつこくやったり、どうやったら課題を解決できるかだったりを考えられることですね。
最後に、他責にしないこと。
他人のせいにしないで「自分がどうやったらできるかな?」「誰かがミスってしまっても、自分だったらどういうふうにサポートできたかな?」と、常に自分で考えられること。
それを通して、組織に対し「どうやったら善いことや面白いことできるかな」を考えられるところを「プロ」と呼んでいますよね。
池野
「自分がやっている仕事に責任持ってやってもらう」というところで、大事だなって。一番仕事で基礎になるところかな〜って僕も思っています。
後藤
特にスタートアップの形態をとっていると、毎日課題がすごくたくさん出てきて、解決する課題も(レベルが)高いものが多いので、「自走できること」が重要だし、そこにフィットしていないとむずかしいのかな〜というのは、あるかもしれないね。
池野
たしかに、仕事が与えられるような環境ではないもんね。
後藤
そうだね、自分でつくっていく。
もちろん、人それぞれのミッションやイシューはあるけれども、それに関しても「自分でどうやってイシューを解いていくか?」をやっていくところが重要だし、そういう方と一緒に仕事するのはシンプルに楽しいよね。
「お互いに背中を預けあっている」という感じ。そういう人が揃うと楽しい、というのはありますよね。
後藤
次のバリューの段階は「科学的である」こと。
アダビトではさっきも話した通り「事業成長するのに必要な勝利条件」でバリューをつくっているので、「プロである」はもう直感的にわかる。「サボっていたりしたらそりゃ伸びないでしょ」っていうのはわかるけど笑
この「科学的である」の「科学」の定義なんだけど、これは実験するということ。実験は、数を多くやらないといけないですよね。
(実験の)数をやっていく中で、うまくいったり、うまくいかなかったりした現象を捉えるためには、”測定可能な状態”にしておくこと。たとえば、数字にできたり、ロジックにできたりだとか。
あとは、因果関係を測ること。
たとえばこういう原因があったことでこういう結果が起きたっていうのを、定量的な指標として測れること。それは数字だったりとか過去との比較とか、そうすることで再現性を産むということ、それが僕らの言う科学。
そのために、まずむちゃくちゃゃ実験してみることが大事だし、構造を言葉(ロジック)や数値として語れることが大事だし、それが繰り返せたらめっちゃ良い。
今みたいに、「キャラクター雑貨」「キャラクターを作る」といった事業をやっていると、どうしても「アート」になりがち。「私がいいと思ったから」で話が終わってしまいがち。
ある種、それ(私がいいと思ったからというアートで事業をやること)が究極のサイエンスではあると思う。「作り手の本人がいいと思う」というのを深堀りしていくと、(心の奥底の)地下水脈の部分でお客さんも同じことを本能的には思っている、といった話はあるので。
ただ「私がいいと思ったから」だけでは解決できないことのほうが多い。
それは(「これが良い」というアートが)外れた場合でも当たっていた場合でも、説明ができないことが多いから。
「このキャラクターはこうやって作りました」「このイラスト・画像はこのように作ったのでうまくいきました」と説明できて、それを数字で測定できる状態にしておくことは、いわゆる「ヒットの再現性」を産むうえですごく重要だし、そこが僕らの「コア」の部分になるのかなと思うので。
ただ、けっこう(科学的であると言うと)勘違いされがちなのが「データばっかり見て冷たいよね」みたいなこと(笑)
(データを見るより)「センスでしょ」というところは僕も一定はあると思っているし、特に「0から1をつくる」はそうだと思うし。
でもセンスを産む人たちを集めてきたり、(センスを産む)組織の仕組みをつくったりするところは「サイエンス」だと思っている。
0から1を産んだあと、それを繰り返すところは絶対サイエンスできるよねって思うし、そこがアダビトの「科学的」。
そういった(ことができる)人が、アダビトでは評価されるのかな、と思いますよね。
あと、「データばっかり見て冷たいよね」については、「(データを見ること自体は)冷たくもない」と俺は思っています。
データを見ることは、「メガネやコンタクト」と同じだと思っていて。結局ぼやけていたらユーザーさんを見れないじゃないですか。
ユーザーさんがぼやけているときに、データやロジックでユーザーさんを見るからクリアに見える。だから、ユーザーさんにとって、お客様にとって真摯であれるっていうのが、(データを見ることへの)捉え方で。
「お前視力悪いのに、メガネかけることサボってない?」っていう...「データやロジックで見ないほうが冷たいんじゃない?」と思うから、科学的であったほうが逆に暖かいのかなと思うかな。
ユーザーさんとかお客さんにより貢献しやすいですよね。
池野
ユーザーさんのためを思って何かをやろうとするときに、より良いことをやるための話だからね。
後藤
間違いない。それが「科学的である」ということですね。
後藤
「巻き込み上手」
ここから先は、本当に難易度が上がるんだけど、巻き込むと言ったら社内の仲間、周囲、そして世間。
ここは、キャラクター雑貨を販売しているところでいうと、「デザイナーズトイ」という新しい文化を作っていくときに、言い方はあれだけど「広告運用の改善」をちまちまやっていても伸びないんですよね、伸び幅も低いし。
外側に企画をやって「現象」を作らなきゃいけないんだよね。
注目を集められる現象とか、「めちゃくちゃ伸びます」という現象を作るときには、やっぱり周りを巻き込んでいかないとできない。
…で、面白いことをやるってなったときもみんなの意見を聞いたほうがいいし、みんなを巻き込むことが重要。
うちの会社は結構カルチャーが強いから、内側にこもりがち。やりたいけどできていないという点でも、ここをバリューにするのってすごく大事かなって。
池野
色々幅があるけどね。巻き込むっていうところはね。
後藤
この「巻き込み上手」に関しては、けっこう僕らが苦手である自負があるからこそ、バリューとして書いておいて制御する、というのが結構あるかなと。
池野
バリューは言いやすいようにシンプルにするというのがあるから、頭に入りやすいかもね。
後藤
(バリューとして言語化することで)「巻き込んだほうがいいな」「ここは周囲を巻き込むところだな」って思うように頭が働くようにしていかないといけない。
できていることをバリューにしても仕方がないというか、やり続けるのがむずかしいこととか、組織として言葉で語らなくてもいいよね(というところまで浸透している価値観)という部分をバリューにした方がいいよねと意識してつくっているなと思いますね。
最後の「外れ値をつくる」ですが、外れ値は統計用語で、いわゆる中央値の「Y=αX」があったとして、その線に乗らないところが「外れ値」です。
僕らの場合の外れ値は、”良い外れ値”のことを言っていて、「今よりも10倍いい」「めちゃめちゃ一気によくなる」こと。
「ないがち」とも言うんだけど...ありがちの反対で、「あまりないよね」ということをやり続けて10倍良くするアクションが出てくること。
色々な(細やかな)改善も大事なんだけど、「非連続の成長をしていこう!」ということになると、外れ値を取るアクションを意識的にとっていかなくてはいけなくて。それは周囲を巻き込むこともそうだし、「それを狙いにいく」ということだよね。
たとえば、今まで社内でわかっている「これをやっておけばいいよね」というデータや科学をもとにしてキャラクターや施策をつくるところから、”あえて外して”やってみる。
あとは、大きいところを狙いにいくこと。
「フォロワーが多いインフルエンサーに依頼する」「大きな資金を入れて組織拡大するファイナンス」とか、それをつくっていくのが外れ値かなって。それがすごい大事。
池野
「科学的である」があっての「外れ値」だよね。
後藤
そうだね。”適当にやる”ということではなくて、「普段やっていることがわかってるからこその外れ値をあえて狙いにいく」というアクションが有効、というのがあるよね。
池野
中央値を知ったうえで、どこをあえて外すかっていうね。難しいよね(笑)
後藤
めちゃめちゃむずかしい(笑)
「外す」というのは、適当にやることではなく、「成功確度が高そうなことだけど、今は背伸びをしないとできないようなことをやる」という感じ。
だから、バリューのピラミッドの一番上の難易度って感じだよね。
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