お疲れ様です、アソビスキー近藤でございます。2月になりまして弊社はもともと2月が弱い会社なのですが元々弱い上にオミクロンの影響もありましてイベント的には年間契約のあそびにっくイベントのみと毎日営業中の知育玩具店舗の運営のみ、という感じでしたが今期のための仕込み作業は毎年2月が最もピークでございまして、実は今が結構忙しい日々、という時期です。その中の1つで昨年からリサーチを色々しており今年いよいよ本格活動となる新しいお取り組み、【アソビィート】について書きたいと思います。
キッズイベントはエンタメからSDGsへ、『アソビィート』は、集客だけで終わらない、地域貢献型SDGsサービスです。キッズイベントも量ではなく質の時代になったということだと思いますが、まずコロナの影響の中でも大きいトピックスとして、今まで弊社に来ていた問い合わせの内容が感染症の影響で大きく変化しました。具体的にはただ集客するだけではなく、企業のイメージ向上や体験の満足度が問われる時代になった、と言えると思います。
◎コロナ前のよくあったクライアントからのお問い合わせ・・・とにかく人が集まるイベントないかな?派手に見えて見栄えの良いコンテンツは?チラシやHPに掲載して目立つコンテンツは?
◎コロナ後の問い合わせ変化・・・・知育体験のイベントないかな?SDGsをテーマに出来るイベントないかな?ただ集客してああ楽しかった、だけではなく、もっと何かできないものかな?
という感じで、特に商業施設にて集客イベントを実施する場合に、知育や教育、リサイクルや地域貢献など【SDGs】を意識した提案を待っているクライアント様がかなり増えてきました。特に知育/教育や地域貢献/環境/持続性を連想もしくは直結するキッズイベントを少なくとも弊社は色々と考える様になりました。
ーキッズイベントはエンタメからSDGsへー
「絶滅を選ぶな。手遅れになる前に人類を救え」。国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)が31日に開幕するのを前に、米ニューヨークの国連本部に現れた恐竜が気候変動問題で行動を起こすよう呼びかける動画を、国連開発計画(UNDP)が公開した。UNDPのツイッターでは85万回以上再生され、話題を呼んでいる。(UNDP提供/2021年10月30日公開)
上記の【絶滅を選ぶな】については以前のストーリーにも書きましたが、恐竜と絶滅をテーマとした環境問題の提案を主軸にした恐竜コンテンツを自社で開発中にこの映像がリリースされまして、おーなんてタイムリーなんだと喜んでしまいましたが、知育は全てSDGsと言える中、更なる説得力を持つ情報としてこの話を取り込んだ【ちいさな恐竜展2】を企画し、今年のGWから本格的に展開の予定です。
更なるキッズワークショップ×SDGsへの取り組みとして、現在非常に認知度の高いこども食堂との地域連携を行う企画を考え、まさに日々色々な子ども食堂様の方へお伺いし、実施状況などをお教えいただいているところです。
まず第一弾として、クライアントの施設周辺もしくは弊社でマッチング済みの子ども食堂へ、弊社へご依頼いただいたイベント費用の一部でおいしいお米を購入しお届けするサービス【キッズライスバッテリー】を4月より段階的に実施します。弊社へ定期的なイベントを弊社へご依頼される施設様の近隣で活動する子ども食堂との地域連携を当社が行い、継続的にお米の提供を実施することで1・2・4・11番の持続可能な開発目標(SDGs)を支援を行います。お米については埼玉県の松伏町で減農栽培にて稲作を行っているはちぼく様より定期的に良質なお米をご提供いただきます。はちぼくさんのお米、試しに今食べておりますがかなり美味しいです。
昨年11月くらいにお伺いしたはちぼくさんの施設の中です。収穫し脱穀した稲を乾燥させる機械が。今年は燃料の石油が高騰して燃料費が高騰して大変でした、と代表の八木社長。
帰りにおすすめのミルキーウェイを精米して持って帰りました。
収穫終わって暇なんですか?なんて聞いた私がアホでした。土を何度も掘り返して空気を入れて土を起こす作業を行うそうです。水田の土づくりは、稲刈り後の今が着手時期だそうで、土の中の有機物はそのままでは作物が養分を吸収できませんが、微生物が土を分解することで植物が養分を吸収・利用できる無機態窒素になります。この微生物の分解活動により生成された無機態窒素のことを地力窒素と言います。この地力窒素を生成する状態にするために土起こしを行うわけだそうです。(一応聞いた内容をまとめたんですけど間違ってたらすいません・・・)
この倉庫に1年間かけて作ったお米を貯蔵し、発注があるごとにここから出荷するそうです。ものすごいお米の山。規模がすごいですほんとに。はちぼくの八木代表はネオ農家、と言っていいのか最近高齢化が進む日本の農業を憂いて特に衰退が著しいと言われている都市農家をなんとかしたいと考え、会社員を辞めて起業された非常にエネルギッシュな方です。地域振興の為、倉庫でライブなどを行ったりとイマドキだなあ、と思う新しい農家のスタイルを体現されている方です。こういうゲームチェンジャーというか古式ゆかしい慣習に囚われたビジネスに新しい風を吹かそうとしている人の話は本当に勉強になります。(写真左ははちぼくの八木代表)せっかく子ども食堂への接点ができるのにあたり、私がまず考えたのがおいしいものを食べてもらうために私なりに何ができるか、ということでこれで正しいかはわかりませんでしたがまずお米の仕入れ先を探すことから始めました。そして人を介してなんとかはちぼくの八木代表に会え、志高い社会的課題に向き合った事業を行っている農家から良いお米を年間で確保する事ができました。早速4月より八木さんのお米が、連携した子ども食堂へ届くことになります。
一方、提携した子ども食堂の一つ、船橋市で2016年から子ども食堂を運営しているキタナラ子ども食堂を主催されている伊藤代表のお話も深かったです。
キタナラ子ども食堂は、【困ったときに「助けて!」と言える人、それが真の自立の形です。あなたは言えますか?言える人がそばに居ますか? 地域の中ではぐれそうな家庭と子どもたちを無くそうという活動をしていきます。】というテーマで毎月1回、ゾロ目の日に子ども食堂を運営して今年で7年目という船橋市では最古参の食堂です。
2016年からの6年間は試行錯誤の連続でした、との伊藤代表のお話は経験者でなければ話せない様な非常に興味深いお話の連続でした。2017年までは先着順で2時間、夕方の5〜7時の時間でだいたい60食程度を回していたそうですが、2時間では60人が限界で、2時間の中でもっと対応数を増やしたいがスタッフにも原材料にも限界があり、無くなって断る時の残念な子どもをみて本当に必要な人に届いているのか、と考え困窮者に届かせるために対象者を限定してやらないと、と考え2018年には整理券式ににしたところ、前日に整理券を配布する際にひとり親なのかなどのチェックをしたりして対応していたが、本当に困っている人は前日に整理券を取りに来る時間がないのでは?、保育園から滑り込む様にして来る6時半の子どもなどはやはりひとり親が多く、ここに届かせるために何ができるか?と考えシングルマザーは別枠にしてシンママ応援団としての子ども食堂をその人たちへの支援として別枠で実施する形になり、今はこの仕組みで落ち着いているそうです。HP上は月一回ですが、シンママ向けに別枠で実施しているので結果月に2−3回実施しているという状況だそうです。弊社としては4月よりシンママ向けの食堂にお越しになる親子へ、自宅でも楽しめる持ち帰りワークショップキットの無償配布を実施することととしました。大きいことは難しいですが、小さな事なら最初から頑張れそうです。
というわけで弊社が考えるSDGsとキッズイベントの接点作りという点についてはまだまだ試行錯誤ではありますが、小さい会社ならではのフットワークの良さを活かし、まずはどんどん動いて形を作っていこうと思います。