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aciassの高野です。
最近、採用媒体やXのDM等で「ちょっと興味があります」と言ってくださる方が増えてきました。
とてもありがたいですし、そのたびに「どういう人と働きたいんだっけ?」という問いに戻っていく感じがしています。
特に、今まさに各チームを大きくしていこうとしているこのタイミングで、採用は本当に大事なテーマだなと改めて感じています。
採用にはまだまだ試行錯誤があるし、正解もないと思っていますが、
それでも今のaciassには、本当に素敵な人たちが集まってくれたなと心から思います。
ただ、正直に言うと、最初から「この人がaciassっぽいかどうか」が言語化できていたわけではありません。
むしろ「それ、ただの好き嫌いじゃない?」と思うような感覚も混ざっていて、最初は自分たちでもモヤモヤしていました。
今回は、そんなふうに“採用の判断軸をどうやってつくってきたか”について書いてみようと思います。
よかったらお付き合いください。
「直感でいいのでは?」という誘惑
創業してすぐの頃、面談を終えたあとに
「なんかいい人だったよね」
「うーん、なんか違う気がする」
みたいな感想が出ることがよくありました。
その“なんか”をちゃんと言語化できていなかった頃は、
毎回の採用判断がふわっとしていたし、「その感覚って人によって変わるよね?」というモヤモヤがありました。
もちろん、感覚って大事なんですよね。
一緒に働くうえで「なんか合うな」って大事な要素です。
でも、それがただの“ノリ”とか“共感”で終わってしまうと、判断の再現性がなくなってしまう。
あとから振り返って「なぜこの人を採用したのか」が説明できないのは、ちょっと怖いなとも思いました。
今のメンバーについては、全員ちゃんと「なぜこの人と働きたいと思ったか」を説明できます。
でも、これから組織が大きくなって、判断のスピードや人数が増えていったときに、 その「理由がわからない採用」が生まれてしまう可能性がゼロではない。
だからこそ、今のうちにそのリスクは潰しておきたいなと思っています。
「好き嫌い」に理由があれば、それは軸になる
そんな時期に、メンバーのひとりがぽつりと言ったんです。
「そもそも自分たちが、どういう人を“好き”だと思ってるのかを言語化したほうがいいかもしれないですね」
なるほどなと。
たとえば、
- 自分の考えをちゃんと持ってる人が好き
- 失敗談をさらっと話せる人が好き
- チームのことを“自分ごと”で捉えられる人が好き
- スキルアップしたい人が好き
こういう“好き”って、実は全部aciassの中で大事にしている価値観とつながっていたんですよね。
なので、「好き嫌いで判断しないようにしよう」ではなくて、
「好き嫌いに理由を持てるようにしよう」という方向に舵を切りました。
aciassの採用における判断の軸
そこからメンバーと話し合いを重ねて、現時点ではこんな視点を判断軸にしています。
・ワクワクを持ち込めるか
aciassは、「仕事って楽しんでいいよね」という空気をわりと大事にしてる会社です。
だからこそ、プロダクトでも制度でも、「こうしたらもっと面白くなるかも」と前向きに手を加えてくれる人は、とてもありがたい存在です。
完璧な答えじゃなくてもいいから、まずやってみる。
その“やってみる勇気”とか“ちょっとしたノリ”が、新しいものを動かすきっかけになることが、うちでは結構あります。
そうやって自分の“ワクワク”をチームに持ち込んでくれる人と、一緒にものづくりしていきたいです。
・自分の弱さを見せられるか
全員が強くて完璧なわけじゃないし、失敗するし、わからないことだってある。
それをちゃんと「わからない」と言えること。迷ったときに「ちょっと相談させてください」と言えること。
aciassでは、「自分を大きく見せる必要のない心理的安全性」をすごく大切にしています。
だからこそ、自分の弱さを言葉にできる人のほうが、チームの中で信頼されやすいし、結果的にいろんな挑戦も任せやすくなると思っています。
かっこよく見せなくていいから、ちゃんと話せる。
そういう人と働けたら、安心して前に進めます。
・仲間の“余白”を楽しめるか
一緒に働く人って、当然だけど自分とは違うところをたくさん持ってます。
性格も、価値観も、こだわりポイントも、人それぞれ。
aciassでは、その“ズレ”や“余白”みたいな部分を、「よくわかんないけど面白いな〜」って思えることを大事にしています。
むしろ、その違いがあるからこそ、チームのアウトプットって面白くなる気がしていて。
「なんかこの人、変わってるな」と感じたときに、笑いながらその個性を受け止められるような人と、一緒に仕事がしたいなと思っています。
スキルより、“温度感”のほうが大事な時もある
これまで何十人もの方とお話してきて、強く思っているのは、
スキルや経歴って、もちろん大事です。ただ、それ以上に“温度感”が大事な場面もあります。
正直、どんなに経験豊富でも、「この仕事、まあやりますよ」みたいなスタンスだと、
aciassのチームにはうまくフィットしないと思っています。
逆に、経験が浅くても「こういうの作りたいんです」とか「こんなふうに関わっていきたいんです」って熱量がある人のほうが、うちではすごく活躍しています。
採用に正解はないだろうけど、「判断の言葉」は持ち続けたい
ここまであれこれ書いてきましたが、
採用って、やっぱり正解のないテーマだと思います。
どれだけ言語化しても、チームのフェーズやメンバー構成で「フィットする人」は変わっていくし、
1on1で話してみないとわからないことも山ほどあります。
だからこそ、「この人をなぜ選んだのか」「なぜ見送ったのか」を、きちんと言葉にする癖だけは持っていたいと思っています。
「なんか好き」でもいい。
でもその“なんか”をチームで共有できるようにしておかないと、組織としての一貫性は失われていく。
採用をするたびに、自分たちの“好き”を見直して、価値観の言語をアップデートしていく。
それくらいの温度感で、これからも採用に向き合っていきたいです。
最後に
もちろん、aciassの考え方がすべて正しいわけではないと思いますし、
他の会社のやり方を否定するつもりもまったくありません。
でも、こういう考え方にちょっとでも共感してくださる方がいらっしゃったら、ぜひカジュアルにお話しできたらうれしいです。
そして、何より一緒に“ワクワク”を持ち込んでくれる方に出会えたら、最高です。
読んでいただき、ありがとうございました。