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求人サイトを覗くと、「フラットな組織づくりを…」みたいな紹介文をよく見かけます。
私自身、なんとなく分かった気になって「働くならフラットな組織がいいよね」なんて言っていた時期もありました。
ですが、会社を立ち上げ、組織づくりをしてきた今、あらためてそんな時期を思い返すと「フラットな組織」に対する考え方は当時と違うなと思いました。
フラットな組織って実際どんな組織なんだろう?
今日はそんな疑問に対するaciassとしての考え方を、つらつら書いていきたいと思います。
「フラットな組織」ならうまくいく?
たしかに、上下関係がなく、誰でも自由に意見を言える環境って、とても魅力的だと思います。
そんな雰囲気に惹かれて会社を探す人も、多いことでしょう。
特に今の時代、多様性を尊重し、それぞれの個性や意見が組織に反映されることが求められている気がします。
ですが、フラットな組織という言葉が都合よく使われすぎて、「本来の意味が置き去りになっていないかな?」と感じることがあります。
上下関係をひたすら排除し、全員が対等で組織図のない会社。それが答えなら、実現すること自体はとても簡単だなと思います。
ただ、正直「みんな横並びでみんな自由、あとはみんなにお任せ!」なんて放任主義で会社が成り立つとは思えません。
もちろん、純度100%の縦社会は今の時代には合わないことも理解しています。
フラットは、アメリカだからうまくいく?
海外、特に欧米のスタートアップでは「役割ベースのフラット」がうまく機能している例がたくさんあります。
でもそれは、
- 合わなければ契約終了
- 評価に納得できなければ転職
- チームも役割もプロジェクト単位で柔軟に変える
といった、「入れ替え前提の文化」だからこそできることなのではないでしょうか。
一方、日本の多くの企業はもっと、所属や人との関係を重んじる文化があると思います。
簡単に従業員を切ったり入れ替えたりできない前提があります。
“入れ替えずに回す”ことが求められる日本の会社では、単にフラットを掲げるだけじゃうまくいかない。
私たちは、そんな実感を何度もしてきました。
ひとりひとり、向いてるやり方が違う
カルチャーによる壁はもうひとつあります。
フラットな組織では「自分からどんどん意見を言うこと」が前提になりがちです。
でも、全員がそういうタイプなわけじゃありません。
- ガンガン発信するより、まず全体を把握してから動くのが得意な人
- 静かに丁寧に、手元のタスクを整えていくことに強みがある人
- サポート役として周囲の成果を引き出せる人
私たちは、それぞれが違う力を持っていて、それぞれが必要な存在だと考えています。
「全員が発信型じゃないと活躍できない組織」って、本当に多様性があるのでしょうか?
私たちは、そうは思いません。
少し嫌な言い方をしますが、安直で自由なだけの組織の先には、秩序のない世界が待っていると言えるでしょう。
強いコネクションを持つ人、あるいは大きな声を出せる人…
全員を横一列に並べた時、意見の通りやすい人通りにくい人の差は歴然となります。
aciassが目指す“ちょうどいいフラット”
色々好き勝手申し上げましたが
前提として、私たちaciassも「フラットな組織でいたい」と思っています。
ですがそれは、先に述べたような「フラットな組織図を作るだけ」が目的ではありません。
秩序を保ちながら、誰もが対等に尊重される組織こそ、私たちにとって“ちょうどいいフラット”だと考えています。
そのためには、指揮を取るポジションは必要だと考えています。
ただその先導者はトップダウンでも放任するでもなく、メンバーがそれぞれの特性を活かせる環境をどのように実現できるのかを考え、実施するべきなのです。
たとえば
- 「誰でも意見が言える」だけで終わらせず、誰が意思決定するかを明確にする
- 情報はできる限りオープンにして、判断に必要な材料をみんなで持てるようにする
- メンバーそれぞれの役割や責任を可視化して、相談や連携がスムーズになるようにする
- Slackや1on1でのやりとりも、「困ってる」や「疲れてる」が出しやすい雰囲気を意識してつくる
- 空気に流されず、意図を持った意思決定ができるように会議やSlackの進行を工夫する
こうした細かな工夫の積み重ねが、私たちにとっての“ちょうどいいフラット”を実現してくれると考えています。
大事なのは、見た目より中身
「フラットな組織」「ティール組織」「ホラクラシー」…
今はいろんな組織スタイルが紹介されていますし、どれも素晴らしい考え方だと思います。
でも、それを表面的に真似しただけではうまくいかない。
大事なのは、「自分たちのチームに合っているか」「今のフェーズで必要なのか」をちゃんと考えること。
組織図や制度ではなく、どう運用し、どう文化に落としていくか。
そこにこそ、本質があると私たちは思っています。
一緒に、会社のカルチャーを育てませんか?
わかったような事を書いてきましたが、私たちaciassもまだまだ発展途上のチームです。
でも、だからこそ「どうすればよりよくなるか」を、メンバーみんなで一緒に考えていける余白があります。
組織やカルチャーを一緒に育てていけるフェーズにあると言えます。
そんな私たちは今、Webエンジニアとしてチームに加わってくれる仲間を募集しています。
そしてそれ以上に、カルチャーや働き方にも一緒に向き合ってくれる仲間を探しています。
「仕事と暮らし、どちらも大切にしたい」
「誰かを支えることも、自分らしい働き方の一部にしたい」
そんなふうに思っているあなたと、ぜひ一度お話してみたいです。