AIエージェント開発、ようやく“実用レベル”に近づいてきた?〜Microsoft Foundry Agent Service v2を触って感じた変化〜
最近、AIエージェント開発の話題がかなり増えてきました。
ただ実際には、
- モデルの選択肢が少ない
- APIが独特で扱いづらい
- 記憶機能が弱い
- システム全体を組みにくい
など、「試せるけど実務ではまだ厳しい」という場面も多くありました。
そこで今回私たちは、Microsoft Foundry Agent Service v2を触りながら、「どこまで実用的になったのか?」を検証してみました。
そもそも、AIエージェント開発の何が難しい?
AIエージェントは、ただチャットできればいいわけではありません。
実際に使うには、
- ツールを呼び出す
- 状況を覚える
- 複数の処理をつなぐ
- UIや外部サービスと連携する
など、かなり多くの要素が必要になります。
つまり、「AIモデル単体」ではなく、
「AIシステム」として作る必要があるということです。
以前の課題:自由度が意外と低かった
従来のFoundry Agent Serviceでは、
- Azure OpenAI系が中心
- 利用モデルに制限がある
- 独自API色が強い
など、柔軟性に課題がありました。
例えば、「Claudeを使いたい」と思っても、簡単には組み込めませんでした。
また、Memoryやオーケストレーションも限定的で、ちゃんとしたAIエージェントシステムを作るには工夫が必要でした。
v2で大きく変わったポイント
今回のv2では、かなり方向性が変わっています。
モデル選択の自由度が上がった
Claudeを含め、利用できるモデルが広がりました。
これによって、
- 用途ごとにモデルを変える
- コストや性能で選ぶ
- 複数モデルを組み合わせる
といった構成がしやすくなっています。
つまり、「Azureだからこのモデルしか使えない」状態からかなり進化しています。
APIが扱いやすくなった
v2では、Responses APIベースに刷新されています。
これによって、
- ツール呼び出し
- ストリーミング
- OpenAI系APIとの整合性
などが改善されました。
以前より、「特殊なエージェントAPIを覚える感覚」が減り、扱いやすくなっています。
Agent Frameworkと連携しやすくなった
v2では、Microsoft Agent Frameworkとの連携も強化されています。
これによって、
- ワークフロー制御
- エージェント同士の連携
- オーケストレーション
などを組み込みやすくなっています。
つまり、“単体AI”ではなく、“AIシステム”を作りやすくなっています。
Memory機能も追加
Memory機能も重要なアップデートです。
これにより、
- 会話履歴
- ユーザー情報
- 過去のコンテキスト
などを扱いやすくなりました。
毎回ゼロから応答するだけでなく、継続性を持つエージェントに近づいています。
何がうれしいの?
今回触ってみて感じたのは、「ようやく“実務で使うイメージ”が見えてきた」ということです。
1. モデルを柔軟に選べる
用途によって最適なモデルを選択しやすくなりました。
2. システム全体を作りやすい
単発のチャットではなく、
- ツール
- Memory
- エージェント連携
まで含めた構成が組みやすくなっています。
3. “実験”から“実装”に近づいている
以前は「技術検証感」が強かったものが、「実際のプロダクトにどう組み込むか」を考えられるレベルに近づいています。
まとめ
AIエージェント開発は今、
- モデル単体を触る段階から
- システムとして組み上げる段階
へ進んでいます。
今回のFoundry Agent Service v2は、
- モデル選択
- API
- Framework
- Memory
などが大きく改善され、実用的なAIエージェント基盤にかなり近づいてきたと感じました。
Acroquestでは、
- MCP
- A2A
- AG-UI
- Memory
- Agentic RAG
なども含め、
「AIをどう実際のシステムとして使うか」
をテーマに技術検証を続けています。
もし、
- AIエージェントに興味がある
- 新しい技術を実際に触ってみたい
- 実務につながるAI開発をやってみたい
そんな方がいれば、ぜひ一度お話しましょう。
具体的な実装コードなど詳しくは当社技術ブログに記載しておりますので、詳細を知りたい場合はこちらをご覧ください。
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