こんにちは!
4月に新卒でアーザスに入社したばかりの、社本です。
3か月間新人研修を受け、つい最近配属されたばかりなのですがとてもユニークかつ学びの多い研修内容でした。
今回はそんな研修の内の一つである「eスポーツ研修」について、感想を交えながらご紹介していこうと思います。
イベントの様子
目次
eスポーツ研修とは???
研修の目的
実際の内容
イベント要件
目的設定・稟議
準備
本番
終わりに
eスポーツ研修とは???
私も初めて聞いたときは「???」でした。ゲームを開発するわけではありません。
「社内向けに、eスポーツを使ったイベントを企画・運営する」これが研修内容です。
研修なわけですから、当然業務の進め方や考え方を学ぶためのものなのですが、「これで何が学べるの?」と思う方もいらっしゃると思います。
研修の目的
イベントを1から作るということは、以下のようなことをやっていく必要があります。
- イベントの目的を決める
- それを元に概要・企画を決める
- 依頼主(今回は自社)に提案する
- イベントまでのスケジュールを決める
- イベントの準備をする
- 本番の運営をする
- 反省会をしてよかった点、問題点を確認し、ノウハウを蓄積する
- 広報のためにイベントのブログや動画を作成する
この流れは、イベントに限らず多くの業務と近い構造になっていると思います。
ここに加えて、チームでの作業になるためこまめな報告・連絡・相談が必要になります。
つまり、イベントを通じて物事のプロセスの立て方を理解し、段取りや調整の方法を身に着け、チームで仕事をする上で必要なやり取りを学ぶことが研修の目的となっています。
当日の運営の様子
研修内容に入っていく前に、今回の研修に関してより詳しい内容は、オウンドメディアの「アーザスBlog」に記事を投稿しています。
2025年度新入社員研修 - GeoGuessr大会の運営を通して学んだこと(企画・準備編) | アーザスBlog
2025年新入社員研修 - GeoGuessr大会の運営を通して学んだこと(リハーサル・本番編) | アーザスBlog
もしよければこちらも是非ご覧ください!
実際の内容
イベント要件
まず前提として弊社のeスポーツ事業部側からいくつかイベントの要件が提示されました。
重要なものを挙げると、以下の2つです。
- 扱うタイトルは「GeoGuessr」とする
- チーム戦の要素を取り入れる
GeoGuessrとは、Googleストリートビューで表示された景色から場所を当てる地理クイズゲームです。
これを元にイベントを作り上げていきました。
オープニングに使用したスライドより抜粋 ここはスカイツリーのすぐ近く
イベントの様子 ここはどこでしょう?
目的設定・稟議
まず初めにイベントの目的を設定し、それを元にイベントの概要を決めながら稟議用資料を作りました。
しかし、曖昧な目的設定をしてしまっていたため稟議の際に指摘され大幅修正になりました。
改めて目的設定から練り直した結果、社内課題として「所属している課や関わっている案件が違う人との交流機会が少ない」ことを挙げ、以下の2つの目的を設定しました。
- 『地域』や『地元』というテーマの会話を生み出すGeoGuessrを通して、課・案件・年齢を超えた交流を促進する
- チーム戦の要素を用いて、積極的な質問や発言を増やす
これを元に、イベント概要を決め、ルールを設定しました。
例えば各チームのメンバーは、所属している課や関わっている案件が違い、なるべく年の離れた方々で組むように決めました。
目的設定とそれを軸にした企画・準備は今回の研修で最も苦労した部分でもあるので、まだ配属されたばかりですが、仕事をする上で目的をベースにして進めることを強く意識するようにしています。
実際の稟議資料より抜粋。目的を前提としたルール作りをしました。
準備
概要が決まり提案が承諾された後は、実際にイベント開催に向けた準備を進めました。特に、以下のようなことを意識して進めるようにしました。
- イベント当日から逆算し、何をいつまでに終わらせる必要があるか考える
- 各メンバーに仕事を割り振り、適宜進捗報告をしつつ細かい仕事を振りなおす
- テストプレイやリハーサルを通して時間設定や運営の動きを確認する
およそ1週間と短い準備期間の中でクオリティをどこまで求めるか試行錯誤しながらの作業は大変でしたが、「楽しんでもらうためにどうするか」を考えながら進めるのはとても楽しかったです。
私は音響や投影機材の担当を一人で担っていたため、準備が多く作業量が偏っていました。途中で進捗報告が少ないと指摘を受けて以降、進捗共有と仕事の分担を意識するよう改善しました。
本番
イベント当日は、参加者の盛り上げもあり大盛況でした。
配信テストを複数回行ったおかげで映像に関して大きなトラブルはなく、同率1位の可能性を考慮し延長戦に関してルールを決めておいたことなど、事前に想定しておいてよかったことは多くありました。
当日も私は機材担当で仕事が多く、ゆっくり参加者の方を見る余裕はありませんでしたが、楽しげな雰囲気はよく伝わってきました。とてもやりがいを感じました。
中には地理を勉強してからイベントに臨んでくださった方もいました
とはいえ、運営上の反省点は多くありました。
- オープニングの時間設定が不十分で、大幅に時間を押してしまった
- 参加者が入った状態でのマイクとBGMの音量調整の想定ができていなかった
- オープニングで参加者に立ってもらう意図が、誘導役に説明できていなかった
準備不足やコミュニケーション不足、当日の進行管理の甘さなど、私たちに足りていないものがたくさん見えました。
終わりに
今回の研修で感じたこと、学んだことをまとめると以下の通りです。
- 目的設定は時間をかけて丁寧に決め、それを軸に全体を組み立てていく
- 提案の際に使う資料は、伝える事柄にあったものを選び、相手にとって欲しい情報を考えて作成する
- チーム内はコミュニケーションを取りやすい環境を作り、こまめに進捗共有や認識合わせをする
- 最終的な期限から逆算して作業のスケジュールを決め、尚且つバッファを取って作業を進める
- 準備時点でなるべく多くの状況を想定して対策を考えておくほど、本番で不測の事態が起きても対応しやすい
研修の目的である「物事のプロセスの立て方を理解し、段取りや調整の方法を身に着け、チームで仕事をする上で必要なやり取りを学ぶこと」を、メンバーそれぞれが達成できたのではないかと思います。
期限が迫っているのに終わっていない作業や、うまく伝わっていない事項が見つかったときは「これが仕事か...(仕事がこんな感じだったらマズいけど)」なんてことも感じました。
とはいえ、イベント終了後は達成感と共に私たちの業務の進め方の良いところや改善点が見え、大きく成長することができたと思います。
アーザスではこんな「ユニークだけど意義のある研修」が毎年行われています。
興味を持ってくださった方のご連絡をお待ちしています!